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2006.03.24
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カテゴリ:心の声
桜の開花宣言が出て数日。
靖国神社の桜が東京の桜を代表として
「基準木」とされています。




まだ二部咲きの桜と、少し早いお花見をする人々の中
靖国神社 奉納演劇

流れる雲よ
を観にいってきました。



第二次世界大戦から61年という月日が経った
今は、今の日本はいい国ですか。
平和な国ですか。平和な世界ですか・・・・・。



 桜花
 世に咲く限り
 武士(もののふ)の
 誠の心
 語りつぐべし



物語の内容は

61年前の大東亜戦争末期の鹿児島鹿屋の海軍航空隊基地に、
なぜか「ハワイに新婚旅行」「アメリカ大リーグで日本人選手が活躍!」
と言うような不思議な放送がラジオから響いてくる。
その放送を耳にするのは、数日後に特攻隊員として出撃予定の坂本光太郎と、その親友で整備兵の中原正人。

二人は同郷の親友同士で、
ここ九州の航空隊の基地で再会したばかりだった。


二人は次第に、その奇妙な放送が未来から聞こえているラジオ番組であることに気付いてゆき、ラジオで語られる『終戦記念日』の話から、もうすぐこの戦争が終わることを知ってしまう。
そこでなんとか、上官たちにそれを伝えようとするが、
当然のことながら信じてもらえず
『憶病者!』と一喝されてしまう。

もうすぐ戦争が終わるのに、なぜ自分が今、命を捨ててゆくのか悩む光太郎に、ついに特攻命令が下る。
そして特攻前夜、ラジオは不思議な奇跡を起こす・・・・・。




すばらしい演出と、一流のラジオDJ陣をふくめた
豪華なキャストが熱い演技で表現していく力に
思わず涙があふれました。



B26の音や、大日本帝国といわれていたころのラジオの音・・・・。




実は私は、戦争の歴史を学ぶことが好きではありませんでした。
目を覆いたくなるような光景、悲鳴、憎しみ、繰り返す悲しみが
恐ろしかったのです。

でも今日この舞台を見て気づかされました。




先人たちの願いがあるからこそ
今の平和があり、自分たちが存在しているということに。

しっかりと歴史を見つめ、絶対に繰り返してはいけない
人間はひとつ。地球はひとつ。
愛する人がいて、愛される存在なのは
生きとし生けるものすべてに等しくあるのだということ。





私の父は5月で66歳になります。
父が5歳のときの現実。


輪廻転生かどうかはわかりませんが
こうして今、平和といわれる平成の時代に
存在できていることが、不思議に思いました。


どんなひとも「指令」を与えられ生きているといいます。
私が何ができるのか、何をすべきなのか
何を伝えていくのか、何を守るのか・・・・。





今もなお世界中で戦争があり
今このときも、罪のない人々が犠牲になっている。
行き場のない悲しみが、私の涙になりました。






劇中に登場する人物
「天野 真一」は日本海軍将校の父と、
イギリス外交官の母の間に生まれますが
大和男子として「武士道」を学び侍の生き方を貫いていきます。

「自分は二つの祖国を持ちます。お前は合いの子。
愛の子なのだ。と育てられました。国境を越えて愛を信じ
平和な世の中になることを祈っています。」
このようなセリフがありました。

この言葉に、私は本当に感激しました。
人種差別は今でもあります。
みんな愛を思い出してほしい。




小さな私ですが、何かしていきたい
強く強く思いました。

靖国神社 奉納演劇

流れる雲よ
は明日、あさっての講演となります。

屋外での演劇は初めてでしたが
これほど感動する演出は本当に久しぶりでした。
幻想的な世界。
そして力強いメッセージ。

ぜひ観ていただきたいです。



   少し早い夜桜の中で。












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Last updated  2006.03.25 01:36:11
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