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カテゴリ:映画のあれこれ
若い頃に実際に出会った女優さんで、心に残っている人といったら、やっぱり小畠絹子さんだな〜。
最初に言葉を交わしたのは、小畠さんがお付きの人と舞台の袖で出番待ちをしていたときだった。舞台稽古から舞台を見ていたので、小畠さんの出番はまだ大分時間があるはずなのに、舞台そでの邪魔にならない所でお付きの人と話しをしながら立ってられたので、折りたたみのパイプ椅子を探して来て、 「よかったらこれ使ってください」 と椅子を差し出した。 お付きの人がにこやかに受け取って 「ありがとう!」 とまるで双子のように息ぴったりに同時に答えてくださいました。 「後で片付けておきますから、終わったらそこに置いておいてください」 と言うと、まるで映画のアップシーンのように素敵な笑顔で 「は〜い」 まるで、ハイスピードカメラからストップモーションになったようなベストショットだった。 それからも、出会うと時候の挨拶やちょっとした世間話を交わしてくださった。 小畠さんは、子供の頃からテレビでよく見ていた女優さんだった。 「銭形平次」「おれは男だ!」や「鬼平犯科帳」などで見ていて、とても着物の似合う方だな〜って感じだけだったのだけど、舞台そでの薄明かりの中で見る彼女は、妖艶な魅力も感じられて、女優さんはすごいな〜って思ったのだった。 中日には、「いつもありがとう!」と心付けをいただいたりもした。 ドキドキしながら受け取ったのを覚えている。 付き人をしていた妹さんも、とっても温和で素敵な人だった。 千穐楽が終わって、劇場を後にされる時に、ボクはお別れの挨拶をしに行った。 「お世話になりました、一緒に働く事ができて嬉しかったです」 というボクに 「こちらこそ大変お世話になりました。また、何処かでお会い出来たらいいですね」 と返してくれた。 扉がしまって走り出すタクシーに長い間お辞儀をしながら見送ったのを鮮明に覚えている。 今も元気にしてられると嬉しい。 若い頃の映画も見てみたいと思います。 小畠絹子さん出演の映画をピックアップしてみました。
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Last updated
January 8, 2014 10:12:39 PM
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