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記事 実用 劇的に室温を下げる方法は「窓まわり」にあった 2018/08/23 08:38 まとめ (前略) ドイツのオフィスビルの窓を見ると、日本とは違う……?
※このときの条件は、外気温33.4℃・室温27℃でアルミサッシ複層ガラス(ペアガラス)の場合。 住宅にしても公共施設にしても、この窓からの熱気を防ぐことが、より快適な空間づくりのカギとなる。 窓まわりでできることは主に3種類で、 ● 「窓の外側」 ● 「窓の内側」 ● 「窓そのもの」と分けられる。 ◆直射日光を部屋に入れない工夫だけで、日射の80%以上をカット 3つの中でもっとも重要なのは、「窓の外側」だ。 シェードはホームセンターやネットなどで手軽に入手できるし、さらにコストの安い「すだれ」や「よしず」でも同様の効果を得ることができる。もちろん小池都知事の言う伝統的な使い方とは違って、よしずをつけた上で窓は締め切りエアコンを使うのが鉄則だ。 日本では、窓の外につける「外付けブラインド」はなじみがないが、電動昇降式のスイッチひとつで角度も自由に変えることができるスグレモノだ。閉じれば「すだれ」のようにすき間から日射が漏れることもないし、半分だけ空けるなどして室内に入れる日光の調節もできる。 また目隠しにもなるので、室内のブラインドや雨戸の役目も果たすことも可能だ。日本では数も少なく、いまのところコストが高いが、今年の暑さを受けて普及していく可能性もある。 ◆ドイツでは、住宅だけでなくオフィスビルでもブラインドやシェードが常識に ドイツでは、住宅に限らずオフィスビルでも、窓の外側にブラインドやシェードをつけて日射を防ぐことがすでに常識になっている。ドイツは緯度が北海道よりも高いこともあって、「冬は厳冬で夏は涼しい」というイメージを持っている人が多いが、実は偏西風やメキシコ湾流などの影響で、緯度が高い割には気候が暖かい。 もちろん湿度は日本よりだいぶ低いが、日本で思われているよりも夏はずっと暑くなる。最近では地球温暖化の影響もあって、場所によっては35℃を超えるようなことも珍しくなくなった。そのため、窓の外で日射をカットするこのような暑さ対策は、国全体で重要視されている。 ◆「ハニカムスクリーン」の設置でエアコンの効き目を改善 外壁の形状などの問題で、どうしても窓の外側に対策ができないという人もいるだろう。その場合は、窓の内側での対処を考えてみる。窓の内側につけるものは、遮熱カーテンやロールスクリーン、障子、ブラインドなどさまざまな種類があり、価格も違う。どれもそれなりの効果があるので、好みや予算に合わせて設置してほしい。 オススメは、ロールスクリーンの中でも六角形の空気層のある「ハニカムスクリーン」だ。空気層が、暑さや寒さをある程度緩和してくれる。もちろん、窓の外側と内側の両方で対策すれば、エアコンの効き目はだいぶ改善される。 ◆内窓(二重窓)を設置すれば、暑さだけでなく冬の寒さ対策にも 次にやってほしいのが「窓そのもの」の対策だ。中でも、内窓(二重窓)の設置は特にオススメしたい。既存の窓の内側に、もう一枚窓をつけることで、暑さだけでなく、寒さに対しても効果を発揮するコストパフォーマンス抜群の対策となる。窓を開ける際に二度手間になるなど手間は増えるが、メリットのほうがはるかに上回る。 内窓は、ホームセンターやネット通販で買って自分でつける簡易式のものもあるし、さらにコストをかけられるのであれば、サッシメーカーが出している高性能な内窓がベターだ。 サッシは熱伝導率の高いアルミではなく、樹脂性(プラスチックの一種)にして、ガラスは1枚ではなく2枚(ペアガラス)を選んでほしい。これも空気層を挟むと格段に断熱性能が良くなるという理由からだ。 このような内窓を設置すれば、夏だけでなく冬も断熱性が向上してエアコンの効き目も向上する。こうした窓まわりの改善で、猛暑でもガマンせずに、快適な省エネ生活を送ることができるようになるはずだ。 ガマンしない省エネ 第2回 <文/高橋真樹> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.08.28 23:25:39
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