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テーマ:心にのこる出来事(94)
カテゴリ:今日の日は贈り物
何だか学術的でカッコイイ! って、こんな言葉あるのだろうか?(^_^)
最近は、何かあると直ぐ「心のケア」が流行ってますが、それに関連するのかどうか解らないんだけれど、思い出の引き出しから、2、3個記憶を引き出してみます。 中学1年の2学期、時期的にちょうど今頃ですね。 血尿が出たので検査に行くと、腎炎と診断された。弟も8月まで腎炎で入院していて、帰ってきたところだった。体質は似るらしい。 食事制限、運動制限を言い渡され、味の付いたモノ、タンパク質等育ち盛りの子供にとって、必要とされるモノは、殆どシャットアウトされた。 まず、教室事情が一変した。それまで、休み時間ともなると、ボクの机の周りに、みんな集まってきては、くだらなくもたわいない会話が交わされていたんだけれど、少しずつ減っていき、体育祭が開催される頃には、とうとうひとりぼっちになった。 お弁当は、大きめのりんご1つをゆっくり時間を掛けて食べた。 いつも同じ品種だと、さすがに飽きるので、何種類かを日替わりでたべた。りんごには、こんなに品種が有るんだと知った。 毎日が寂しかったかと言うと、そうでもなかった。学校が終わると毎日のようにひとりの友達が家に遊びに来てくれ、夕方まで部屋で喋ったり、ギターを弾いたりして楽しかった。 彼は、頼んだわけでもないのだけれど、殆ど毎日のように来てくれた。 どうして彼が来てくれたのか、未だに確かめたことは無いのだけれど、おそらく小学校の時のことが、その理由じゃないかと思う。 6年生が始まる前の春休み、彼はスキーかなにかで、骨折をし新学期になっても欠席していた。最初の数日は気にも留めなかったのだけれど、ふと、ぽっかり空いた席が気になり、先生に尋ねて事情を知った。それまで長期で休んでる子がいると、いつもクラスの代表何人かでお見舞いにいったりしていたので、先生にお見舞いには行かないのかと訊ねた。 何人かでお見舞いに行った。足に大きなギプスをはめた友達は、結構元気そうだったけれど、なんんだか大変そうだった。 学校に来られるようになっても、毎朝お母さんが、自転車に乗せて連れてきていた。 どういう経緯でそうなったのかは、良く覚えていないのだけれど、帰りはボクが毎日家まで自転車に乗っけて、押して帰ってあげた。 彼のお母さんは仕事を持っていて、大変そうだと思ったのかもしれない、と思う。 きっと彼はその時、嬉しかったんだと思う。ボクが毎日ひとりぼっちにならなくて嬉しかったのと同じように。 こんなに分かりやすい、善意のお返しは、珍しいかもしれない。 おそらく見返りを求めない純粋さのみがなしえたことなんだろう。 苦しい時にだって、楽しくやる方法はいっぱいある、その方法を知っているかどうかで、苦しさをいくらでも軽くすることが出来るんだと思う。 心はケアーする前に、まずは鍛えなきゃいけない。 「強くなければ、優しくなんてなれない」 カウンセラーにちょっと言われたぐらいで、どうにかなるはずもないんだと思う。 予防注射は、病気にならないようにするためのモノじゃなくて、 病気に負けないようにするだよ。 殴られたら痛いって言うのを教えるために、殴るような事をしているんだよね。 「鉄は熱いうちに打て」 教育の精神もこれにつきるのかも知れない。 しっかり打てば堅くなるわけだ。 自分の経験から学ぶことって結構多いんじゃないだろうか? そのためには、いっぱい経験しなきゃいけない訳だけどね。 あぁ、たいへん(^^ゞ(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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