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―――― 私の意見 ――――
豊洲問題のポイントの一つになっている 【瑕疵担保責任】について だれも指摘しない事だが、私として言いたい事がある 私は元商社マンで、海外建設は専門の一つ と言っても土建屋ではないので(笑) 建設工事そのもにには直接手は下さい しかし、見積・入札・ネゴシエーション・現場での工事監督の補佐などの主要業務は、 専門のひとつで、ある程度、知識がある その知識の前提で 豊洲の争点、瑕疵担保責任について 不思議な事にだれも指摘していない【工事に於ける考え方】 を指摘しておきたい 本件、順を追って、要点を整理したい 1 東京ガスは豊洲の土地で自社の都市開発的プロジェクトを建設する予定であった 東京都に売却してしまうとそのヴィジョンをあきらめなければならない したがって東京都に売りたがらなかった そこを東京都が無理に買い取った ここが一つのポイントである 2 都が無理に買い取った理由は、 都としては、築地市場にいろいろの重大な問題があり 早急な移転が急務とされていた なおかつ 豊洲以外には、候補地の中から豊洲しか 築地から近くしかも充分なスペースがある好適な土地がなかった つまり、検討の結果、豊洲しか現実的に選択肢はなかったのである 土壌汚染の問題があるにしても、消去法で豊洲が残ったのであって 他の土地を選ぶべきだったと言う意見は意味が無い これが二つ目のポイント 3 問題だと指摘されている点は 買い取り後の土壌汚染除去費用を東京ガスに求めず東京都の負担となったことだが この工事をどちらが施工するかは判断の問題である どうせ工事費用は発生するのである 東京ガスが自分で工事をして土地代金に上乗せするか もしくは、都が土地をそのまま買って工事をするか この二択なのだ 都が工事をした場合、工事費用は東京ガスが負担する瑕疵担保責任を 東京ガスに義務化すべきだったという意見が主流だが 正確な見積が不可能な工事の瑕疵担保責任を東京ガスが安易に受け入れるはずがない そこまでしての売却はお断りとなる事必定 工期的な見地からは 東京都が移設を急ぎ、面倒な工事は、早く買い取って自分で迅速に処理しようと思ったとしてもなんの不思議も無い また、費用的な見地からは 当時は、土壌・地下水テストを本格的に実施していなかったのだから 土壌無害化工事の総費用の正確な費用など契約時に算出できるわけがない 4 また、もし私が都側なら コストにあまり責任を持たなくても良い売り主の東京ガスに工事を任せては 費用が青天井になってしまう可能性・危険性を考える 東京ガスとしては、どうせ費用は売却金額に上乗せ出来るのだから懐は痛まない 自分で施行する工事のコストを切り詰める必要も無いのである しかし、都としては、それでは費用も工期もかかるから 工事費用および工事期間を自己責任でコントロールしたかった そう思ったはずである 要するに、正確な見積不可能な地下埋没物の除去作業は 森友学園問題でもそうだが(笑)やってみなければわからない要素があり (事実、後ほど、膨大なコストが必要には成ったのだが) そのリスク費用を ○ 東京ガス側が自社で工事施工しておいて、その費用を土地売却費用に上乗せするか? または ○ 東京都が、東京ガスの工事無しで土地を安く買い取り、その代わりに、自社で施行する このどちらかになるだけの話だったのである 不思議な事に、だれも、これを指摘しない、言及しない 理解していない様子で、不毛な議論を延延としている 5 工事関係者なら、こう言う発想になるものなのだが これを指摘した意見は、TVに於いても、メディアに於いても、専門家からも 全く出て来ていないのが、私にとっては不思議極まる話なのである 小池のイチャモンは、そう言う建設工事の常識を恣意的に無視したものなのである 6 ただ、都の誤算は、土壌汚染除去費用が膨大にふくれあがったこと しかしこれは、通常の予測能力をこえたものであるし さらに例え東京ガス自身が工事したとしても、 一時的な負担者が代わるだけで、コストはかかる それが売却価格に上乗せされるのだから、同じ事なのである 7 仮に、都が瑕疵担保責任を東京ガスに求める契約としたなら 浜渦氏がプライムニュースで説明した交渉現場の空気 (東京ガスは、当初、かたくなで、とても買い取れるような雰囲気ではなかった) から判断すれば 恐らく、東京ガスは、売却しなかった公算が大きい 少なくとも都側は、当時、そう判断したわけである 8 いずれにしても、 工事の「リスク・費用」が東京ガスの土地売却価格に上乗せされるか? または 都が土地を工事無しのまま安く買い、取得後、自社の「リスク・費用」で工事をするか と言う違いだけなのだ 9 ただし、プライムニュースに出演した浜渦氏は 自分が交渉していた段階では工事は東ガス側の責任であったと証言している 当初は、東京ガス自身が工事を施工する前提であったらしい また、彼自身、瑕疵担保責任というもの自体を知らなかったと証言している ― ― ― ― 要するに 土壌工事に関して 「もし東京ガスが施工すれば都の負担にならなかったはずだ」 などと言うメディアの」主張など、マジックではあるまいし、あり得ないのだ だれがやってもそれなりの費用はかかる 東京ガスが自分で工事してもその費用は土地代金に上乗せされる 東京ガスが無料で巨額の赤字を出しながら工事をするなどあり得ないではないか? 専門家をゲストに呼ぶメディアが、この点をスルーしている あるいは理解していない これは考えられない事だ ― ― ― ― 私が再三指摘している ○ 小池の不作為の責任問題にしろ ○ この瑕疵担保責任の話にしろ 日本のメディアと大衆のバカさ加減は幼児(涙) 問題の本質が全く見えていないまま、愚劣な論争に明け暮れている 大丈夫か日本??? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.03.28 04:44:00
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