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テーマ:クラシックロック(754)
カテゴリ:TimeDomain
知る人ぞ知るロックの名盤、ピンク・フロイドの「狂気」をアナログレコードで聴いてみた。ボクが中学3年の時に発売されたアルバムだ。
もちろんCDでも発売されています。 まず、聴くにあたって30年以上前に初めて聴いた時のことを思い出してみた。 音楽には記憶と密接に繋がる何かがあるようで、思い出したとたんその場にその時の情景が浮かび上がる。 何故か、お気に入りのココアを牛乳で作り、茶こしでこして、マグカップに注ぐシーンからスタートする。(^^ゞ 階段を上がり、時分の部屋へ行き、ステレオの電源を入れる。 普通は買ってきた直ぐに封を開け、針を落として聴き始めるのが常だったが、どしてそんなふうに、ゆったりとした時間の中で、そのアルバムを聴こうとしたのか、その部分は思い出せない。 プチッ、っと針が落ちる時の音がして曲が始まる。 温かいココアは、一口だけすすられて、テーブルの上に忘れ去られていた。 月の裏側と題されたこのアルバムは、人間と言うものをいろんな側面からとらえようとした、深いコンセプトのアルバムだ。 もちろんその頃のボクには、そこまで深い洞察力はないので、そんなふうに思って聴いていたワケではない。 でも、しかし、何故か、 最後までそのアルバムに浸っていた。 B面を聴くためにレコードを裏返したことすら覚えていないくらいに。 感受性だけは豊かな年代、だからこそ、理屈じゃなく何かを感じることもある。 そして、30年以上経って、今、そのアルバムを聴いてみた。 勿論、再生したのは、タイムドメインのYoshii9 。 静かに流れる時の流れの中で、力強くしかも繊細で、しっかりといろんな思いが込められた音がした。 タイムドメインでロックを聴いても、素材さえよければ、ちゃんと伝わってくる音なのだ。 このアルバムは、何とビルボードの200位以内に15年もランクインされ、850週もの間チャートに名を連ねたモンスターアルバム。 売り上げも、非公式だがマイケルジャクソンのスリラー(450万枚)を越えているといわれている。イギリスでは、5世帯に1世帯は、この「狂気」を所有しているといわれる程、世界一売れたロックアルバムだ。 それだけ人々に繰り返し聴かれるアルバムには、それだけの意味があるのだと思う。 そして、30年以上経った今でも、人々に何かを伝えている。 100年経っても、何かを伝えているかも知れない。 いつまで経っても、色あせることなく。 音を楽しむと書いて音楽。 昔はみんな生演奏で楽しんだ。その当時は文字通り音楽だった。 そして、タイムドメインのスピーカーのお陰で、本当の意味での音楽鑑賞が家庭にまでもたらされたといっても言いすぎではないと思う。 ストレスなく音を楽しむことができてこそ、音楽なのだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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