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TPP復帰検討を明言=トランプ大統領―ダボス会議
1/27(土) 0:03配信
時事通信
【ダボス(スイス東部)時事】
トランプ米大統領は26日、スイスのダボスで開催されている世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で演説した。
中国けん制の狙いも=トランプ氏、TPP復帰検討
自国の利益を最優先する「米国第一」の姿勢を続ける考えを強調。米国の利益になることを条件に、昨年離脱を決めた環太平洋連携協定(TPP)への復帰を検討することを明言した。多国間貿易の枠組みへの関与も視野に入れる考えを示した。
トランプ氏は演説で、「『米国第一』が米国の孤立を意味するわけではない」と指摘。
「(協定が)合理的な内容であれば、TPP各国との交渉を検討する」と表明し、
グローバル化に背を向けがちな米国に対する懸念の払拭(ふっしょく)に努めた。
通商政策では、「公平で互恵的な貿易」を追求すると改めて主張。知的財産権の侵害などの不公正な貿易慣行には「これ以上目をつぶってはいられない」と語り、通商ルールの順守を迫る方針を示した。
名指しは避けつつも、中国などに厳しい対応で臨む考えをにじませた。
ーーー 私の意見 ーーー
● トランプが選挙公約を実行しながらも
その見直しを決断したのは最初のケース
● TPPは、もともと、経済的な中国囲い込み政策だったのだが
その効用に、ようやく気がついたからこその「Uターン」
● オバマのやったことは総て反故にして破壊する
そういうトランプの基本線が、始めて崩れた
背に腹はかえられない、と言うところか
● 逆に言えば、それほど、中国への経済的な締め付けをしたい、中国の譲歩を引き出したい、と言うところか
● ただ、TPP11は、三月にも批准される予定
復帰米国の席は用意されているものの
その復帰条件は、米国主導だったTPP12そのままであり
今さら、トランプが、新たに、これまでの規約以上に
米国に有利なものを add on することは
如何に豪腕トランプと言えど、難しいと思う
ただまあ、11にとっても米国の参加そのものは大歓迎であるので
米国が復帰してこそ、当初の規模のメリットが享受可能になるので
「復帰の祝儀」という形での、何らかの譲歩はありうると思う
● この意外なトランプ発言に驚いたのは中国だろう
せっかく、TPPが、TPP11に縮小し
一帯一路で世界をまとめようと思っていたのに
TPP12で、囲い込まれては
経済的にも、軍事的にも、旗色が悪くなる
● また、誰よりも喜んでいるのは
安倍首相とハードネゴで髪の毛が真っ白になった甘利明元TPP担当相であろう
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河野太郎外相「TPPの中身を変えるつもりはない」
復帰示唆のトランプ米大統領「有利な協定なら」発言を一蹴