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【不眠症カフェ】 Insomnia Cafe

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2021.02.23
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​​徳島墓参エピソード その2
ある和風ダイニングが強制する驚きのルール​
徳島駅から徒歩数分
地下にあるその和風ダイニング・炉端焼きの店に入ろうとすると
ドンドン ドンドンと太鼓の音がして歓迎ムード?である 
店の名前は「和風ダイニング DOMANNAKA 」
この店は前回(3年前)にも来た
徳島の新鮮な海産物の素材が絶品の店で
今回も楽しみにして「予約」して来たのだ
地上は一階・二階とあり、個室や宴会向けの部屋もあるが
我々は地下へ階段を下りてゆく
地下の大きな長いカウンダ―が見えてきたが
この地下階、カウンターは以前と同じだが
カウンターの中が様変わりしている
まるで違う店の様である
以前は、和服の男女従業員が十人近く、忙しく立ち働いていた
しかし、今回はカウンターの中は、白いコック風の服装の三人が立っているだけ
まだ、店が開いたばかりで、我々の他の客は、1組のみ
3人の単身赴任風のサラリーマンの1グループである
ぱっと一見しただけで「単身赴任風」と見破った私の眼力も大したものだが(笑)
以前から、徳島の繁華街の飲食店で同席する男性たちには
この「単身赴任風」が多いように感じていた
なんとなく、地道な地に足が付いた地元徳島のサラリーマンでは無い
「一過性」の空気を身にまとった人々なのである
それに、会話の内容も、言葉のアクセントも、徳島弁ではない
たぶん、東京または大阪、その辺からの「単身赴任」(こればっかり)
まあ、おそらくこれは徳島に限らず、地方の県庁所在地での一般的な風景なのだろうと思う
閑話休題
地下への巻階段を下りてカウンダの前に立つ
ここで、普通なら「いらっしゃいませっ!」の掛け声がかかるところ
「こちらのお席にどうぞ!」そうも言われる
しかし、この時は、そういう出迎えの声はかからない
三人いる一人ぐらいは、小声で(笑)そういったかもしれない
とにかく冷静な対応である(笑)
以前訪問した時は、炉端焼きという業種でもあり
「いらっしゃ~い!」と言う威勢のいい声がかかった記憶がある
服装も紺絣の和装で皆が忙しく立ち働いていた
そういう感じの店だったのだが
なんだか期待通りでは無い、拍子抜けである
席への案内が無いので、自分たちの判断で長いカウンダ―の中央に座る
私と私の家内、それに、米国から一時帰国の妹、合計3名である
となりの「単身赴任風」3人とは、少し席が離れている
カウンターの中の3人とは別に
フロア担当のウエイターが背後から近づいてきて
「いらっしゃいませ」とのあいさつと共に大きなメニュー・ブックを渡される
その中には、さらに、少しサイズの小さなメニューが入っていて
この中には、旬の食べ物、それに「おすすめ」が案内されている
普通、東京や大阪であれば、このタイミングで
カウンターの中の人間は客に対して身を乗り出して
おすすめメニューなどの「お勧め・説明プロセス」に移行する
しかし、この三人のコック風衣装の人たちは、軽率に動かない(笑)
身を乗り出すというよりは、むしろ、背後の壁に背持たれるような
第三者的な姿勢である(笑)
これも地方分権の意識の高まりなのか?
そんなわけないか
メニューを一通り見た
季節は冬だし、海に面した徳島市である
たいていの店で豊富で新鮮な海産物が提供される
この店も、前回、何を食べても美味だった
特に、ここで食した生ガキが超美味で、おかわりまでした記憶がある
まず、小さな「おすすめメニュー」を見てみる
10品ほどの料理または突き出ものが、手際よくリストになっている
「生ガキ! 生ガキ!」と探す
無い!
代わりに、カキフライ、がリストの中ほどにある
念のため、大きな本メニューを見てみても、残念ながら生ガキは不在である
う~~ん 残念!
前回は、新鮮な生ガキに感動して、おかわりまでしたのに!!
新鮮な海のものが売り物の店で
カキフライだなんて、ここは名古屋か?(コレコレ)
駅前大衆食堂でも大きな顔をして出て来る庶民メニューである
結果的にはおいしくても、それを目的に店に行くことは普通、無い
失望のあまり「なんだ~! 生ガキ、無いのか!」と口にした
しかし、カウンターの中の白装束3人からは特に何のコメントも説明も無い
大いなる失望ムードの中、とりあえず
以前と同様に新鮮で美味である事を期待して
私は、焼き魚と刺身、それにお吸い物など、3点を注文してみた
以前とは店のムードが変わっているので、トライアル・オーダーである
左隣に座った私の妹も、右側の家内も、まだ注文しようと、メニューを見ている
その時である
カウンター内の3人衆の真ん中の中背小太り
多分、この中のチーフ風の男が口を開いた
「お客さん! メニューは自分の席で見てください」
ん?
