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2010.01.26
カテゴリ：ぶらり出張での出来事
こんばんは。
今夜は お江戸のホテルのPCから、ブロブロと書いております。 さて、前回の アラ！の会社訪問の巻から、仕事を追え 後輩の運転で 一路大阪へ。 先述 つづりました 大阪における師との巻は、ここから 始まるのです。 待ち合わせ場所は、 JR大阪駅 阪急百貨店と、阪神百貨店を結ぶ ペテストリアンデッキ（歩道型の歩道橋）の上でした。 これは 偶然か、師の 私に対する思いやりか、は 未だ知れずですが。 ここは、私にとっての 出張営業マン人生のスタートラインなのです。 少し、昔の話をします。 28歳の私は、突然 出張セールスマンに任命されたのです。 それ以前は 商品管理やバイヤー職をやっていました。 今でこそ28才は 若手と思われますが、 私としては 相当の遅いデビューだな、と言う認識でした。 焦りもありました。 で、そこへきて 更に担当地区は 大阪＆京都、滋賀、兵庫を中心とした 関ヶ原以西 言葉の壁はあり、広域あり、どこへ行っても 見知らぬ土地の ストレンジャーです。 地下鉄の乗り方もわかりません。 取引先（アタック先）は、１つ駅を降りれば 最低でも10社様ほどあり 優先順位どころか、どこから先ず訪問したら良いか、仕事の入り口もわかりません。 で、私は 何をしたかと言いますと。 ベベン、ベンベンベン！ 『そうだ！ 見晴らしの良いところに上ってみよう！ きっと この街の様子がわかるはずだ、 そうすれば 自ずと見えてくるだろう』 そして 上ったのが この歩道橋だったのです。 （みか太が、初めて 踏み出した大阪の街も この歩道橋です） ・・・・・・何も 見えません。 駅を背に、左を眺めれば ビルの向こうに 瓢箪山 右を見れば、郵便局。 目の前には そねざき警察。 マイガッ！ そこで、私は 電話ボックスに入って イエローページを開き 大阪に営業所を構えている ご当地資本の会社さんの 営業所リストを 作りました。 『きっと、郷土愛で 迎えてくれるに違いない！ もしかしたら、泊めてくれるかも（←これは、今考えた アドリブ）』 で、最初に電話をかけた先が 当時、師が所長を務める営業所だったのです 突然、血気さかんな若者からの電話に 師は、こう お応えになったのです。 『なるほど、事情は よくわかった。私でよければ 水先案内人になる気は、ある。 ただ、今日は 都合がつかないので、 再来週の日曜日、河口湖の コレコレと言う旅館にいるから いらっしゃい。』 若く ズーズーシー私は、その日のうちにお会いしたかったのですが それはそれ、人には都合と事情があります。 私は 『わかりました、必ず 伺います』、と伝えて 反省と後悔を 両手いっぱいのお土産にし 大阪の街をあとにしました。 さて、その日から半月ほど経った、日曜日。 私は なれないネクタイを締めたスーツ姿で、河口湖へ向かいました。 当時の愛車 角ばったマークII（祖父からのいただきもの）に乗って で、前回の件のごとく、 私は どうにかして 大阪（関西）の街に入って 精進したい、しかしながら 情けなく、悔しいことに 入り口（ハイリクチ）すら 見出せない、旨を 伝えたのです。 すると、師は 次回の私の大阪出張の日程を 聞き 改めて 師の営業所を訪れる様に、とおっしゃったのです。 そこから、師との関係は正式にスタートし、 関西における営業指南をいただける様になりました。 今振り返って考えますと 私は 試されていたのだと 思います。 瞬間的なエネルギーは 若者ならば 誰でも持ち合わせており、 若さで そのエネルギーを爆発させる事ができるでしょう。 しかし、事を成す、にあたっては 持久力こそ必要なのです。 だから、少し間をおいた日に、 休みの日に河口湖まで来れるか？ という 『石』を水面に投げてみたのだと思うのです。 結果的には 私の波紋は、師に届き 先ずは１次面接はパスしたのでは、ないかと。 今回も それは確認しませんでしたし もっと楽しく懐かしい話が 沢山ありましたので。 私が勘定を担当させていただき、 店を出る際、私は店に １つ荷物を忘れてしまい ゼイゼイしながら、取りに行き戻ってきた私に 『人間らしくて いいね』、と 小さく微笑まれられたのでした。 こうして、出張の夜は 新しい想い出と共に、静かにやさしく 幕を下ろしたのです。 では。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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