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テーマ:心にのこる出来事(94)
カテゴリ:冒険少年の憂鬱
大学生の頃金沢へ行ったことがある。
従兄弟の友達が金沢にいて、その知り合いにペルーから留学生がきている女の子がいると云うことだった。生のスペイン語を聞きたくて大学の友人と2人でその従兄弟に連れていって貰った。 大学では一応スペイン語を専攻していたからだ。 土日を利用した短い旅だったが、初めての金沢と南米からの留学生の女の子に会えたと云うこともあって、なんだか特別な旅だった。 留学生のマリアが 「今日、能楽を見に行くのですが、一緒に行きますか?」 と言い出したので、 「ボクたちも見たことがないので、行きたいです」 と云うことで、一緒に能楽を見に行くことになった。 会場に着いてみると立て看板にこんな事が書いてあった。 ー留学生のための能楽観覧界ー 「ボクたち留学生じゃないけど大丈夫かな?」 「ハワイ留学生の日系3生ということにしましょう!」 日系の方も数名いたので、大丈夫だろうと云うことになった。 入口でそのように伝えて無事入場することが出来た。 初めて見た「能」は、言葉も分かりやすい演目だったため内容も理解できて、十分に楽しめた。 マリアとボクたちがロビーで片言の会話を交わしていると、係の人がやってきて、 「記念撮影をしますので、あちらに集まってください」 と指さしながら伝えてくれた。 「どうしよう!」 「写真撮るだけだから大丈夫でしょう!」 と気楽に集合場所へと足を運んだ。 係の人に促され、3列に並ばされた。何故かボクたちは真ん中に位置してしまった。 「はい、スマイル!」 写真屋さんがそう声をかけてシャッターをきった。 その写真がどのように配布されるのか分からない。ボクたちは今もその写真を持っている留学生たちのアルバムの中で、日系の留学生として存在しているだろう。 ごめんなさい!m(__)m 写真の真ん中であ怪しげに笑っている日系留学生は、ニセ外人でした。 ボクたちは、楽しかったので、許してもらえ、、、ますよね。 (^^ゞ(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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