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カテゴリ:冒険少年の憂鬱
最近は変わった家庭の話しを聞かなくなった。
ボクが子どもの頃、学生の頃は風変わりな家庭があったように思う。 「うちはうち、よそはよそ」的な言い回しは、どこの家庭でも良く聞かれた、親の口癖だった時代の話し。 高校生の頃、しょっちゅう友達の家にあそびに行っていた。 その時も、2,3人が集まって特別な用があるわけでもなく、ただレコードをかけてだべっていた。 そこへ、その家のおやじがノックもせず突然ドアを開けてこう言った。 「お前ら、また集まってなにしてんにゃ、悪さでもたくらんでるのか?」 「違うって、楽しくお語らいやて」 「何が楽しいんや、、、酒とか飲んでないやろな!」 「そんなん飲んでへんて、こんな昼間から、、、(^^ゞ」 「あほ~~、何がひるまからや、酒なんかのんだら、お前らみんなどつき回すぞ! わかったな!」 とおやじは、ホントに怖そうな顔で言った。 「ほんで、何の用やの?」 「おぉ、そや、○○(友人の名前)、タバコないか?」 (^凹^)ガハハ まるで、吉本新喜劇のずっこけワンシーンだった。 その家では、酒は厳禁、たばこは解禁だった。 何故それ程、酒を嫌うのかは分からない、きっとその親父は、酒で大失敗をしてそれいらい酒は、嫌うようになったんじゃないかと、笑いながら言い合った。 父親が暴れるいえや、鬼のように怖いお母ちゃんがいる家や、おもろいおじいちゃんがいる家や、家それぞれに、ハッキリとした特徴があったような気がする。 自分の家と人の家の違い、それは自分と他人との違いの始まりだったと思う。みんな違うから仲良しになりたい。違いにときめき、違いに喜び、違いに悲しむ。 世界にひとつの花なんかじゃない、ただ違う花なだけだよ。 色んな家族がボクにそう教えてくれた気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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