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アングル:中国株価対策は代償も、「市場の死」招く危険
ロイター [上海/香港 9日 ロイター] - ● 中国の株価対策は今のところ効を奏しているが、代償も大きくなっている。 ● 株式や先物の商いは薄くなっており、「市場の死」を招く危険もある。 中国の取引所が指数の変動を抑える「サーキットブレーカー」の導入を提案し、当局が長期投資に有利な配当課税を打ち出してから、主要な国内株式市場の日中出来高は減少し、株式先物の売買高もほぼ消滅している。 一部で当局の措置を歓迎する声があるものの、取引の急減は投資家の信頼低下を反映しているともいえる。 アルファ・スクエアード・キャピタルのファンドマネジャー兼最高経営責任者(CEO)であるワン・フェン氏は、中国株からの撤退を検討。株価指数先物の代わりに商品先物への投資を考えているところだ。 同氏は当局の投機抑制措置を市場の死をもたらすものだと非難。「今はやっているジョークは、市場は『植物状態の患者』になったというものだ」と話す。 華泰証券のストラテジスト、チウ・ジー氏は、香港の指数先物を取引するための口座開設に関する問い合わせが中国の投資家から増えていると指摘。「ゲームのルールは香港のほうが一貫している」と述べた。 <残るは「国家チーム」取引> 市場の動揺に対するここ数週間における当局の取り締まりや、サーキットブレーカーといった新たな措置の発動が検討されていることは、 ● 一部で売りを食い止める一方、買いも食い止めたかもしれない。 上海総合指数(.SSEC)の出来高は、7日にサーキットブレーカーの導入が浮上してから4割強も減少し、8日には春節(旧正月)のあった2月以来の低水準にまで沈んだ。 ● 市場では、こうして残った取引も大半は「国家チーム」と呼ばれる政府系投資家が手掛けているのではないかと見られている。 また、CSI300指数先物も、4日に約60万枚だった取引高が8日には2万3000枚を下回った。ピークの8月下旬には243万枚に達したが、一部の株式指数先物取引を対象に証拠金率が引き上げられたため、大幅に減少した。 中国にとってのリスクは、 ● 安定しているものの非流動的な株式市場だ。 ● 証券監督当局は新規株式公開(IPO)の再開が難しくなり、 間接金融から直接金融への流れも阻害されることになる。 <何もしないのが安全戦略> ● 出来高の減少は、中国株式市場で大きな存在感を示す個人投資家が市場から手を引いていることを示している。 個人投資家は一貫して、最小の損失で撤退できるなら撤退したいと話している。 機関投資家にとっては、バイ・アンド・ホールド戦略を取れとの当局の圧力にさらされ、戦略について聞かれることが常態化するなか、全く何も取引をしないほうが安全な戦略となっている。 中国の消費関連株に特化した香港のヘッジファンドのあるマネジャーは「今のところ株からは手を引いている」と話す。 フィデリティ・ワールドワイド・マネジメントの株式部門グローバル最高投資責任者(CIO)、ドミニク・ロッシ氏は「株価下支え措置を導入しようとする国を何カ国もみてきたが、 ● 長期的にみて効果がある唯一の方法は市場にまかせることだ」と指摘。 「中国も同じことをすべきだ」と述べた。 (Pete Sweeney記者、Saikat Chatterjee記者 執筆協力:Michelle Chen and Engen Tham 翻訳:川上健一 編集:加藤京子) ―――― 感想 ―――― これは、今まで、私が、何度も指摘してきたこと 売り逃げできない株式市場なんて 怖くて投資できない 当たり前でしょう? 当分 新規株式公開(IPO)の再開なんて、冗談以外の何者でもない 8割を越えていた個人投資家は、懲りただろう 再起不能な投資家も多い 当分は、残る政府系で、形だけの取引を数しかない お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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