カテゴリ:アレルギー・アトピー
*しまのり*さんの要望に応えて、アレルギーと腸内環境&雑穀について書きたいと思います♪
アレルギー体質の子供は、消化器官の発達が未熟だと言われています。通常、消化器官が弱いとなると、例えばお粥やリンゴのすり下ろしなど柔らかくて消化のしやすいものを与えると考えがちになります。しかし、柔らかいものばかりを与えていると、まったく消化器官が強くならないそうです。そのため、通常の考えとは逆に、消化のしにくいものや消化酵素の分泌を促進すると考えられる食物繊維をたくさん含む野菜や海草類・雑穀類(稗・粟・キビなど)を積極的に食べさせることが良いそうです。また、便通を整えることで、腸粘膜の表面に宿便をためないことで、腸内環境を整える効果もあると思います。 上記で、野菜類・海藻類・雑穀など食物繊維の豊富なものが、消化酵素の分泌を促し、消化能力を高めると書きましたが、それ以外にも、腸管にある免疫系の細胞の集まりの器官であるパイエル板の層を厚くする役割があるようです。 このパイエル板にある免疫細胞は、IgAを多量に産生・分泌しています。このIgAという免疫グロブリンは、腸管に大量に侵入をしてくるアレルゲンと結合し、体内にアレルゲンが入るのを防ぐ役割をするため、アレルギーの発症を抑える効果があると考えられています。そのため、このIgAの産生・分泌量が少ないと、アレルギーになりやすいようで、一般的に、食物アレルギーをもつアトピー性皮膚炎の乳幼児では、血清IgA値が低くなる傾向があるようです。もちろん、腸の免疫器官での分泌型IgAと血清IgAは厳密には異なるようなので、あくまでも目安ですが… この血清IgA値は何もしなくても、年齢とともに徐々に上昇し、7-8歳頃に普通の子と同じレベルになるようです。でも、親としては、少しでも早く、腸が強くなって欲しいという願いもあるので、海藻類や野菜のみならず、雑穀に含まれる食物繊維をできるだけ普段の食生活に取り入れたいものです。 そこで、上記に書いた雑穀について、少し述べたいと思います。小麦や米に対するアレルギーがある場合、雑穀を代替食品として利用する場合が多いと思います。 雑穀にはビタミン群・鉄分・食物繊維などの栄養成分が豊富に含まれています。私たちの先祖においては、米が充分に食べられなかった時代の主食でもありました。弥生時代(もっと前からの説がありますが…)から稲作がはじまっていることを歴史で習ったので、古くから主食にしている印象がありますが、どうも米を主食とするようになったのは、年数的には浅いようです。やはり、常食にできたのは、上流階級だけのようなことを聞いたことがあります(歴史には少し疎いですが…)。 この雑穀は昔からの主食であったにもかかわらず、最近、これらの雑穀にまでアレルギー症状を示すお子さんが増えてきました。それは雑穀に対する消化酵素を、本来、体質的に譲り受けているはずなのに、それが不足しているお子さんが増えていること、また便利な時代となり、調理に時間をかけなくなったこと(電子レンジでチンなど:雑穀は玄米と同様、じっくりと炊く必要があるそうです)、早食いによる消化不良などが原因だそうです。もちろん、それ以外にも、先祖が多食しすぎていても、2~3世代を経た子ども達にアレルギー症状として発症することがあるようです。アレルギー発症の原因となる背景などは複雑すぎるので、私にはうまく説明ができませんし、そこまで知識は追いついていませんが… だから、米アレルギーがあるときは、昔は雑穀を代替にすすめるところが多かったのですが、最近は従来通りの雑穀や低アレルゲン米などとの回転指導派と、雑穀はNGで、低アレルゲン米のみの利用を指導する派と、病院や医師により、両極端に指導例がわかれているようです。もちろん、中間派もありますが… そのため、親の私たちも混乱しますが、お子さんの体質に合うかどうかを見極め、体質に合うならば、上手に利用していくことも1つの方法だと思います♪ ただ、小麦アレルギーでも同様ですが、調味料や麺類の代替食品には、どうしても雑穀が原材料になることが多いので、食の楽しみを失わないためにも、毎日多量に食べ続けたりしない回転食を上手に利用したいものです。これらについては、すでに、過去の日記で紹介しているので、こちらをご覧下さい♪ 最後に、アレルギーと腸内環境、そして米アレルギーの話も出てきたので、こちらも参考にして下さい♪ 参考までに、雑穀に対する症状の出方の典型例ですが、小麦や米と類似した発症例になることが多いと思います。それは、こちらを参考にして下さい。この中でも、特によく聞いている症状は、次の通りです。 ◇目の周囲の赤み(パンダ様) ◇胸や背中に貨幣状湿疹・環状湿疹 ◇耳切れなど、皮膚がきれやすい←キビは目尻や耳などあらゆる部位、アマランサスは肛門周囲が特に切れやすいそうです もちろん、これは典型例なので、他の皮膚症状のみならず、嘔吐や下痢などの消化器症状、喘息などの呼吸器症状が出る場合もあるので、それはお子さんの体質によって、見極める必要性があると思います。これは雑穀に限らず、すべての食べ物に共通する原点です。 ◇雑穀・雑穀レトルト ◇雑穀麺 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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