米ドルが最も上昇 米金利上昇で買い戻し
経済記事
2018/2/10 5:30日本経済新聞 電子版
日経通貨インデックスを構成する25通貨のうち、
9日までの1週間で
最も上昇したのは米ドルだった。
米国債の発行額が一段と膨らむとの見方から、
米長期金利は一時およそ4年ぶりの水準まで上昇。
投機筋がこれまで売ってきたドルを買い戻した。
日米株式相場の下落による投資家心理の悪化で、
「低リスク通貨」とされる円も上昇した。
最も下落したのはメキシコペソ。米長期金利の上昇で新興国からの資金流出懸念が強まり、新興国通貨としてブラジルレアルと共に売られた。原油などの国際商品価格の下落でカナダドルや豪ドルなどの資源国通貨も下落した。
(前田尚歩)