この、かんべええさんの日記を読んで
実に、腑に落ちた ----------------------------- <3月29日>(金) ○先日聞いた話。ある省庁で情報発信をする時に、ホームページ(URL)で読む人とSNSで読む人の比率を調べてみたら、今や1対10くらいで後者が多いのだそうです。しかもアクセスしている時間は朝晩の通勤時間帯が多い。つまり、皆さんスマホでご覧になっている。今どきPCの大きな画面でなきゃ嫌だ!という人はかなりの少数派に転落している模様。困ったねえ、ワシは完全に時代に遅れている (ちなみに電車の中ではiPadを使っています)。 ○SNSで情報にアクセスするということは、自分が信頼している誰かの推薦で見ていることが多いのだろう。つまりは、「ほらね、そーでしょ?」「うんうん、やっぱりその通りだな」という証拠固めで情報に接することになる。フラットな状態で、「この問題のポイントはどこにあるのだろう?」と探し求めたい読者は、やっぱりURLに直接アクセスする方がいいと思う。そうすれば、過去に遡って関連資料も読めるわけだし。 ○もっともそんな面倒なことは当世風ではない。SNSで記事を読む時代ということは、記事はどんどん短く、わかりやすく、どうかすると「煽り」もつきやすいことになる。 活字媒体でさえ、ここ数年で論文の字数は着実に減っている。現代人は、長い文章をじっくり読むようなことができない体質になりつつあるのではないか。 ○SNSで政治が動くというのも怖い話で、ツィッタ―で議論を拡散するためには、なるべく極端な意見を言って炎上させた方がいい。これは今のアメリカ政治で実際に起きている現象で、グリーンニューディールでも国民皆保険制でも、民主党の候補者がどんどん左傾化しているというのは、要するにそういうことなのであろう。結果として、2020年にはまたまたトランプさんを勝たせてしまうことになるかもしれない。 ○もっともそうなると、民主党支持者の間では再び陰謀論が広がって、ロシアや中国が情報操作したからに違いない!みたいなことを言い出すのだろう。今の英国におけるBrexitもそうですが、民意がどんどん極端な方向に突っ走る時代というのは、つくづく怖いものだと思います。 ○こんな世の中になってくると、「まだしもテレポリティクスの時代は良かったなあ」と思えてくる。テレビの世界には、まだしも「プロ」が居たからね。この溜池通信も、URLを使った情報発信という古い形をなるべく守っていくことにしたいと考えるものであります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.04.01 21:06:16
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