|
カテゴリ:旅の中の日常
つづきモノですので、
翳りゆく桃源郷ー○○湖温~(1) →(2) → (3)の順にお読み下さい それはGWを利用した気ままなツーリングの旅だった。 その当時の愛車KAWASAKI GPZ-400Fにまたがり、高速に乗ったり下道を走ったりしながら、まずは山口県湯田温泉まで一気に走った。 湯田温泉街は、一度だけ訪れたことがある。その数年前に旅巡業のバイトで来たのだ。 5年ほどしか経っていないのに、妙に懐かしく泊まった宿の前で、不思議な感覚を味わった。それはきっと、置かれた状況のや目的の違いによる単なる感覚の相違なのであろうが、ホントにそれだけ何だろうか?その時よりも寂れた風にも思え、それはおそらく時代の流れを感じたからなのかも知れない。 5月と言えば、ふぐの季節でもないので、今回はふぐを食するのはパスして、今回の旅の目的とする日本海側をツーリングすることにした。まず、まるで山口県にあるような記述をよく見かける津和野(実は島根県なのだ)に寄り、街を散策する。 こぢんまりとした城下町の風情である。だが、もう、二度と来ることのない街のように感じた。今まで一度しか訪れていない街は、いったいどれぐらいあるのだろう。 付き合った女の子の数より多いのは確かだ。w さて、本題の○○県の○○湖には、その足で向かう。津和野でゆっくりし過ぎてしまい、○○湖に着いたのは、もうすでに日も傾きかけたころだった。 連休中と言うこともあり、そして小さな温泉街ともなると、それ程沢山の宿もない。順番に回ったがどこも満室で断られた。布団部屋でもかまわないと、ドラマみたいなセリフも使ってみたが、結果は同じだった。 最後のホテル、このホテルでダメだったら、野宿しかないかと腹をくくっていた。やはり断られた。しかし 「あの・・・もう全部まわられたのですか?」 ボクが、よほどガッカリしていたのか、そんな風に訊ねてくれた。 うなずくボクに、 「知り合いがもう少し先で民宿をしているんですが、訊いてあげましょうか?」と。 自分が嬉しそうな顔をしていることが、相手の顔を見ても分かるぐらい、嬉しかった。 その民宿の女将さんは、とても優しく遅い時間からの客にもかかわらず、笑顔で対応してくれ、心が温まるのを感じた。 今では、その時どんな話しの流れだったかは思い出せないが、食事の後、その女将さんにこの界隈の事をいろいろと訊ねていると、 「ここらは殆ど遊ぶところもないですからね」 と言いながら、ふと思い出したかのように。 「あっ、そうそう、こんなもんで良かったらどうですか」 「行ってご覧になられます? 知り合いがやってる所ですが」 と言って、招待券の様なものを手渡してくれた。 「せっかくですから、行ってみます」 そんな経験をする事になるとは、想像もせず民宿を出た。 つづく、、、 翳りゆく桃源郷ー○○湖温~→(2) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 8, 2018 10:02:03 AM
コメント(0) | コメントを書く
[旅の中の日常] カテゴリの最新記事
|
|