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東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

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2021.01.16
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「目標を目ざして(1)」   2021年1月17日​
インターネットのテレビ局CGNTV(⇒みことばに聞く⇒関東⇒
東京B)の番組に当教会の牧師が出演しました。
2014年1月20日「​平安と将来と希望を与える神の計画(1)​」
​「目標を目ざして(1)」​
                         甲斐慎一郎
                         ピリピ人への手紙、3章13、14節
  「うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み、キ
リスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、
目標を目ざして一心に走っているのです」(ピリピ人への手紙、3
章13、14節)。
 冒頭の聖句には、私たちが前進し、成長するための三つの秘訣が
記されています。
  ​一、うしろのものを忘れること​
  「うしろのもの」とは、過去のことではありません。ダビデは、
「主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな」(詩篇103篇
2節)と記し、モーセは、「主が贖い出されたこと」と、民がどん
なに「主を怒らせたかを覚えていなさい」と述べ(申命記1515節、
9章7節)、パウロも、「私は以前は、神をけがす者、迫害する者、
暴力をふるう者でした。それでも……あわれみを受けたのです」と
告白しています(第一テモテ1章13節)。
  詩篇103篇1~2節と20~22節には、自分のたましいとほかの
人たちに神への賛美を呼びかけていることが記されていますが、3
~19節には、ただ神のなされたみわざと、その恵みが書かれている
だけで、人間のわざや働きについては何も記されていません。
  文化や文明と呼ばれるものは、進歩や向上を図る人間の営みであ
り、それは人間の偉大さや、その人間が行った偉大なわざを称賛す
るものです。確かに文化や文明は、人間の世界を向上させましたが、
その反面、あらゆる罪悪の満ちている暗黒の社会をもたらしたこと
も否定することができない事実です。   
 これに対して聖書が教えている真の宗教は、その暗黒の社会をも
たらした罪悪から人を救うとともに、私たちを罪から救ってくださ
った神の偉大さと、その神のなされた偉大な恵みのわざを賛美する
ものです。
  私たちは、これまで数え切れないほど多くの神の栄光を現す良い
わざを行ってきましたが、それとともに神を悲しませる多くの過ち
と失敗を繰り返してきました。良い行いは、神にゆだねて、神に栄
光を帰し、悪い行為は、悔い改めて赦され、そこから教訓を学んだ
なら、神にゆだねて忘れなければなりません。
 しかし私たちが神のなされたみわざとその恵みを忘れて、人間の
わざや自分の働きに固執し、それを誇示するなら、神に栄光を帰さ
ない不敬虔の罪に陥るだけでなく、良い結果の時は、高ぶって人を
見下げ、悪い結果の時は、卑屈になって神と人を恨むようになるの
ではないでしょうか。
 私たちは、キリストの贖いを信じなければ、人間のわざや自分の
働きは-それが善であっても悪であっても決して忘れることがで
ず-
私たちの足を引っ張り、私たちが前進したり、成長したりする
のを妨げます。
「うしろのもの」とは、過去のことではなく、私た
ちの前進や成長を妨げる、いわば私たちをうしろに引っ張るも
の、
すなわち神の恵みのみわざを忘れて誇ったり、卑屈になったり
する
「自分のわざや働き」のことです。
甲斐慎一郎の著書→​説教集
久米小百合氏司会「本の旅」→「​神のご計画の全体​」
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Last updated  2021.01.16 22:52:29
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