複刻記事 外来語に対して専用のレセプターを具備している日本語はすごい
カテゴリ:【言語】 英語 日本語 言語
―――― 複刻記事 ――――
某ブログに入れたコメントの中の中心部分を下記にコピペ
私は、日本語と外来語の関係に興味を持っていて
10年程前に、
このブログでいろいろ書いたことがある
明日以降、その諸記事を過去ログとして再現してみたい
―――― 日本語に於ける外来語の処理方法 ――――
日本語、特に、カタカナの機能はすごくて、
外来語の受容器(レセプター)であって、
その中に放り込めば、何語でも、かなりの確率で、日本語として消化される
よしんば、そこまで行かなくても、
とりあえずカタカナ表記しておけば、
少なくとも外国語である事は認知され、
近似の発音から原語が類推可能
原語のスペルは必要無し(笑)
これは問題でもありますが(笑)
翻って、外国語の場合は、
彼等にとっての外国語の語彙は、
しばらくは、原語のままの状態で、
クォーテーション・マークによって、括弧付き、の状態に据えおかれ
(英語の中のフランス語の語彙などが典型ですが)
結局、外国語のままで、原形をとどめるが認知されるだけ、なんですね
カタカナで、変形して、日本語化してしまう外来語とは、大きく違うような気がします
中国語も大変ですね
コカコーラを「可口可楽」?だったかな?
いちいち音から変換して、「すべて漢字で造語」して、
しかも国民の審査を経なければならない(笑)
これは、気の遠くなるような作業だし、これについて行く国民も大変(笑)
グローバルな時代での外来語に関する柔軟性・包容性という意味では、
中国語は、絶望的です(笑)
―――― コメント ――――
a.n. other さん
> しばらくは、原語のままの状態で、
> クォーテーション・マークによって、
学術論文だと、"et cetera", "vice versa" とか、現在でもイタリック表記になりますし。ただ、ギリシャ語源の接頭辞、接尾辞は、溶け込んでいますね。たとえば、"Hydro-" とか。
問題は、英語に無い文字、音の場合です。ラテン系の文字でもポーランド、ハンガリー、チェコ、セルボ・クロアットでは、軟音記号とかありますし。キリル文字・ギリシャ文字⇔ラテン文字は、必ずしも、1対1対応じゃないし。中国語の発音表示も。
> いちいち音から変換して、「すべて漢字で造語」して、
モノの名前は意訳、超意訳が多いですが、人名は音ですね。
> しかも国民の審査を経なければならない(笑)
「国民」の審査でなく、「共産党報道部」が決めます。特に、外国の著名人名の場合は。ただし、欧州の企業名は独自に現地法人が決めていることが多く、オランダの某企業は「飞利浦」、ドイツの某企業は「西门子」... 読みの違う広東語圏で、違う名前を使っていた時期もあります。
> 中国語は、絶望的です(笑)
音による簡体化が進んでいます。最終的には、表音文字になる可能性も。遼寧、医療など、遼のつくりが「了」で置き換えられたりしています。意味はどっかに飛んでいっています。 (2015.06.12 18:39:02)
alex99 さん
a.n. otherさん
>> しばらくは、原語のままの状態で、
>> クォーテーション・マークによって、
>学術論文だと、"et cetera", "vice versa" とか、現在でもイタリック表記になりますし。
ーーーーー
そうでしたね
言い訳を言うと
このオリジナル記事を書いた頃は
ブログをはじめたばかりでしたし
この方面は、知らない事だったので
そうです
イタリック表記もありますね
しかし、どちらも、同じですね
いかにも「外国語ですよ!」という扱い
>ただ、ギリシャ語源の接頭辞、接尾辞は、溶け込んでいますね。たとえば、"Hydro-" とか。
ーーーー
それはそうでしょう
接頭辞、接尾辞まで、クォーテーションマークやイタリックでは、目障りですから実用にならない
>問題は、英語に無い文字、音の場合です。ラテン系の文字でもポーランド、ハンガリー、チェコ、セルボ・クロアットでは、軟音記号とかありますし。キリル文字・ギリシャ文字⇔ラテン文字は、必ずしも、1対1対応じゃないし。中国語の発音表示も。
ーーーーー
それは、英語が世界の中心、という思考からすればどうですが
諸国は、それなりに、独特の発音を反映させるためにいろんな文字の組み合わせや記号を後付けで発明(笑)していますからね
また、それなくしては、独特の発音を表現しがたい
その点
英語は、髭とか長靴とか(笑)は無い、スッキリした文字体系ですね
幸か不幸か?(笑)
それも、世界語となり得たことの、ひとつか?と思います
格の変化や、性・ジェンダーをミニマムに抑えた事をはじめ、ゲルマンのエスペラント(笑)という一面もある
エスペラントは、モロにラテン過ぎて(笑)あれを世界語にするのはフェアじゃないですよ
> いちいち音から変換して、「すべて漢字で造語」して、
>モノの名前は意訳、超意訳が多いですが、人名は音ですね。
ーーーー
いや、そ~ゆ~事じゃなくて
音訳はいいんですが、本来、表音文字では無い漢字で、音を頼りに(笑)当て字をするなんて、漢字文化の誇りは奈辺に有りや?(笑)ということなんで
無理を言ってますかね?(笑)
> しかも国民の審査を経なければならない(笑)
>「国民」の審査でなく、「共産党報道部」が決めます。特に、外国の著名人名の場合は。ただし、欧州の企業名は独自に現地法人が決めていることが多く、オランダの某企業は「飞利浦」、ドイツの某企業は「西门子」... 読みの違う広東語圏で、違う名前を使っていた時期もあります。
ーーーー
そうですか
詳しいこともご存じで
私は、ザックリ、言ったんです
> 中国語は、絶望的です(笑)
>音による簡体化が進んでいます。最終的には、表音文字になる可能性も。
ーーーーー
目からウロコです
ただ、それは、現在の共産党一党独裁体制での話と了解します
将来、体制が変われば、どうなるか?
わからないと思います
私は、漢字の歴史こそ東アジアの文化だと思いますので、どんなに難解であっても簡略化されていない漢字こそ文化そのもの、と言う考えです
白川静先生を尊敬していますし
>遼寧、医療など、遼のつくりが「了」で置き換えられたりしています。意味はどっかに飛んでいっています。
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漢字から、そのなりたちであるところの意味をすっ飛ばすなんて(涙)
中国文化の継承者は、日本であってもおかしくないかも