「キーワード」華夷秩序(かいちつじょ)
朝日新聞掲載「キーワード」の解説
華夷秩序(かいちつじょ)
中国の皇帝を頂点とする階層的な国際関係を指す。
古来中国にある自分たちは優れた文明を持つ世界の中心(中華)で、周囲は未開の野蛮人(夷)であるとの考え方に根ざす。具体的には、中国皇帝の恩恵を受けるために朝鮮など周辺の国々は貢ぎ物をし(朝貢<ちょうこう>)、代わりに皇帝が王と認める(冊封<さくほう>)という形をとった。アヘン戦争時は、朝鮮、琉球、ベトナムなどが中国と「朝貢・冊封関係」を結び、中国を「宗主国(そうしゅこく)」と位置づけていた。
日本は古代や室町時代には関係を結んでいたが、当時は離脱していた。
(2007-06-25 朝日新聞 朝刊 東特集O)
―――― 私の意見 ――――
>日本は古代や室町時代には関係を結んでいたが、当時は離脱していた。
日本の場合、明確な「朝貢・冊封関係」とまでは行かなかったと思う