瞬間、小太りが発する言葉の意味が理解できなかった
小太りがさらに続ける
「メニューは、ご自分の席で見てください」
やっと、状況が理解できた
私の左の妹は、メニューをカウンターの上で広げていたが
やや斜めの姿勢で見ていたので、メニューが「隣の席」のスペースに出ている
小太りは、このことを指摘しているらしい
「ええ~??」
カウンターテーブルでメニューを広げる際に「隣席」にはみ出てはいけないの?
驚きである
しかも、「隣席」は、すべて空席である

繰り返しになるが、この地下階は、カウンターテーブルのみ、である
店の部屋の端から端までの大きく長いカウンターである
「隣の席」という概念は、椅子にはあってもカウンターには無いはずだ
カウンターテーブルに明確な仕切りなど無い
だから、カウンターなのでしょ?
紙のマットと箸が、客のひとりずつに置かれている
強いて言えば、それだけがバーチャル区切りである
それに、何よりも
この時の客は、我々3人と他に一組だけである
長いカウンダ―に、他の客などいない
いわば、ガラガラである
ギチギチに混みあっている、隣と肩が触れ合う
そういう状況なら、まだ、話は別だ
しかし、ガラ空きに近い状態で、中央に座る私たち
特に妹の席の左側には誰もいない
空席である
そういう状態で、メニューを横に広げただけで驚きの「教育的指導」である
呆気に取られてしまった
腹が立って私は文句を言った
「メニューを隣にはみ出してはいけないとは、どういうことだ?」と
すると
小太りがカウンターから我々客側に回って出てきて
妹のメニューを妹のカウンターの前にあるアクリルボードに立てかけて
「メニューは、こういう風にするんです」と、抜かすのだ(笑)
ほ~~!
まだ書いていなかったが
この店のこの地下階のカウンター席は3年前とは、かなり模様替えをしていて
カウンターと店側の間に、なぜか?アクリルボードが新設されていた
この時はまだ、コロナ禍が大問題になる寸前だったので
このアクリル板は、まだコロナ対策では無い
しかし、実は、アクリル板が設置されているのは
ちょうど我々3人が座ったカウンターの中央部「だけ」なのである
それ以外のカウンター席にアクリル板など無い
それがふつうでしょ?
未だ、コロナの恐怖が襲来していないころだったのだから
むしろ、アクリル板があった事こそ不思議だ
それに、我々が座っている中央部以外に座った客は
メニューを立てる?アクリル板が無いんだよ
どうすればいいの?この場合は?
私は商社マンとして世界三十数か国を訪問したが
目の前にアクリル板があるレストランなど無かったし
(あるはずがない)
客がアクリル板にメニューを立てるという「奇習」(笑)も知らない
「なるほどね!」
私は、一応、納得したふりをした
通常、私はこういう理不尽な状況では徹底的に戦うタイプである
だから、この時は、極めて例外的な反応だった
私には状況がわかってきた
この店は、はじめから、入って来た我々が気に食わなかったのだ
それに加えて、私に生ガキが無いと文句を言われた
こんな県庁所在地徳島の目抜きの人気店で、生意気に文句を言う客に
小太りのプライドが爆発したのだ(笑)
何とかして、この客に懲罰を与えたい
そう思って(だろう)、因縁をつけるネタを探していたら
私の妹がカウンターテーブルで「隣席」?にメニューをはみ出している
これなど本来、文句を言う筋合いの事では無い
しかし「小太り」は、それを見て、即刻、イエローカードを出したのだ
決断力が素晴らしい
だが、・・・某隣国の人間ならともかく
日本人が、客に対してこのような、奇想天外な因縁をつけるとは!
私は「因縁をつけられた」と書いたが、実際、それ以外にあり得ないでしょう
多分、入店時から、我々は、歓迎すべきではない異質な客だ
そう判断されたのだろう
徳島の静謐な空気になじまない異質な客だと
私は大男で、スエードのブラウンの革ジャケット
家内も外国人で派手でオシャレである
妹も米国在住数十年、服装・化粧がバタ臭い
3人揃うと、それなりに異質感が漂うのかもしれない
しかし、これは、強いて言えば、という事であって
通常、こんなことが嫌われる理由になるだろうか?
さらに理由はともかく
このような因縁をつけることが正当化されるだろうか?
私は生ガキが無いことに失望のコメントをつぶやいた
しかし、生ガキを出さない理由があるはず
それを客に説明すればいいだけの事
前回訪問時は、人気メニューだったと思うし
もう、この店での食事は止めて出てゆこうと思ったが
その時、ちょうど、注文した3品が出てきてしまった
食べてみると、腹が立つが(笑)、前回同様にうまい
非常にうまい!
