|
テーマ:心に響く音(35)
カテゴリ:TimeDomain
10年程前に、大阪のWTCの大広場で、タイムドメイン理論で作られた
GS-1(ONKYO)でPAをしたイベント現場に同行したことが有あります。 広い空間にワンセット2発のGS-1は、空間全体に音を満たしていました。 たったそれだけで、音を自然に行き渡らせるPAは今まで聴いたことなかったので、驚嘆しました。 離れても、音が濁らず、楽器の音、ヴォーカルがきちんと分離して、細部まで 音として再現できる、それは、本来再生装置として、重要なことなんです。 演奏者の音や、声がしっかりと、空間を満たしていたのです。 オーディオ好きの間では、よく「JBLの音だな~」とか、「タンノイらしい」 などと言いますよね。 マニアの間では、普通の会話ですが、 そこに従来の音響理論の矛盾に関するヒントが隠されています。 ボクは、それらを聴くたびに、違和感を感じるようになりました。 その謎が、タイムドメインに出会ってスッキリしました。 どういう事かと言いますと、 まず、「物質自体が持つ音」という観点から考えると、 石を敲くと石の音がします 木を敲くと木の音がします。 金属を敲くと金属の音がします。 これが、「JBLの音」「タンノイの音」「BOSEの音」などに関係しています。 設計の構造、部材、その他、音が耳の届くまでに影響を受ける要素は、 全て音に混じってしまうからです。 バンド関連で活動していたときに、ギターアンプのマーシャルの音が録音して再生すると その通りに聞こえないのに不満を感じていたのも、理解できました。 生楽器では、この現象は顕著でした。 再生スピーカーは、ちゃんと録音された音を再現して欲しいと思っています。 メーカーの色の付いた、バイオリンの音なんか聴きたくないワケですね。 音響メーカーの役割は、そういう所にあるんじゃないと思うんですよ。 音響再生機器を作るメーカーは、その辺りを、しっかり認識して作って欲しいです。 タイムドメイン方式を取り入れるメーカーが少しずつ増えてきています。 音響製品作りを真摯に考えて欲しいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[TimeDomain] カテゴリの最新記事
|
|