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テーマ:心に響く音(35)
カテゴリ:音楽あれこれ
若〜い頃、ホテルのディナーショウのPAの仕事を何度か経験した。特に年末、クリスマスの頃は沢山あって、分担して出向いた、たいてい先輩と2人での仕事だった。
その日の出演は、子供の頃よくテレビで見ていた、ヒデとロザンナさん。 色々トラブルがあると記憶に残っているもので、この日もいろんな不具合に悩まされた一日だった。 ます、電源トラブル、これはPAも照明も関わることなので、ボクたちPAだけがあたふたする事もない。そもそもビルの設備の問題なので、連絡を取りながらも要するに待っているしかないのだ。 その次に、エコーマシンが故障しているのが発覚した。当時のエコーマシンは、ドラム式のもので、今のとはちがってアナログ式だ。 事務所に連絡を取ったが、その手の機材は全部出払っていてもうない。その上修理も出来ない。 さ〜どうする。 故障したエコーマシンを見ていてふと思いついた。 簡単な原理としては、テープレコーダーと似ていると思ったので、持って来ていたデンスケ(カセットテープレコーダー)に120分のテープを入れて、録音しながら再生すれば、録音ヘッドと再生ヘッドの位置の差で、再生音は少し遅れて再生される為、これを原音にミキシングして調整すれば何とかいけそうだと言う事になり、120分のカセットテープを買いに走った。 テストしてみると少し響きがたりない気がしたので、ボーカルの再生音をモニタースピーカーからも再生して堅い壁に当て、その音量を調整すると何となくいい感じになった。 リハーサルが始まった。ドキドキしたけど何とかOKがでた。 本番中も緊張の連続。 だけど、こういう仕事は、緊張していた方が上手くいく。 近頃の調整卓(ミキサー)だと、こんな苦労はしなくてすむのだけど、昔は全部アナログだったので、それなりの苦労はあったけど、アナログの音は、いい音していたとと思う。 いつもライブの仕事は大変だけど、すごく楽しかったな〜。
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Last updated
January 6, 2014 06:45:50 PM
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