目の前の白装束3人組は、われわれに文句をつけただけで
なぜか?何も仕事らしい仕事をしていないのだが
厨房が腕利き職人ぞろいなのだろう
まあ、料理と言っても、基本、炉端焼きだから
海産物を切って盛る
または、焼いて出す
その程度しか手をかけていないのだが
何しろ食材が超新鮮でプリプリしている
不満を呑み込みながら、料理も呑み込む(笑)
ーーーーー
そのうちに、新しい客のグループが階段を下りて入って来た
男女三人組である
すると
「いっらっしゃい!」
「いらっしゃいませ!」
今までわれわれには不愛想だった3人組から
大きな威勢のいい歓迎の声がかかるのである
我々の場合とは正反対である
男女三人組は、正確に言うと
中年の女性ひとりに、若い男性ふたり
部屋の奥まで進んでカウンターの左端の方に位置取る
酒が出されると、その中年女性が酒を飲みながら大声で一人でしゃべる
騒音一歩手前の音量である
注意をしてほしいと思ったが、この店とは対立状態である
あきらめた
若い男性二人は、おとなしくだまって相槌をうつ
職場での教訓を垂れているのだろう
終始、そういう流れである
中年女性はおそらく企業の上司
若い男性二人は部下なのだろう
ここにも女尊男卑の新しい世界が広がる(笑)
彼女に対しては、店側が、気を使いながら親しく話しかける
その対応は「「おなじみさん」「お得意さん」
そういう気持ちがにじんだ、もてなしの態度である
顔なじみ同士の暖かい交流の輪が広がる(笑)
それにしても、我々には対照的だった
我々が入店しても、歓迎のジェスチャー無し
注文を聞くでもない
生ガキが出せない、その理由の説明も無い
果ては、メニューのGPS位置(笑)で、理解しがたい文句をつける
おなじみさんには、われわれに見せつけるように打ち解ける
これほど明らかな差別をされてはかなわない
我々は、もう、それ以上の注文をせずに店を出た
極めて不愉快だった
ーーーー
そのあといろいろ歩き回って、小さな良さそうな居酒屋に入った
中年の対応のいい男が注文係で、かなり高年齢のおじいさんが調理担当
この店は、とてもいい雰囲気で、我々も機嫌を直した
そのうち、若いサラリーマン風の二人が入店してきて、隣に座る
お互いに会話が進み、海外での話になった
北欧のフリーセックスと言う古典的な話になり
私が、あれは本当であると無責任に保証(笑)する
彼らはまだ海外未経験と言う
「君たちならおおいにもてるよ」とまた無責任な保証(笑)
事実、とても素直な若者たちで、私の話に大いに関心を示す
日頃、放置プレーに泣いている私なので
「もっと話を聞かせてください」と言われてどんどんしゃべってしまう
そこで食事と飲酒(笑)を終えて次である
あるしょぼいバーで、おばあさん(しかしこの店のママ)に客引きされる
入って飲んで、話を聞くと、祖父の生まれ育った土地からきている
その話で大いに盛り上がっていたら
隣に二人の客が入って来る
話してみると徳島大学の教授二人である
また、別の話で盛り上がり
結局、ホテルに戻ったのは12時を過ぎていた
炉端焼き以外は、楽しい夜であった
ーーーーー
誤解無きように言っておくが
これは炉端焼きの店のネガキャンでは無い
捏造した話でもない
そのままの事実である

ただ、厳密に客観的に評価する場合は
私の主観的な店の印象描写は計算に入れなくてもいい
後から入って来た客との差別も(笑)主観に属するかもしれない
しかし
「メニューをカウンターテーブルの隣席のスペースに出してはいけない」
「メニューはアクリル板に立てかけて読め」
こういう驚天動地の教育的指導
これは紛れもない事実
店側も否定することはできないだろう
それに、こういう目に遭っても
「この店の料理自体は大変美味で新鮮だった」と
私はフェアにちゃんと褒めている
だから、ネガキャンなどと言われる筋合いは全くない
それにまあ、一年以上前の話である
あの小太りも、まだ店にいるかどうか?
ーーーーー
まあ、それよりも、店と客との力関係の違いが根本的な問題かな?
東京・大阪では、店側の腰が低い
サービスが良い、ともいう
しかし、徳島では、一流店?(炉端焼だが)(笑)は気位が高いのかもしれない
まあ、これぐらいしか、理由が思いつかないのだ
ーーーーー
それに、この夜はほかの店で楽しかったし
徳島到着当日、駅ビル地下食堂街の「DAN」と言う店で食事したが
やはり、海産物メニューの多い店だったが
接客してくれた若い男女全員が元気で親切、フレンドリー
料理も旨くて安くて大満足
われわれは店員さんたちを絶賛して店を出た
その中での、炉端焼きの一件は、いまだに不愉快である
我々があまりにも美男美女なので(笑)嫌われたのか?
とにかく、みなさん!
徳島で、この店で、メニューを見る時には、「最大集中」してください(笑)
さもないと、厳しい「教育的指導」をされますよ(笑)
あ、皆さんの場合は大丈夫かも
地味一筋だろうから大丈夫だ (オイオイ)





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最終更新日  2021.02.23 01:51:06
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