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カテゴリ:aroma
最近は人気の小説の映画化が多く見られますね 私が読んだのは「そのときは彼によろしく」 市川拓司著 あのベストセラー 「いま、会いにゆきます」に続く 切なく甘い青春と不思議な再会のお話です。 小説を読んでいると『香り』や「匂い」について描かれているところが 案外多いように感じます。 やはり「香り」は記憶と密接に繋がっており 想像力を書き立てる重要なキーワードなのかもしれませんね。 「そのときは彼によろしく」の中にも 香りについて描かれていたので一部抜粋 ------------------------------------------------------------------------------ 僕と美咲さんはベンチから離れ、池に沿う遊歩道を歩いた。 足元には杉皮やチップが敷かれていた。微かに香りを感じる。 「いい匂いですね」 僕は言った。 「気持ちが落ち着くな」 「アロマオイルにもあるんですよ」 彼女は自分のつま先に視線を落とし、穏やかな声で言った。 「イトスギのオイルで、サイプレスって言います」 「イトスギ?」 「はい」 うなずき、おもてを上げ、僕と視線をあわせた。ぼくは余裕を持ってそれを受け止めた。 にっこり微笑み、それからさりげなく視線を前方に向けた。 「サイプレスの学名には『永遠に生きる』って意味があるんです」 美咲さんはぼくを見上げながら言った。 「一年中緑色の葉を付けているところからの連想なんでしょうね」 「永久に生きるか・・・・・・」 ぼくは首筋の辺りに彼女の視線を感じながら空を見上げた。 空はスプレーで塗りつぶしたように均一に青く染まり 一点だけ塗り残された真昼の白い月があった。 --------------------------------------------------------------------------------- いかがですか? なんと香り通信でも使用している「サイプレス」には そんな意味が込められていたのですね。 ★サイプレスを使用したアロマレシピはコチラ 他にもアロマオイルには数々の歴史とのエピソードがあり 知れば知るほど面白いです。 香り通信は、ごきげんな社会になるように より人々の生活を豊かにしていきたいという願いからサービスを考えていますが 例えば、こういった小説なども、読むときにふわっと香りがしてきたら より広がりのある世界観を演出できるようになるのではないでしょうか。 実現されるのはそう遠くないように感じています お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.27 22:38:44
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