カテゴリ:C 【知的生産・情報カード】
記事 考えが「浅い」と言われる人が知らない思考法 ひらめきが起きる人は「幅・深さ・角度」がある 東洋経済オンライン 清水 久三子 よいアイデアを出すには時間がかかっても仕方がない……そう思ってはいないでしょうか? 逆に時間をかけて考えたわりにはよいアイデアが出てこないと思っている方もいるかもしれません。 今回は『1時間の仕事を15分で終わらせる 最速で稼ぐ外資系コンサルの時短術』の著者であり、以前の4分の1の時間で働いている清水久三子氏が、自身が思考を速くしたり、アイデアを考える際に用いているテクニックをご紹介します。 思考の質と量 =(幅 × 深さ)× 角度 自分では一生懸命考えたつもりなのに、「もっとよく考えろ!」と言われてしまう――。 結構きつい一言で、引きずってしまう人もいるかもしれません。 そもそも「よく考える」とはどういうことだと思いますか? 時間をかける=よく考えた、となるかというと、ちょっと違いますよね。 同じようなことでぐるぐると考えをめぐらせているだけでは、よく考えたことにはなりません。 よく考えるためには、まず思考の質と量を確保することが必要です。 いきなり質を高めるのは難しいので、まずは量を増やすこと。 そのためには、考える幅を広げ、それを突き詰めて深めていくこと、 つまり「幅と深さ」が求められます。 まず「幅」ですが、これはそもそも何を考えるのかという検討や対象とするものの範囲です。 「え、それ検討してないの?」と言われるような重要なことが漏れていては、考えた意味がなくなってしまいますから、幅を決めるのは思考の出発点ということになります。 次にどれくらい突き詰めて考えたかという「深さ」です。 思考停止というのは、深く考えずに安易な結論を出している状態です。 思考の深め方を知らないと情報のまとめや短絡的な考えにとどまってしまうため、「で、それで何が言えるの?」「どうしてそう言えるの?」という質問攻めにあってしまうでしょう。 きちんと検討範囲をとらえ、しっかりと深めて考えたにもかかわらず、「イマイチ」「ありきたり」とバッサリ切られてしまう場合には、 物事を見る角度が一定のため、ひらめきや目新しさがなかったり、本質的な解決にいたっていない ということになります。 惜しいところまでは来ているものの今一歩という状況です。これはさまざまな「角度」から対象を見て考えることが不足しているということになります。 このように思考とは、幅と深さと角度という本来時間がかかる3つの要素をおさえなくてはならないのです。 つまり、この3つを速く考えられる型を知っているかどうかで、思考のスピードが変わってきます。 幅広く、深く、シャープに考えるには、ロジカルシンキング(論理思考)のツールを使うと良いでしょう。 ヌケモレなく全体をとらえるMECEという考え方や、フレームワークなど論点を提供するものを使うことで幅を確保します。 また、思考停止にならず考えを深めるための仮説思考も、思考停止を防ぐために有効です。 物事を見る角度を変えて、ひらめきの確率を上げるためにはラテラルシンキング(水平思考)が有効です。 ロジカルシンキングはさまざまな前提に基づき、考えを広げたり、深める考え方ですが、ラテラルシンキングは、その前提を疑って考えたり、思考の枠の外に視点を移動するなど発想の確率を上げていく思考法です。よいアイデアを出すというと、センスや経験がものを言うと思われがちですが、実はこの“視点移動”をどれだけできるかがものを言うのです。 私はコンサルタントとして駆け出しの頃、先輩や上司に、会議中にものすごい速さで矢継ぎ早に質問され、「パッと見ただけなのに、よくそんなにいろいろな視点が思いつくものだ。きっと経験が違うんだな」と思っていましたが、次第にこれは経験だけではなく、思考の型を知っているかどうかの違いだということがわかってきました。この型を知っていれば、たとえ自分にとって初めてのテーマであっても、いろいろと思考を素早くめぐらすことができるのです。 このように論理思考に水平思考を足して使いこなすことが、思考の質・量と速さを両立することになります。論理思考は、かつてはコンサルタントのお家芸のような位置づけのものだったかもしれませんが、今や多くの職種で活用されるようになってきたと思います。 ― ― ― ― それでは、物事を見る「角度を素早く変える」視点移動の思考法である水平思考のテクニックについていくつかご紹介します。 前提を疑ってみる「それを変えるとどうなる?」 まずひとつ目は「前提を疑う」というテクニックです。「前提」とは何かというと、絶対的に変えられないものだけでなく、実はいろいろなものが混じっています。 図にあるように、人間としての基本原則や法制度など変えられないものから、「こうあるべき」という文化風土、特定の人の意見、もしくは誰が言ったかさえはっきりしない伝聞の場合や、単に自分がそう思い込んでいるものまで、さまざまなものが前提になりがちなものです。下に行けば行くほど、覆しにくい前提になりますが、もし覆った場合には、革新的で効果の大きい策が生まれてきます。 具体的に、私が外資系企業在職中、人材育成部門リーダーだった時にこのテクニックをどう活用したかをご紹介します。 