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カテゴリ:今日の日は贈り物
風邪をひいて、咳と頭痛に悩まされ、ぼ~っとしながらテレビを見ていると、
NHKスペシャル「100年の難問はなぜ解けたのか?天才数学者 失踪の謎?」という番組が始まったので、何となく見ている内に、ついつい引き込まれてしまった。 この天才数学者というのはロシアの天才数学者、グリゴリ・ペレリマン博士のことで、なにやら「ポアンカレ予想」という世紀の難問を解き明かしたそうだ。 ボクも何のことかハッキリとは分からないこの「ポアンカレ予想」とは、「単連結な3次元閉多様体は3次元球面S3に同相である」という予想らしい。 これでは、専門の数学者にしか分からないですよね。 では、平たく言うと「基本群が自明な(=単連結な)多様体はn次元球面に限る」なのだそうだけど、これでもまだ何のことか分からないですよ。 番組ではどう説明していたかと言うと、 例えばロケットにロープを繋いで、宇宙に打ち上げ、宇宙を一週させて地球に戻ってきたロープの端と端を引っ張って回収する事が出来れば、宇宙は球体であると予想できる」 という事らしい。ドーナッツの様に穴が空いた空間だとロープが引っかかり回収できないからだ。 そもそもこの「ポアンカレ予想」は、フランスの数学者アンリ・ポアンカレにより提示されたもので100年間解き明かされなかった難問だったようです。 2006年度、ポアンカレ予想解決により「数学界のノーベル賞」と言われているフィールズ賞に決定したにも関わらず、彼は、この賞を辞退している。「自分の証明が正しかったらそれでいい、賞はいらない」と言ったそうだ。 孤高の数学者の言うことは、違いますね。 賞金100万ドルですよ。1億1000万円に興味がないとは、理解を超えています。 というか、この課題にとりつかれた人たちは、そろって壮絶な末路をたどっているそうだ。 数学もそこまで極めるとそうなるのかも知れない。 突き詰めることによって、誰もが内に持っている宇宙を垣間見たのかも知れません。それは人の人生や価値観を簡単に変えてしまえるものなのでしょう。 たとえ証明して見せたとしても、それをこの目で確かめることは、誰も出来ないような問題なワケですよ。 興味深かったのは、彼が証明に使ったのは、数学的考察だけでなく、物理的なアプローチを多分に試みたことだ。 何事も突き詰めると、必ず法則があると言うことは確かなことですね。 生意気にも高校生のころ、「この世は、数種類のパターンの複雑な組み合わせで出来ていて、自分たちはその異なったレベルでそれぞれが暮らしているんじゃないか?」 と思ったことがあるのですが、あながち間違ってなかったかな、と思ったしだいです。 まぁ、しかし、自分はそのレベルの下の方を彷徨っている気がしますが、、、(^^ゞ(笑) 頭が痛かったくせに、こんなややこしいこと考えて、、、、、笑。 なのに、なぜか、頭がスッキリした。 たまにゃ、頭を使えってことかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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