カテゴリ:震災、非常時・防災関連
今回の大震災をきっかけに、栃木県県西健康福祉センターが『災害時の食物アレルギー支援について』という資料をUPしました。
http://www.pref.tochigi.lg.jp/e51/201130328.html 上記の資料は、災害時の食物アレルギー対応食品などを適切に配送するため、各避難所等における聞き取り調査やその調査の集約のためのシートとして、想像できうる限りの情報を集約できるよう作成したそうです。まだ実際の現場で活用されたものではありませんが、アレルギー患者だけではなく、腎疾患など食事管理の必要な患者の調査をするための先駆けとして必要なものだと思います。 アレルギー対応食品などは経費がかかる、賞味期限が短いなどの課題から、自治体での備蓄は不充分なことが多いのが現状ですが、まずはこのような資料を各自治体が導入することで、被災地にはアレルギー患者や腎患者など食に関わる災害弱者がいるという周知になればと思います。もちろん、食以外に考えなければいけない疾患などは他にもあることはいうまでもありません。 上記資料内の個人問診・避難所集計資料の1、2は、非常時に備えてプリントアウトして記入し、各家庭で準備している避難バッグに入れておくこともできます。避難バッグの持ち出しが難しい場合もあるので、通常のバッグに入れておく方法などもあります。また非常時以外にも、宿泊体験など親元を離れた時に持たせることもできると思うので、色々な活用方法を考えてみるといいのかなと思います。 日々の防災対策については、各家庭での準備はもちろんですが、患者会や自治会、サークルなど地域でのネットワーク作りが大切になってくると思います。NPO法人アレルギー支援ネットワークのホームページより参考となる資料を紹介します。 ◇各家庭や会で実行すること http://www.alle-net.com/bousai/jishin02.html ◇地域とのおつきあい http://www.alle-net.com/bousai/sonae02.html ◇緊急(お願い)カードの見本と入手先 http://www.alle-net.com/bousai/sonae04.html ◇緊急時用メモ http://www.alle-net.com/bousai/sonae06.html ◇非常品持ち出しリスト http://www.alle-net.com/bousai/sonae05.html またNPO法人アレルギー支援ネットは東海アレルギー連絡会に所属して、東海4県の各会の会員宅でアレルギー用物資などの備蓄の拠点をもうけ、自主防災体制の連携を構築するための努力をしています(参考)。昔より地域コミュニティーの力は弱まっている時代ですが、今回の震災を考えると、地域コミュニティーの必要性を改めて見直す時期が来ているのかもしれません。阪神大震災の体験をもとにまとめた、下記の本も防災を考える上で役に立ちます。 【送料無料】地震イツモノート お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 30, 2011 02:37:34 PM
コメント(0) | コメントを書く
[震災、非常時・防災関連] カテゴリの最新記事
|
|