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復刻記事 現在の世界では、望むと望まざるとを問わず、 人間の所在は、国家という単位に落とし込まれると言う現実だ 2006.04.21 この前の日記で、愛国心に関連してこう書いたが 本当はこの一節をもっとふくらませて書いてゆきたかったのだが 中断してしまった それを書いてみよう 国民有っての国家だが、単に税金を納めているから、それで国民としての責任・義務は、もう終わりかというと、そうではない。 国民であることについての、権利と義務というものがある 特に、日本人は日頃あまり意識していないが、国民としての個人は、国家というものに、結構お世話になっているのだ。 例えば、人間のアイデンティティーの証明書として、もっとも権威のあるものは、「パスポート」である。 日本ではこれに「戸籍」が加わるが、海外旅行をする際に、パスポートが無ければ始まらない。 これは共に、国家が発行する(してくれる)ものである。 国家が証明してくれるものである。 地方自治体が、住民票を発行してくれても、住民票では国境を越えることは出来ない。 パスポートには、こういうことが書かれている。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 日本国民である本旅券の所持人を通路故障無く旅行させ、かつ同人に必要な保護扶助を与えられるよう関係の諸官に要請する 日本国外務大臣 The Minister of Foreign Affair of Japan requests all those whom it may concern to allow the bearer, a Japanese national, to pass freely and without hindorance and in case of need to offer him of her every possible aid and protection. ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ このように 外務大臣が、「日本国民である本旅券の所持人」という風に、パスポートの持ち主を、日本国民として保証・証明してくれ、さらに旅行先の国の関係各省の諸官 officers に、下記を要請してくれている。 ○ 支障ない旅行 ○ 必要な保護扶助 (なお、所持人の「愛国心の所持の有無」については、なにも書かれていない)(笑) これは、日本という国家が要請しているのだから、非常に強力な要請である。 だからこそ、北朝鮮をのぞくどの国へも(ヴィザが必要な国も多いが)、自由に渡航し、通過出来るのである。 昔の関所手形には、ID(本人証明)の機能は無かったはずだ。 さらに、例えば外国で商行為・法律行為を行う場合、パスポートの提示だけでOKな場合もあるが、さらにattestation of a notary public 日本の公証人役場での公証人による認証、notary deed 公正証書が必要になることがある。 本人が間違いなく本人であるということを、パスポートを認証してもらうことによって証明するのである。 国家が国民の保証人になってくれるようなものだ。 国際運転免許証も、国交省が発行してくれる。 渡航先で問題が起これば、日本の大使館がなんでも解決してくれる(かな?) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 国家の三要素というものがある。 国土・国民・主権、である。 国家とは、国土と国民を、内外の干渉を許さず、主権を用いて統治する存在である。 この主権(rights of sovereignty of the state )は、対外的・対内的に、排他的に行使されるものである。 主権とは 1 国民および領土を統治する国家の権力。統治権。 2 国家が他国からの干渉を受けずに独自の意思決定を行う権利。国家主権。 3 国家の政治を最終的に決定する権利。「国民―」 ○ 他国からの承認 を第四の要素に挙げる場合もある・・・らしいのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.03.15 12:05:45
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