|
テーマ:心にのこる出来事(94)
カテゴリ:今日の日は贈り物
うちの奥さんが、新聞を読んでいてある展覧会を見つけた。
「没後10年追悼・わが妻 山村美沙の在りし日々を描く・山村巍油彩画展」 高校の時の担任の先生がこの方、山村巍先生だった。 以前にこのブログでも先生の事を書いたことがあります。そして前回のブログの事故を起こしたお話しの時の担任の先生が山村先生でした。シンクロしてますね。 すぐにお見舞いに来てくださり、とても嬉しかったことを覚えています。 ネットで調べるとその展覧会が今日までだったので、急遽足を運んだ。 京都の東急ホテルのギャラリー「kazahana」です。 夫人の山村美沙さんが亡くなられて、2年ほど何もする気がなく呆然と暮らされていたらしい。ボクがテレビで山村美沙さんの告別式で先生を見かけたとき、ホントに消えていきそうな儚さを感じたが、それは、的中していたようだ。 夫人が亡くなって2年後に、亡き婦人の肖像画を書いている夢をみられたらしい。その直ぐ後、先生は画家の方と偶然しりあい、絵画の勉強を1から始めたそうだ。 それまで、絵など描いたこともなかった方が、70歳を目前に、絵画の勉強を始め、8年後には個展を開くまでになったそうだ。 展覧会は、最終日ということもあってか、見に来ている人は、チラホラ。 記念ハガキのセットを購入して、会場を後にした。 折角ホテルに来たので、ゆっくりと珈琲でも飲んで帰ろうと言うことになり、奥さんとケーキを食べた。大変美味しくて、奥さんは大満足。今まで食べたモンブランの中で一番美味しいと満面の笑み。ケーキの美味しさをとやかく言うより奥さんの顔を載せた方がその美味しさが伝わるはずだ~とうるさいくらい。 そして帰る間近に奥さんがトイレに行っている間、ロビーで待っていた。 そのとき、偶然にも山村先生が入ってこられた。 「山村先生ですね、ご無沙汰しております、高校の時にお世話になったMixです。」 「そうですか、見に来ていただいたのですか?」 「はい、」 「それは、ありがとうございます、コメント書いていただけましたか?」 「はい、」 「後でゆっくり読ませていただきます」 奥さんがトイレから出てきたので、経緯を話すと 「写真でもとってもらったら?」 というので、もう一度会場に戻った。 そして、写真を撮らせて貰い、少しお話しもできた。 お花は、萬田久子さんからでした(^^ゞ 元気で活躍されているのを知っただけでも良かったのに、偶然にも再会できるとは思わなかった。 相変わらず物静かでやさしい物腰の先生は、とってもお元気そうだった。 人には、いろんな側面がある。それは本人さえも気づいていないこともある。 合唱の指揮をされていることも知らなかったし、音楽が好きだったことも知らなかった。 ましてや、油絵まで描かれるとは。 あっ、しまった。音楽好きなら、タイムドメインを薦めるべきだった。(^^ゞ 眩しいばかりに輝いていた夫人山村美沙さんが、弱みを見せることがあるとしたら、きっと夫の山村巍さんだけだったのかも知れないと思った。 やさしくてもしっかりと支えてられたのでしょうね。 以前先生の事について書いたブログ 「マラッカの海に消えた」 山村巍(やまむらたかし)先生のHP 作品の一部が見られます(気に入った自画像は入ってなかった) http://takashiyamamura.seesaa.net/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[今日の日は贈り物] カテゴリの最新記事
|
|