カテゴリ:🔴 B 【ブログ 過去ログ復刻】
--- 過去ログ復刻 --- 本物の機関車のオーナーだった私 ある過去ログの一部を復刻してみることとする 鉄道マニアという人種がいる 鉄道と言っても、蒸気機関車・電車・・・いろいろある その中でも面白いのは蒸気機関車だろう 機関車と言えば 私には、そこら辺の機関車マニアが裸足で逃げる話がある(笑) 私は、本物の機関車オーナーだった事があるのである これは、本当である 模型の機関車ではない(笑) ただし、蒸気機関車ではなく、ディーゼル機関車だった それも、日本で、では無く、米国で、である 前にも少し書いたが 私は、脱サラした後 米国でアントレプレナー(起業)をした 会社を設立したのである これは、今まで、あまり書かなかった事なのだが ここで少し書いてみる 米国東海岸のある州のある廃業した鉄鋼メーカーの工場をまるごと買って その敷地と建物をウォーターフロントのコンパウンドにする計画だった 海に近い大きな川の河口に面したその工場はかなり大きくて 一周するには、徒歩では無理で、車でまわらなければならなかった 構内には、工場の建屋が十数棟あった その中には、鉄鋼製品を積み出す設備があって そこには、鉄道線の引き込み線が引かれていて 貨物列車が横付け出来るようになっていた その製品積み出し用に、ディーゼル機関車が残置設備の一部として 鎮座していたのである その機関車は少し古くなって錆も出てはいたが デイーゼル機関車は蒸気機関車ほど精緻な構造ではない よく研究すれば、運転できるかも知れない 私は、そう思って、いつか運転してやろうと思っていた 共同経営者である義弟は器用な男で 工場の大型ボイラーも再生して現用にしてしまったのだから 機関車も整備できるかも知れない プライベイトな土地内の運転だから、免許も要らない(笑) しかし、施設の修理や建設が多忙で機関車を省みる暇はなかった その内に、私が欧州に行っている内に、義弟がこの機関車を処分してしまった その施設では、前のメーカーの膨大な施設・機械類を 解体して引き取る専門業者が入っていたから 彼らに引き渡したのだろう 他にも、惜しい設備があった 最も巨大な建屋には、これまた巨大な天井走行クレーンがあったのである これに乗って建屋の天井を端から端まで走行させると爽快だった この建屋は、サッカー場が取れるほどの広さだったから サッカーを上空から見るようなものである 河に面した護岸には、やはり積み出し用の JETTY(桟橋)があった その沖の河の中心部には、古びた小型船が半ば沈没したまま ハンフリー・ボガートとキャサリン・ヘップバーンンが 映画「アフリカの女王」で乗っていたような 古ぼけた小型の汽船のような風情であった この河では、近くのブラウン大学のボート部が練習をしていた モーターボートかヨットを買って、ここで船遊びをしようと思っていた ---- 結局、この未来のウォーターフロントは改修が完了したものの 米国の住宅ブームがしぼんでしまって 初期の目的であるウォーターフロント建設は挫折した 代わりに、方向転換して、建屋を倉庫にして、倉庫業に転換した 十年ほど、そこで営業をしていたら ある時期に大手の住宅メーカーがこの敷地を 買って住宅街にしたいというオファーをしてきた それに応じて、そこを売った もう、何年前になるかな? これが、私の機関車オーナーとしての経歴である(笑) したがって、運転席には座ってみたものの 運転歴は無い(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.09.20 14:58:47
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