2004.08.24
スチュワーデスへの好意的コメントは、シャンパンになって返ってくることもあること
テーマ:考えたこと 想い出したこと 読んだ本(329)
カテゴリ:【女性】【恋愛】【セックス】
今日は娘が欧州に帰るので空港へ見送りに行った。
テロとの関係なのか? 機内持ち込み手荷物への規制が厳しくなっていて驚いた。
少し以前、アネマジロさんの日記で機内持ち込み手荷物について私が書いたことは、昔話だった。
JALの例だが、機内持ち込み手荷物は一個だけしか認められない。
この一個も、縦・横・高さの合計が115cm以内で無ければならない。
また、重量が10キロ以内であるという制限もある。
この一個の他に、ハンドバッグぐらいの小物は許されるようだが、とにかく厳しい。
私は最近、米国にしか行っていない
米国路線は、スーツケース類は二個まで許可されるし、重量もチェックされない。
手荷物もそれほど厳しくなかった。
ナイフなどの機内持ち込みは異常に厳しかったが。
この米国路線以外の路線が、これほど厳しくなっているとは、知らなかった。
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話は変わるが、客室乗務員さん(つまり昔流に言えばスチュワーデス)とのおつきあいの仕方次第では、とても親切にしてもらえることがある・・・と思う。
やはり、人間は感情の動物だから、こちらが先ずていねいに品格を持って対応すれば!!、彼女たちもお返しをしてくれる。
・・・もっとも、私が彼女たちに対して、感じよくふるまう時は、彼女たちが美人で感じがいいという前提条件がある場合が多い。
出だしこそ、「人間は感情の動物だから」だなんて、ちょっと偉そうな事を書いたが、やはり私の場合は、目的があってのなんらかの行動・・・という場合が圧倒的で、理由無く・・・というケースは無いのかも知れない。
情けない。
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飛行機には何百回と乗ったはずだから、出会ったスチュワーデスさん(やはりこの言葉を使う方が気分がいい)の数もかなりになる。
可愛いと思ったスチュワーデスの一人は、今は無い、昔のパン・アメリカン航空のスチュワーデスだった。
私の腕時計が故障していたので、その金髪のおかっぱのスチュワーデスに時間を聞いたら、「今、○○時ですよ」と、自分の時計を私に見せてくれたのだが、なんと彼女の腕時計は赤いベルトのディズニー時計だった。
彼女は顔も所作もとても可愛かったけれど、日本のスチュワーデスのようにブランドのウォッチじゃなくて、ディズニー時計だなんて、そのアンバランスがまた可愛かった。
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面倒見がよくて、美人で、感じがよくて・・・というスチュワーデスさんにも、数多く会った(逢ったという字を使いたいな~)が、特に印象的な女性の一人は、フランクフルト路線のJALのドイツ人スチュワーデス。
搭乗して座席で荷物をごそごそしていたら「お手伝いしましょうか?」と言う声をかけられたのでその声の主を振り返って見たら、濃い栗色の髪に同色の大きな瞳の色白美人。
あまりに美人だったので、びっくりして頭を頭上の棚にぶつけてしまった。
彼女はとても親切・・・だけじゃなくて、しっとりとした、ういうしい雰囲気。
頼んだ英字新聞はみな持ってきてくれるし(共産圏の国へ行く途中だったので、西側の新聞はあまり手に入らないので、英字新聞は数紙ぜんぶもらってしまった)、夜中その新聞を読んでいると飲み物を聞いてくれるし・・・。
みんなが寝静まった真夜中、後部キャビンへ行って、セルフでウィスキーを注ごうとしたら、彼女が寄ってきて水割りを作ってくれた。
思わず感激して「あなたは親切な人ですね~」と言ったら、そばにいた日本人のパーサーが「そうなんですよ!とてもいい子で・・・。おまけに日本語がうまくて」と、うれしそうに(頼まれもしないのに)コメント。
うっ! 彼もすでに参っている。
確かに、そういえば彼女は日本語が達者。
誠意には誠意を持って応える主義の私は、さっそくJALの機内誌にある「機内乗務員のサービスに関する貴方のご意見」というアンケート用紙に、いかに彼女のサービスが素晴らしいかを、口を極めて(?)ほめたたえて、彼女のボスらしい年配の女性パーサーに手渡した。
朝になってそろそろフランクフルトに近くなった。
ドアのところで下界と雲を眺めていたら、もう一人のドイツ人のスチュワーデスが私に話しかけてきていろんな会話をした。
その会話を通して、私は相手に気づかれないように?密かに彼女についての重要情報を盗みだしたのだが、それによると、父親はドイツ人だが、彼女の母親はトルコ人だという。
そういう国際結婚は珍しいかも知れない。
そうか、トルコの血が入っているので、どこか東洋的なしっとりとした優しさがあるのだな・・・と、彼女の魅力の秘密を探り出してうれしかった。
フランクフルトで飛行機を降りる時は、彼女が雪のように白い白魚の様な指(しつこいかな?)を私に差し出して握手してくれて、「いろいろありがとうございました」と。
これはアンケートの件への感謝かな?
