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『レビユー』どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫) 文庫 – 2014/4/12 宇都出 雅巳 (著) 文庫 ¥ 702 某通販のカスタマー・レビユーの内、有用なものを引用する ―――― レビユー ―――― ―――― ◇ ―――― ここで紹介されている速読については,ざっくりまとめると次のようになります. 1. ストック(知識)を貯めること 今までの速読の方法と決定的に違うのが,ストックという考え方です. これは,前提知識を持っている本は読む速度が早くなるという考え方です. 今まで速読をしようとして,自分にとって難しい本がスラスラ読めなかったのですが,このストックの考え方で納得しました. 結局速読教室などで速読ができるようになってた人は,元々読書家で,読む本に対してかなりの知識があったため,速読ができていたみたいです. 2. 何度も同じ本を読むこと これも今までの方法と決定的に違います. 読む速度を極端に上げる代わりに,同じ本を何度も読んで理解を深めるという考えです. これは,特にストックを持っていない本に対して有効で,同じ本を何度も読んでいくことで全体の構成をまず把握し,その後詳細部分を理解していく,というステップで速読することができるようになります. 3. 音読しない,細部にこだわらない,早く読む これは他の速読の方法でもよく言われることです. しかし,他の速読の方法と違い,どうせ同じ本を何回も読むのであれば,一回目で理解しなくても,二回目で理解すればいいと考えることができます. また,一週間や一ヶ月かけて一冊読むと,内容も覚えられませんが,本を読む速度を上げているため,本の内容について,忘れない状態で読み続けられます. 個人的には,ストックを貯めることと,何度も同じ本を読むことが,速読する上では重要と言われ,確かに言われてみればその通りだなと思いました. ただ,積読や電子書籍での速読についての説明には疑問が残りました. まず,タイトルを読んだだけでストックが増やせるかというとそうではないと思うし,例え仮にそうだとしても,電子書籍では読んでない本をまとめておけば, 読んでない本のタイトルはいやでも目につくようになります. また,本の触覚についても触れられていましたが,文庫本などを読んでも,それぞれの本の感覚なんて記憶に残っていないので, 電子書籍でも普通の本でも大差ないのではないかと感じました. ―――― ◇ ―――― 1点だけ、 「高速で情報をインプットしても頭の回転は速くならない」は間違いです。 分かりやすい例で言うと、F1レーサーがレース後に、 周りの動き(時間)が遅く感じるのは、脳の処理速度が上がるからです。 脳に流す情報が増えると、脳の処理速度が引き上げられるのは明確です。 読書でも高速逐次視覚提示(RSVP)のアプリで、眼力に頼らず、文字を高速で脳に送ると、 脳が活性化され、読書スピードが上がるのが実感できます。 眼力、予備知識を引き上げなくても、すぐさま読書スピードは改善されるのです。 ―――― ◇ ―――― 本は普通に読んだら良いかと思います。 参考書は正攻法で理解と記憶をしたら良いかと思います。 勉強法は何百年も昔から語り尽くされています。 大学の教授や学校の先生などが勉強や読書法の正攻法を語るのにも理由があるのです。 ①興味を持って、 ②良い本を選び、 ③理解に努める。 時間はかかります。手間も精神力も使います。だから多くの人が勉強や読書が嫌いなのです。 だからこのような速読術や奇をてらった勉強法がウケるのでしょう。 そもそも何冊も読んでどうするのでしょうか? ―――― ◇ ―――― この本では 速読力を自身の知識のストックと速読技術の積と定義しており、 速読の技術よりも自身の知識のストックを重視するべきだと述べている。 では、そのストックを増やすためにはどうするか? 答えとしては本を読むこと。 少し矛盾しているようだが、 結局は本を多く読むのが速読の一番の近道であり、 著者がその答えに至った背景が前半には述べられている。 ―――― 私の感想 ―――― 私は、購入する本は厳選するから (その割には、何千冊も持っているが)(笑) 速読して、読破したらポイと処分する・・・ などと言う事はしないし、出来ない 好きな本は(古典・ノンフィクションが多いが)舐めるように精読する(笑) スピードが遅いから、いっこうに先に進まないで 同じ箇所を何度も読み直したりする だが、私は、それでいいのだ 老い先が短いので、こう言う精読(と言うより遅読か?)(笑)では 蔵書のほとんどが積ん読で終わってしまいそうだが 私の読書というものは、そういうものであって 速読するのはネット上のニュースだけである お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.05.07 01:13:39
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