当時社員たちの研修の受講率が非常に低い状況にありました。部門メンバーとどうしたらもっと受講率が上がるか検討したのですが、ありきたりで、しかも効果がなさそうな案ばかり。それに業を煮やして、「研修というものの前提を壊してみよう」とメンバーに問いかけたのです。 次の表のように、企業研修として当たり前の事実を洗い出し、それを覆すとどんなことができるかを話し合ってみました。 たとえば「eラーニングは1人で好きな時間に学習できるから忙しい社員でも継続できる」という前提を覆すと「受講時間を決めてみんなで頑張るeラーニング」というアイデアがでてきました。 実際にこのアイデアを元にチャット機能をつけて実施してみたところ、非常に盛り上がりました。テレビ番組を見ながらネットで実況中継するようなイメージです。“いつでも好きな時間に“受講できるというと、一見とてもよいと思われがちですが、実際は「いつでもできるから今出なくても……」と実は後回しにされがちなのです。いつでもできるからいいという前提を壊し、あえて時間を固定にすることで、通常だと50%を切ってしまうような講座の受講率が90%近くまではね上がったのです。 技術的にできるかどうか また一見無理そうなアイデアでも、ここ数年の技術の進化によって、今ならもっと簡単にできるものもあります。 例を挙げると、10年以上前ですが、「セカンドライフ」というアバターで仮想空間にログインして、世界中の社員が集まって研修をしようという試みがありました。当時は非常にサーバーに負荷がかかるため実用には至りませんでしたが、今のテクノロジーならできないことではないでしょう。 このように技術的にできるかどうかということも、検討すべき前提のひとつです。これは技術革新によってどんどん壊されて行く前提ですので、数年おきに、今できることをチェックしておくとよいでしょう。 思考の質は「正しく疑う」ことで高まります。当たり前だと思っていることは本当なのかを1度は考えてみましょう。 アナロジーでアイデアを横展開する ラテラルシンキングはもともと発想法ですから、画期的なアイデアを出す型としてとても有効です。中でも私がお気に入りなのは「アナロジー」です。アナロジーとは比喩やたとえという意味ですが、全然関係のない領域の事象を、自分の問題に当てはめてみるという考え方です。レストランの利益向上のための施策を、アナロジーを使って考えてみましょう。 参考事象として、「1000円の散髪屋が繁盛している」という事象から考えます。まずはこの事象をパターン認識します。「1000円という区切りのよい価格の成功したパターン」でもいいですし、「コアな価値に特化したパターン」などでもいいです。このパターン認識をレストランに当てはめてみると、たとえば「ワンコインランチ」「1000円ディナー」など低価格帯から高価格帯まで切りのよい価格とお得感のあるサービスのアイデアを出していきます。 ほかにも例をあげてみましょう。Uber(タクシーや一般人運転手と利用者を結びつける自動車配車サービス。一般人運転手にとって空き時間や資産の有効活用ができると評価されている)というサービスからは「空き資産の有効活用」というパターンが認識できますので、「レストランの空き時間である早朝やディナー前の時間を貸し会議室にする」などが出てくるでしょう。さらに「プロから直接習う教室がはやっている」という事象があれば、「一流シェフによる料理教室」「接客・マナー研修」などレストランが持つプロの技を教えるサービスなども考えられます。 私は今フリーで執筆・講師活動をするほか、会社をひとつ立ち上げていますが、そちらでもアナロジーでさまざまな事業の成功要因を考えて取り入れ、実行に移しています。新規事業は特にスピードが命ですから、他者の成功に学ぶことは日常ともいえます。たとえば集客の仕方などは、同業他者と同様ですと、後発組は難しいので、他業界での集客を参考に集客プラットフォームを作ったりしています。 アナロジーで考えるということは、企画や問題解決が「なぜ成功したのか」を考えて、その成功要因を横展開するということです。私はビジネスの成功=多くの人を幸せにすることだと思っているので、成功要因を横展開するアナロジーという考え方はとても良いと思っています。 ただし、成功パターン認識をしっかりしないと、単なる猿真似やパクリになってしまいます。日頃から、事象を目にしたときに、「これは何がすばらしくて多くの人を幸せにしたのか」と考えながら見ていると、加速的に質の高いアイデアが出てくるようになるでしょう。 ―――― 私の感想 ―――― こう言う事を書くと、身も蓋もないが こんな記事を読んで、自分の思考能力を深めよう!などと考える それは無駄だと思う こんな事を縷々説明されて、成るほど~!などと感心する人間 そう言う人間はダメだろ?(笑) 説明する必要も無いと思うのだが 才能という物は、確実にあるわけで こんなマニュアルじみたものが、馬鹿に、何の役に立つ? 気の利かない人間に何を説いても、無駄(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.04.14 03:13:33
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