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田中冬二詩集【青い夜道】〈私注 A) 村上隆彦 https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/JB/0024/JB00240R026.pdf 驚かれるかもしれないが(笑) 私は現代詩が好きである 高校時代から好きになって、今も好きだと言える 私は文学(小説)には、あまり感性が無いと自認しているので 今も旺盛な意欲と年齢を感じさせないみずみずしい感性で 文芸作品を読破するばあチャルさんは 私にとって、脅威であり偉人である そんな私も、幼年時代は、父親が買ってくれて毎月配本された 「講談社 世界少年少女文学全集」 を毎月待ちかねて、むさぼるように読んだものだ その年ごろでは、私にもフィクションを吸収する感性があったと言える 父方の家系に加賀藩の祐筆の血統があり、文学には吸い込まれるような感覚があった それに加え、若いころには、小説をかなり読んでいた ヘルマン・ヘッセ サルトル 等は、特に愛読していたと言える しかし、最も現実的な総合商社と言う職種に奉職したために(笑) だんだん、その文学的な感性は摩滅し(笑) フィクションよりノンフィクションと言う体質になってしまった とは言っても 日本の小説家にも、好きな作家はいるのだが 日本の小説についていえば 私は彼らの小説よりも、エッセイなどの方が好きである と言うか 日本の小説は、長編が多く、ダイナミックで構成的な西洋・ロシアの小説とは違って 私小説的なものが多いし、エッセイに近いものが多いから 同じことなのである(オイオイ) ところが、詩歌となると、これは別腹 はっきり、大好きであって しかも、鋭く繊細な感性でしっかり鑑賞できる(オイオイ) 何しろ、商社の入社試験で、愛読書に場違いな「西脇順三郎全詩集」 と書いてしまったほどなのである(笑) この田中冬二も、西脇順三郎と共に、最も好きな現代詩詩人のひとりなのだが 抒情的でモダンな、それに今となっては、ややレトロな詩で どこか、デジャブを感じる題材が多い その意味では、スケール的には少し異なるが、西脇順三郎に近いものがあるんもだが 西脇の叙情は、いわば文学的に乾いた抒情なのに対して 田中冬二の叙情は、センチメンタルともいえる、大正ロマンともいえる そういう種類のものと言ってもいいと思うし その点において、私と言う人間にフィットするものなのである(笑) 漢詩で言えば、ブログ記事にもした「江南の春」を唄った杜牧に近い感性かもしれない
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