翌日、娘に会って、その一部始終を話して「いまごろ彼女は、思い切ってお父さんにデートを申し込まなかったのを後悔しているだろうな~。なにしろお父さんと目が合うたびに恥ずかしそうにうつむいていたほどだから。そんな彼女が不憫だ」と自慢した。
ところが予想に反して?娘は、「それはね、女の子の典型的な態度よ。お父さんがメロメロになっているのなんか彼女、最初に一目会った時から見抜いているわよ。彼女の友達が話しかけたのも、私に夢中になっているあの日本人の様子を探ってきて・・・と女同士で話していたのよ。それに日本語がそんなにうまいなんて、きっと日本人のボーイフレンドから習ったのよ」と、情け容赦ない分析をする。
トホホ・・・。
そんなものなのかい?
娘には、「彼女が日本語がうまいのは、母親がトルコ人だからだよ。トルコ語は、朝鮮語と同じで文法的に日本語と似ているんだから・・・」と、一応抗弁してみたが、どうかな~?
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でも、この「サービス」についてのアンケートにほめるコメントを書いてあげるというのは、スチュワーデスさんにとって、とてもうれしいことらしいのだ。
昨年だったかな? ニューヨークからの機中で、とても美人なのに(また?)、とても、かいがいしく面倒をみてくれるスチュワーデスさんがいたので、アンケートで「素晴らしいサービスで最高のフライトでした」という様なことを書いて手渡した。
彼女は、彼女の上司と、中国人のスチュワーデスの三人でチームになっているらしかったので、三人ともほめておいた。
(私も如才ない)
みな、感じがよかったのだからだけれど、中国人のスチュワーデスだけはまだ新人研修中らしく、非常に固くなっていた。
しばらくして、その美人が私の座席にやってきて、すごく感激した様子で「身に余るコメントをいただきましてありがとうございます。これを今後の励みにさせていただきます。」と、ていねいなお礼を言ってくれる。
しばらく彼女と雑談をしてから、「コメントを書いてくれる乗客って多いんですか?」と聞いてみたら、
「いいえ、そんなことほとんどございません。
お客様のことは(私のこと)(笑)、みなで感じのいい方ねって話していたんですけれど、こんなにうれしいコメントをいただいて、涙が出てしまって・・・」と、本当に涙ぐんでいるので、おどろいた。
(この「感じのいい方」という箇所を、下線付きにして、特に注意して読んで欲しい)
おまけに、ボスの女性パーサーも、中国人スチュワーデスも、同様にあいさつに来てくれて、照れくさい。
その後は、美人の彼女も女性パーサーも、私にしょっちゅうシャンパンとワインを持ってきてくれて、おかげで酔っぱらってしまった。
この時は珍しくビジネスクラスだったので、注文すれば持ってきてくれるのだけれど、注文しなくてもドンドン持ってきてくれるのは、まことにありがたい。
そのうちに眠くなって機内セットに入っていた「耳栓」を使用してみたらとても具合がいい。
これはぜひ、もう数個もらわなくちゃ!と、立っていったら中国人のスチュワーデスさんがいた。
「実は私の妻が too talkative なので、これ、もう3セットぐらい必要なんだけれど」とささやいたら、彼女が吹きだして、これ以降、彼女もなついてくれて(しめしめ!)、シャンパンをドンドン持ってきてくれるようになった。
これで全員攻略である。
シャンパン・ワイン目当てという露骨な一面はあるが、彼女たちも喜んでくれた事だし、これでいわゆる win win situation と言うことになって、「♪酒はうまいし、ネーチャンはきれいだ♪」(「帰ってきたよっぱらい」より)。
アンケート用紙がシャンパンに化ける場合もあると言う、実利的な経験談でした。