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ばあチャルさんのブログ
「朗読の力」 朗読の力 (2) カテゴリ:読書メモ リンク友alexさんのブログ「角田さん 小説の文体」に 「先ほど、なにげなく、NHK第一放送の文学作品の朗読を聞いていた 角田光代さんと言う作家の短編小説である なんだか、この人の ・ 語り口 ・ 感性 ・ 知性 ・ MODESTY に、瞬時に、感銘を受けた 朗読を聞くだけで感銘を受けるなんて、初めてかも知れない」 とあったので 「ええっ、いまどきの作家さんでそういうことあるの?」 と失礼なことを思い、すごく関心を持って さっそく角田光代さんの『空中庭園』を読んだ (何年前かにbook offで買って戸棚の奥にく積んであったのを探した本である) で たまたま読んだこの本はストーリーが連作仕立てで ある住宅団地に住む家族の6人の視点で描かれあり つまり 「姉、パパ、ママ、おばあちゃん、弟の家庭教師、弟」が 章ごとにそれぞれ語る仕組みなのである だからはじめ、神の目(作家の目)視点でないところは 作家のセンスがちょっとわからないのかなあと読み進んだのだけれども どんな視点で描かれようとも作家は作家である なるほど文章がうまいのはもちろん表現力があり ストレートなのにそれが嫌味なく知性的 そしてなによりも奥深いところの鋭さが突き刺さる わたしなど怖くて震えてしまった この文間からそくそくと迫ってくる真実らしきもの 「家庭とは、家族とは思い込みで作るもの」なんてさ! ところで ラジオなどで何気なく聴いた朗読放送で 猛烈に読みたくなった作家や作品がわたしにもある 朗読読み手がいいのか その作家の文章がいいのか はたまた内容がいいのか わたしが忘れられないのは 若松賤子訳『小公子』と 増田れい子『しあわせな食卓』 『小公子』のほうは気品ある文語調の訳文によって 『しあわせな食卓』はおいしい匂いがただよってくるような文章の綾によって その朗読からイメージとともに感性が立ちのぼってくるようなのである ―――― 私のコメント ―――― ばあチャルさん 私の駄文から、早速、角田光代さんの本を ひよこさんには、エッセイを読んでいただき やはり、樂天ブログ有数の読み手、ばあチャルさんが 読んでくださるなんて ほんとうに、ありがたい で、やっぱり、感銘を受けられたみたいですね 角田さんの文体を表現しようと 私は、modesty という英単語も使いましたが 今、あらためて英語オンライン英和辞書で調べてみると 英語の modesty のままよりも その語義の日本語の説明を、そのまま使った方が良かったかも知れない と思いました modesty 【名詞】【不可算名詞】 1 謙遜(けんそん), 謙虚,慎み深さ. 2 地味,つましさ; 控えめ,穏当. 3 しとやかさ. そんな、知的で控えめで淑やかな若い女性 いまどき珍しい上品さ そういう主人公の女性を彷彿とさせる文体です もちろん、文体とは言え、作家自身の一部が反映されているはず こう言う女性作家 ばあチャルさん 他に、だれか、いますか? もちろん、角田さんも、経歴を読むと それだけじゃない、カラフルな部分も(笑)おありになるようですが 思い出したこと 昔はラジオをよく聞いていたし その中で NHKの「ラジオ劇場」だったかな? それに、そのままの「朗読の時間」 と言う番組もあった(様な気がする) それに、たまにだが、NHK以外の民放も ラジオの朗読をやっていた(様な気がする) (今調べて見たら「朗読の時間」は、驚いたことに まだ現役ですね この次、録音してみよう) 何でもかんでも、実写してしまうテレビと違って ラジオって、音声だけだから、 映像が無い分、想像力が無限に広がるんですね 朗読する人間(時には森繁久弥や加藤治子のふたり) だけが語る音声の世界なのに 徳川夢声の吉川英治作品の朗読もすごかった まあ、若い人達には こんな事を書いても理解はしてもらえないだろうけれど ついでに思いだしたが 子供の頃に、夜、寝床で父親が自分で創作した いまでいうRPG(笑)みたいな物語 (ヤン坊ニン坊トン坊ばりの)(笑) に、私と妹たちが、毎夜 待ちきれないほど楽しみにしていたが あれも、一種の、そういう世界なのかも知れない さらに思いを昔にさかのぼらせれば 田舎の囲炉裏の傍で、 爺さん婆さんが孫などに語った 昔話・民話なども、その世界だと思う 思えば、ラジオの朗読は 人類の長い歴史の延長線上であって テレビドラマなどは、芝居・演劇の変形かな? ラジオからテレビへの変換で それがつながっているかのごとき誤解をしていたが この二つは、実は、全然違うのじゃないか? そう思いました 私は、ラジオ・オタクで(笑) ポータブルラジオは除いて ラジオを九台も持っており、 各部屋に配置して 時間は細切れですが、よく聞いています お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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