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【今日の復刻記事】 レジリエンス (心理学) レジリエンス (心理学) 2015.08.03 レジリエンス(resilience)は 「精神的回復力」 「抵抗力」 「復元力」 「耐久力」 などとも訳される心理学用語である。 心理学、精神医学の分野では訳語を用いず、そのままレジリエンス、またはレジリアンスと表記して用いることが多い。 「脆弱性 (vulnerability) 」の反対の概念であり、 自発的治癒力の意味である。 概要 レジリエンス(resilience)は、 元々はストレス (stress) とともに物理学の用語であった。 ストレスは「外力による歪み」を意味し、 レジリエンスはそれに対して「外力による歪みを跳ね返す力」 として使われ始め[1]、 精神医学では、ボナノ (Bonanno,G.) が2004年に述べた 「極度の不利な状況に直面しても、 正常な平衡状態を維持することができる能力」 という定義が用いられることが多い 言い換えれば 1970年代には 貧困や親の精神疾患といった 不利な生活環境 (adversity) に置かれた児童に焦点を当てていたが、 1980年代から2000年にかけて、 成人も含めた精神疾患に対する防衛因子、 抵抗力を意味する概念 として徐々に注目されはじめた。 具体的に解りやすい例がPTSDである。 1995年のアメリカの論文には、 アメリカ人の50% - 60%がなんらかの外傷的体験に曝されるが、 その全ての人がPTSDになるわけではなく、PTSDになるのは その8% - 20%であるという。 2006年の論文では、 深刻な外傷性のストレスに曝された場合、 PTSDを発症するのは14%程度と報告されている。 では、なる人とならない人の差は何か、というのがこのレジリエンスである。 チャーニー (Charney) は2004年に 「アロステイシス(allostasis)」という概念を提唱し、 それを構成する要素として コルチゾールに始まり、セロトニンを含む11の生理学的ファクターをあげている。 しかし、レジリエンスは生理学的ファクターだけではない。 2007年にアーミッド (Ahmed) が、目に見えやすい性格的な特徴を 「脆弱因子」と 「レジリエンス因子」 にまとめたが、 そこで特徴的だったことは 「レジリエンス因子」は「脆弱因子」のネガではないということである。 「脆弱因子」を持っていたとしても、 「レジリエンス因子」が十分であればそれが働き、 深刻なことにはならない。 その「レジリエンス因子」には ● 「自尊感情」 ● 「安定した愛着」から ● 「ユーモアのセンス」 ● 「楽観主義」 ● 「支持的な人がそばにいてくれること」 まで含む。 国内では小塩真司らによる研究もあり、 レジリエンスは ● 「新奇性追求」 ● 「感情調整」 ● 「肯定的な未来志向」 の3因子で構成され、 また 苦痛に満ちたライフイベントを経験したにも関わらず ● 自尊心が高い者 は、自尊心が低い者よりもレジリエンスが高いとする。 以上レジリエンスを構成する要素は多く、 かつ極めて複雑な相互関係を持つ。 また、 ・ 生得的なものから ・ その人自身によって獲得されるもの、 ・ 感じ方や考え方 まで含む。 ーーー 私の感想・意見 ーーー 学習者用の英英辞書の説明の洋画容易に理解できる resilience ロングマン現代英英辞典より re‧sil‧i‧ence /rɪˈzɪliəns/ (also resiliency /-ənsi/) noun [uncountable] 1 the ability to become strong, happy, or successful again after a difficult situation or event → toughness resilience of the resilience of youth People showed remarkable resilience during the war. 2 the ability of a substance such as rubber to return to its original shape after it has been pressed or bent ※ 2の意味は「」弾力性 ● 「自尊感情」 ーーーー 言い換えれば、自尊心・プライド たしかにこれは、頑張るパワーになると思う ; ● 「安定した愛着」から ーーー よく子供時代に家庭的に恵まれず親の愛情を充分に受けなかった人間は 精神的に不安定だと言われる 充分に愛情を受けた人間は、容認体験が豊富にあり 自尊感情・自信も持ちやすい ● 「ユーモアのセンス」 ーーー ユーモアと言うものは実利なのである 議論やロジックが行き詰まった時 その構造に揺さぶりを掛け、余裕や異なった視点を与える 緊張をほぐし、客観的な感覚を与える ● 「楽観主義」 ーーー 私はプラント屋なので、完璧主義で 全体から失敗や欠陥を除去しようという本能がある ただし、そういう管理やゼロ運動だけでは 能動的な行動に移れない 従って、 楽観的な考え方と果敢な勇気を発動させ アウフヘーベンさせるのである 細心と同居する大胆な勇気 何でも無いビジネスでも、分析してみれば こういう構図になる ● 「支持的な人がそばにいてくれること」 ーーー 支持的とは、言い換えれば 肯定してくれる、賛成してくれる そういう人達である もう一度言い換えれば「味方」 味方がいれば、 「わたしはひとりじゃないのだ」 「大勢の志を同じゅうする強い味方がいるのだ」 と自己承認・自己肯定が可能になり なおかつ 集団欲も満足されて 怖いものなしである(笑) ただし 私のブログでの話になれば 「支持的な人がそばにいてくれること」 と言う要件がほとんど満たされていないので(笑) 私の VULNERABILITY となり PTSDを発症してしまうのである(笑) ● 新奇性追求 ーーー 好奇心というものは、前向きなものである 古いものより新しい道のものに興味を向ける positive な姿勢であり、興味の方向性である 新しい未知のものには過去のしがらみも無く 希望と可能性が示唆される 精神的外傷を相対的に些少なものと感じさせてくれる ● 感情調整 ーーー 精神的外傷がッ感情として残っている場合 その感情を調整すればいいのである そのためには、デ・ボノ博士の「六色の帽子」 の手法で自分の立場を入れ替えてみるのが一番手っ取り早い 主体が変われば感情も変わるのである ● 肯定的な未来志向 ーーー 好奇心と基本的に同じである 未来を見れば現実=精神的外傷を忘れることが出来る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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