カテゴリ:A 【米国】
―――― 私のコメント ―――― ヒラリーさんの予想外の敗戦については いろいろ、書かれ始めましたが 私は、やはり、私の米国での体験から 隠れトランプ支持者の存在を メディアが把握できなかったことが、一番大きいと思います つまり 建て前と本音 あんなに恥ずかしい振る舞いで、酷評されているトランプに 投票しようとしているなんて、恥ずかしくて、人前では言え無い だから、氏名を名乗っての世論調査のアンケートには トランプ支持であることを明かさなかった そういう人が非常に多かったはずです インテリほどそうでしょう 米国は、実は 日本以上に、建て前と本音が極めて峻厳に使い分けられる国です 例えば、他人の出身国(移民ですから)などは、よほど打ち解けた関係になるまでは聞いてはいけない それにもし 白人があなたとの会話の中で、黒人を「ニガー」と蔑称で呼ぶなどいうことがあれば それは、私の様に身内同士か、または、よほど親しい仲か さらに、それは、原則、白人同士でないとあり得ません 「ニガー」なんて、今となっては、古臭い蔑称ですが (ただし、三十年ほど前には、まだ使われていた) (40年ほど前なら、一般的に使われていた) (日本人が、ジャップと呼ばれていたように) いまだにこの蔑称は、白人の胸の奥には、潜んでいます 白人達は、虫の居所が悪いと、心の中で、そうつぶやいているのです 日本人が、時折、時事問題などで興奮すると 「朝○人!」と、心の中で罵るのと同じです 「自分の内心の偏見を決して表に出してはいけない!」 そういう規範があるために 「political correctness」政治的に正しい表現 と言う言葉が米国で普遍的になりました 現代の米国は、そう言う国になって来たのですが 人間、だれでも、フラストレーションがたまると、本音を爆発させたくなる トランプの暴言は、そう言う下流の白人達に そう言う建前のタブーを破るものになり 「そう、本音をしゃべっても良いのだ」 という安心感を与えたのです 呼び水になったのです 本音というものは、論理ではなく、感情ですから、表面には出て来にくい それが世論調査を誤らせた しかしながら ばあチャルさんの「ヒラリーは女性だから負けた」という観点は、私には、眼からウロコです ひょっとしたら、それが一番大きいかも知れない 女性がトップに立つことを阻止する【ガラスの天井】は、まだあったのです ヒラリーが敗戦演説で 「今回、私は残念ながら負けてしまったが [some day] いつか、だれか女性が このガラスの天井を打ち破る時が来るだろう」 とスピーチしたときには、私も、グッときました
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