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--- 記事 米国政治 --- --- 記事 米国政治 --- VP debate ペンス副大統領 vs カマラ・ハリスの討論会感想 前もって断っておくが 私は、まだ、このディベートの後で放送されている、この検討会ともいえる 「CNN FACT CHECK」という番組を、まだ見ていないから 〇 両候補者の発言がどのような fact に基づいて居るのか? 〇 そのような意味合いでの発言であったのか? そういう確認はできていない、という前提で この私の、おおまかな印象記を読んでほしい この種 debate において、明白な大差で「勝者・敗者」が印象づけられることは少ない このディベートも、そのような結果になった CNNの調査では、6/4でカマラ・ハリスの勝利としているが、これは、新聞界における NEW YORK TIMES 同様、極左となり果てた(笑)CNNの「調査結果」であるから、当然、左翼バイアス入りとみるべきで、私の見るところ、形勢は、五分五分あたりではなかったか?と思う *** まず、この討論は、私から言わせれば「ハンディ戦」である 基本的に、カマラ・ハリスに有利 なぜか? トランプは現役大統領であり、実績も誇れる代わりに、失敗面を明確に指摘される不利もある 今回、本来なら、米国経済が順調で、大統領選はその時の経済次第という側面が強いので、トランプ有利有利なはずだったのだが(私は、トランプが良い、と主張はしていない)、コロナ・パンデミック襲来のおかげで、トランプの切り札である経済が大打撃で、勝因どころか敗因になりかねない情勢 加えて、コロナ初期におけるトランプの認識不足・軽視がかなり影響して 米国にコロナが蔓延、20万人以上の死者を出している これは明白で、まず、トランプの致命傷ともいえるポイント さらに、トランプに対する攻撃材料は満載(笑) ペンスはまず、このマイナスを背負ってのハンディ戦に臨まなければならなかったわけで *** 一方のバイデンの実績 これは、オバマ時代の副大統領としてのもので、副大統領職そのものが「世界で最も暇な職業」(笑)と言われるものだけに、バイデン個人の実績というものがそもそも少なく、攻撃材料になりにくい 討論においてはペンスが「バイデンは中国のチアリーダー」と、副大統領時代のバイデンの親中的なスタンスを攻撃したが、まあ、その程度だろう また、それに加えて 今回の選挙期間中、バイデンは、コロナを避ける意味合いもあり、また、認知症気味と言われるだけに、その兆候を国民の目前に見せることを避ける意味合いもあり、自宅地下室にこもり、攻撃される要素をミニマムに抑えた これは明らか民主党側の作戦であり、かなり成功した これで、カマラ・ハリスとしては 不利な条件が比較的に少ない状況でのハンディ戦に臨んだ訳で *** で、ディベートそのものはどうだったのか? 私は、ディベーターとしては、不利なトランプ陣営の焦りを代表したペンスの舌鋒鋭く、しかし明確な言葉遣いで堅実にロジックを積み上げたペンスに(それが正しいか否かは別にして)「予想外にできる男だな」と、かなり感心した 一方、カマラ・ハリス 検事出身という事で、もっと、舌鋒鋭く、バリバリと畳みかけるようにロジックを素早く積み上げて相手を追い詰めるのかな?と予想していたが その予想に反して、もちろん、攻撃の手は緩めないものの、かなり、鷹揚な大味な口調という印象である 私の耳には、ペンスのロジックほどには、切れ味のあるようには、感じられなかった カマラ・ハリスとは、検事出身ではあるものの、本来、こういう人なのだろう *** 日本のテレビでは、このごろ、ヒラリー・クリントンの選挙運動に民主党側として参加して経験のある、今引っ張りだこの(笑)明治大学・海野教授が、このディベートをどう評価したのか?興味をもって聞いたが 彼は 「ペンスが攻撃的だった 一方、ハリスは、支持率で優位なバイデン側として、余裕を持って対応した」と評していた 私は、これは、海野教授の民主党びいき的見方だと思う(笑) カマラハリスのディベーターとしての「甘さ」を「余裕」と、すり替えるあたり、海野教授、苦しい(笑) *** いずれにしても、この種討論は、限られた時間(今回は90分)で、ワンショットのものであるから、しょせん、明確な勝負付けなどありえない この討論の中でも、ペンス・ハリスの対応ぶりに、頻繁に、顕著に、見られた事だが 自分に不利な司会者からの質問や、相手からの突込みに対して、正直に、ガチンコで答えることは、戦略的に不利なのだから、焦点をぼやかしたり、他の話題をしゃべったり、まともには答えない それが、ディベートというものである ディベーTの目的は、勝つことであって、素人が期待するような「正直に正々堂々と腹を割って話す」(笑)等というものでは無い(笑)し、明白な決着など付くはずがない あの有名な、その昔の「ケネディー vs ニクソンの第一回ディベート」においても、大衆が支持したのは、ロジックで優っていてニクソンでは無く、顔色が良く若々しく健康に見えたケネディーであったではないか?(笑) *** とはいえ、この「ボケていない壮年同士の」(笑)VP候補者同士のディベートは、もうろく後期高齢者同士の罵倒合戦に終始したトランプ vs バイデン戦とは正反対に、ディベートらしいものに仕上がって、まあ、よかったんじゃないの? 繰り返しになるが、ディベートというものは、相手の攻撃から身をよけて、相手の攻撃ロジックをまともに受けて答えることなく、一方、自分の主張はマキシマムに提示するフェンシングみたいなものだから 「これで真実が明らかになる」とか、巌流島の決闘のように「一撃で勝負がつく」とか そういうものでは無いから(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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