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『記事』 米大統領、コミー氏をあらためて批判 議員らは反発 Reuters [ワシントン 11日 ロイター] - トランプ米大統領は11日、9日に解任した米連邦捜査局(FBI)長官のコミー氏について「目立ちたがり屋」と批判し、自身はロシアの米大統領選介入疑惑を巡るFBIの捜査の対象にはなっていなかったと語った。 コミー氏の評価について米上院議員やFBI長官代行からは反論が相次ぎ、FBI長官代行はロシアの米大統領選介入疑惑を巡る捜査を精力的に続行する意向を表明した。 米大統領、コミー氏をあらためて批判 議員らは反発© REUTERS 米大統領、コミー氏をあらためて批判 議員らは反発 コミー氏解任後初となるインタビューで、トランプ大統領はNBCニュースに対し「コミー氏は目立ちたがり屋で、スタンドプレーをする人間だ。FBIは混乱状態にあった」と語った。 また「解任するつもりでいた。私の決定だ」とし、「助言の内容にかかわらず、解任することを考えていた」と言明。ホワイトハウスやペンス副大統領はこれまでに、コミー氏の解任はセッションズ司法長官やローゼンスタイン司法副長官の助言に基づく決定だったと説明しており、トランプ氏の発言はこれと矛盾する格好となった。 民主党のシューマー上院院内総務は、ローゼンスタイン司法副長官に来週、上院で状況について説明をするよう求めたことを明らかにし、セッションズ司法長官もコミー長官解任について上院議員に説明することを望むとした。 上院情報委員会のリチャード・バー委員長(共和党)とマーク・ワーナー議員(民主党)はコミー氏を高く評価する立場を示し、ワーナー議員はトランプ大統領の発言で気分を害したと述べた。 ホワイトハウス報道官はこの日、トランプ大統領が近日中にFBI本部を訪問する予定だと明らかにした。しかしMSNBCは、FBI当局者がホワイトハウスに対し、大統領は温かく迎えられないとの見方を伝えたため計画が取り消されたと報じた。 ホワイトハウス高官によると、コミー長官の後任にはマイク・ロジャース元下院議員が検討されている。FBI長官人事は上院の承認が必要となる。 トランプ氏はインタビューで、ロシアの大統領選介入疑惑を巡るFBIの捜査をやめるようコミー氏に圧力をかけたことはないとし、「ロシアが関与したのであれば、私も知りたい」と語った。自身および自身の陣営とロシアが結託したことはなく、「ロシアは選挙に影響を及ぼさなかった」と強調した。 また、自身がFBIの捜査の標的になっているかどうか、夕食時に1回、電話で2回、コミー氏に尋ねたことも明らかにし、 「『もし私に対する捜査が行われているのなら教えてくれるか』と尋ねたら、コミー氏は『大統領に対する捜査は行われていない』と答えた」と語った。 こうした中、マッケーブFBI長官代行は同日、コミー氏に代わり上院情報委員会の公聴会で証言を行った。 証言では、ロシア疑惑を巡るFBI捜査にホワイトハウスが干渉するようなことがあれば報告すると確約。コミー氏については、「FBI内で幅広い信任を得ており、それは現在も変わっていない」と強調し、「私はコミー氏の手腕や誠実さに多大な敬意を払っている」と語った。 コミー氏がトランプ大統領に対し、大統領が捜査の対象になっていないと話しているのを聞いたことがあるかとのバー上院情報委員長からの質問には、継続中の捜査に関する質問には応じられないとの回答にとどめた。 同時に、ロシア疑惑を巡る捜査について「FBIは精力的かつ徹底的に捜査を継続するというのが私の見解だ」とし、FBIはリーダーシップの信任危機に直面していないと強調した。 民主党は、ロシア疑惑の捜査には特別検察官の任命が必要だと主張している。 上院情報委員会のワーナー議員は、コミー長官の解任がロシア疑惑の捜査と関連しているとの「結論を回避するのは困難だ」とし、「独立した特別検察官任命の必要性が一段と明確になったが、上院情報委員会としても昨年の大統領選で何が起きたのか真相を突き止める」と言明した。
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最終更新日
2017.05.20 14:23:35
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