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テーマ:心のトラブル110番(82)
カテゴリ:社会事象
私たちの子供の時代は、セックスの話題は、どちら
かというと、「タブー」であった。ましてや、自身の 体験を大っぴらに話したり、公開するなんてことは、 とうてい考えられなかった。ところが、最近では、セ ックスの話どころか、経験事体が「タブー」ではなく なっている。時代の流れともいうべきなのだろう。 DIONコミュニケーションに「お悩み解決館」と いうコーナーがある。「悩む→相談する→回答をみる →泣く。初めての感動がある」がキャッチフレーズ。 恋愛(17歳以下、18歳以上、心の悩み、性の悩み、 学校の悩み、仕事の悩み、家庭・育児の悩みなどの分 類があり、それぞれが悩みを公開し、見た人が回答す るというシステム。 その中で圧倒的に人気があるのが「性の悩み」のコ ーナー。みんな真剣なだけに、その内容たるや、まこ とに赤裸々。二十代も多いが、負けていないのが、高 校生、中学生の十代たち。あっけらかんとHの悩みを 公開している。中学生が「Hを何回もしていますけど、 まだ、イッタことがありません。どうしたら、イクこ とができるのでしょうか?」とか、「彼とHをしたと き、生出しをしてしまいました。妊娠が心配です」と か、堂々と告白して、回答を求めている。 今日の分を見たところ、なんと86件の相談が掲載 されていた。一件に対する回答は、平均5~10件。 回答者も、同じ世代とあって、その対策、自身の体験 からきたアドバイスを、事細かにしている。しかし、 残念ながら、回答欄が見られるのは、会員限定だ。 古い世代の人間としては、ここまで進んでいる若い 人たちのセックス観に対して、多少の羨望の気持ちも あるが、同時に、「これで、いいのかなぁ」という疑 問もないわけではない。 とはいっても、私たちの時代と現代では、根本的に 異なる点がある。それは、体格というか、肉体的な相 違である。私たちの時代は、体は、まだまだ未成熟の もがほとんどであったが、現代の中学生の体格のいい ことは、まさに驚異。精神的な面は別にして、肉体的 には大人で、完全に成熟しきっている。だから、当然、 性に対する関心度が、私たちとは違うのだろう。 また、性に対する情報の点でも、格段の相違がある。 私たちの時代は、少なくとも「性」の情報は、秘密の もの、陰湿なものであり、コソコソと隠れてみるもの であった。しかし、現代は、ローティーンを読者対象 とするマンガコミックでさえ、セックス描写がある。 テレビをはじめビデオだって、いつでも、どこでセッ クスシーンを見ることが可能だ。当然、成熟度は促進 するはずである。 もう、子供たちのセックスをいけないとか、タブー 視することは、考え直す時期なのかもしれない。その 代わり、世の親たちは、新しい形の「性教育」を模索 し、教えていく必要があるようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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