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カテゴリ:音楽あれこれ
12月に突入しましたね。この時期に思い出す事がいくつかある。
そして、思い出したことを思い出すこともある。時間の流れをぶつ切りには出来ないが、思い出のシーンはどのようなメカニズムで記憶されているんだろうね。 それはもう10年以上も前の今頃の季節だった。 街はクリスマスのイルミネーションで飾られ、人の心までキラキラと輝かせていた。ロンドンのクリスマスは、ボクにいっぱいプレゼントくれたのだった。 ロンドンの街には、交差点ごとにあるんじゃないかと思われるぐらい、パブがある。イギリスの食事はあまり評判が良くないが、パブでビールのつまみに食べたローストビーフとロールキャベツは、とても美味しかった。初めて来た場所とは思えないほど、何故か懐かしかった記憶がある。 そして、ロンドンへ来てもう一つ懐かしい思いをした事があった。 新聞でニルス・ロフグレン(ニール・ヤングNeil Young / After The Gold Rush に参加して名を上げた)のライブがあるの知り、懐かしくてライブハウスへと足を運んだ。場所は市街地と云うよりは少し郊外に位置した場所にあり、なんだか映画で出てきそうな街並みだった。 もしかしたら、何かの映画で出てきた街並みかもしれない、懐かしい要素が重なったその時、ライブハウスのライブの予告ポスターに「少年ナイフ」の文字があった。ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、このグループは女の子3人組、日本ではあまり知名度はないが、ニルバーナとツアーをしたりと海外ではかなり認められた不思議な存在感のグループだ。 20年程前の少年ナイフ 「少年ナイフ」のライブを初めて見たのは、そのまた10年以上前のことだった。当時付き合っていた彼女の友達(美智枝ちゃん)がライブをすると言うので、京都の百万遍にある「サーカス・サーカス」というライブハウスへ見に行ったのが最初だった。ドラムとベースとギター・ボーカルのシンプルな構成で不思議な音空間を作るグループだった。 アマチュアの数バンドが出演していて、その中でも荒削りで一風変わった輝きを持ったバンドだった。 あの時の女の子たちが、ライブハウスのポスターの中で光っていた。 そして、それもイギリスの「The Town and Country Club」というライブハウスでだ。 このライブハウスは殆どの席が立ち見で、ノリによっては踊りながら見られるクラブ風の作りで、一度しか行っていないがお気に入りのライブハウスになった。 出来事には、何気なく過ぎていくものがあったり、心に残る思い出ができたりと、その時々の状況や気分やロケーションで人の心に与える印象は様々だ。 「The Town and Country Club」で見た「ニルス・ロフグレン」のコンサートは、そういう意味では特別な印象を受けた。 ホテルマンに「The Town and Country Club」の場所と行き方を訊いたとき、「そこはすごくいいライブスポットですよ」と言われたときから、印象づけが始まっていたのかも知れない。 ボクにとっては、アビーロードスタジオより、「The Town and Country Club」で見た「ニルス・ロフグレン」と「少年ナイフ」のポスターが、初めて訪れたロンドンの一番のプレゼントだった。 その後、1999年にベースの中谷美智枝さんは脱退している。 今は何をしているんだろう? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 1, 2005 11:15:05 PM
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