【店舗改装の為 一時閉店?】 青メガネ係長 ほぼ内勤
Category
(45)
(125)
(52)
(82)
(133)
(43)
(19)
(8)
(3)
(23)
(132)
(8)
(46)
(8)
(45)
(15)
(10)
(2)
(17)
(12)
|
Archives
2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07
|
|
前回はコチラ
【大長みか平】
『みか太ぁ~、いい潮風が吹いとるぞ~、この風にあたると わし等 甘くなるんで!』
【大長 みか太】
『お父ちゃん、風が心地よいのぅ、オテントさんも 燦燦と 降り注いでおるけん
それはそうと、お母ちゃんは、いつ帰って来るんかのぅ?』
【大長みか平】
『み、みか太。その内じゃ みか太がいい子にしとったら お母ちゃん帰って来るぞ』
【みか太】
『ほーか。ワシ お母ちゃんの面影さえ覚えておらんのよ、お父ちゃん』
【大長みか平】
『・・・。
だ、大丈夫じゃけん、
それはそうとの、 みか太 お父ちゃんもう 仕事で行かないけんのじゃ。
元気での、みか婆の言うこと聞くんじゃよ』
【みか太】
『もうけ? 寂しいのぅ、今度はいつ 会えるんかのぅ、
お父ちゃん、お父ちゃん、お父ちゃーん・・・』
【みか平】
『みか太ぁ すまんのぅ みか太ぁ~、みか太ぁ~みか太ぁ~・・・』
|
は! 夢か!
ワシは夢を見とったんじゃか、懐かしい出来事じゃけ・・・
あん みか太は、元気でやっちょるかいのぅ・・・
しっかし 冷えるのぅ。
冷たい風が吹き込んで、口の肥えてしまったワシには
ムショっちゅうんは 辛いトコロで・・・・・』
街の風に吹き裂かれ 舞い上がった夢くずがの
路上の隅で寒さに震えて もみ消されていくんで
立ち並ぶビルん中 ちっぽけなワシらじゃ
のしかかる虚像んかなで 心奪われておる
追い立てられる街の中 アスファルトに耳を当て
あらましの下埋もれてちゅう 歌を見つけ出したいんよ
空っぽの明日に 向けて投げてやるんじゃ
誰もが眠りに着く前にのぅ
無限の色を散りばめとる 街ん風景
|
|
|
【看守】
『大長、面会だ』
【大長】
『ワシにですかいのぅ? こんな時間に誰なんじゃろか?』
『大長さん、お久しぶりですな』
【大長】
『あ、あんたは!!』
【おそ松大臣】
『その節はどうも』
【大長】
『こんな姿は見せたくなかった、今更 堕ちた 大長になんの御用ですか?』
【おそ松大臣】
『大長さん、このままで 終わってよろしいんですか?
再び 《男 大長》 に 返り咲きたい、とは思いませんか?
保釈金と、当座の資金をご用立てしておりますよ。』
【大長】
『ワシの為に ですかいのぅ?』
【おそ松大臣】
『無論ですよ。
大長さん、あなたは こんな所で燻っているタマじゃないはずだ
もっと 日のあたる場所がお似合いです。』
【大長】
『し、しかし ワシには もう権威も何もありゃせんので…』
【おそ松大臣】
『舞台は 当方で用意しますよ
それが成功すれば また貴方はフィクサー、いや 業界の首領に戻れる。
それに・・・ これだけのお金があれば、助けられるんじゃないんですか?
奥方を…』
【大長】
『あ、あんた! なんで みか代の事を!』
【おそ松大臣】
『まぁ、まぁ そんなに興奮しないで、ふふ
一晩ゆっくり考えて下さいよ、良いお返事をお待ちしておりますよ』
翌朝
【看守】
『大長、面会だ』
【大長】
『今行きますけん ・・・』
大長は おそ松大臣の打診を呑み
再び 渡世の暗黒面に迷い込んで行くのであった