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St. Paul 2021年02月25日 ―― 記事 ―― 先日、少し前、トヨタ社長がメディアに苦言を呈したのだとか。各国で設定されている脱ガソリン車移行年度の設定にはハイブリッドも含まれているのに、メディアはそれを伝えていないのだとか。 この社長、相当におめでたい人ですね。今自動車産業は日本で最大のCM出稿者であり、トヨタグループは、ダイハツ、日野などを傘下に収める、単独で日本最大のCM出稿者でありましょう。メディアの誰もこのボンボンをバカ呼ばわりはしないでしょうね。ですが、最近トヨタ自動車がMIRAIという水素カーの2代目を売り出したと聞いて、アキオはどこまでバカなのか、と私は心配になりました。電気自動車の普及は1,2年後には怒涛のように始まると私は信じでおります。もしそうなのであれば、ハイブリッド車は「オワコン」です。10年、20年後に振り返ってみて、「昔はハイブリッド車というものがあって、登場してから消滅するまで30年も寿命を持っていたんだって」「へぇ。昔はなんでもゆっくりだったんだねえ」と言っているでしょう。というか今のトヨタにはそれだけ余裕があるとも言えますね。この人の代でトヨタが終わることはなさそうですが、もしかするとその次の代では…少し心配になりますね。ちなみに、私はハイブリッド車にまったく関心はありません。あれは原理的に小さくない危険性を持つ乗り物です。機会があれば詳細を書いても良いとは思います。 またまたちなみに、「終わりの始まり」という言葉を日本人はよく使いますが、その出典はご存知でしょうか?それはチャーチルの、第2次大戦における演説です。私は古代ローマの政治家ではないかと思っていろいろ検索しましたが、見つけられませんでした。チャーチルは色々コピペしまくっていました人ですので、今でも疑っております。ちなみに、彼のその発言の場所、日にち、演説集などについて、以下のURLが参考になるかも知れません。興味のある方はのぞいてみてください: https://www.churchillbookcollector.com/pages/winston-chuchill/233/the-end-of-the-beginning さて、ずっと書こうと思っていたのですが、あまり英語と縁がないので、未だ書いていなかった話題の一つが本日のSt Paulです。キリスト教で大事な聖人といえば、聖ペテロSt Peterと聖パウロSt Paulです。聖ペテロはキリストから預かった、天国の鍵を持っているとされる人です。ある人が死んで天国に入るかどうか色々審査があるのでしょうが、そのときに重要なことはSt Peterが入れてくれるかどうかです。St Peterは、Jesusの直接の弟子で、「最後の晩餐」にも参加していました。しかしSt Paulは、Jesusの弟子ではありませんでした。むしろ、逆で、Jesusの死後、キリスト教信者を迫害する側で熱心な人でした。ユダヤ教信者として許せなかったのでしょう。 彼の本来の名前はヘブライ語でSaul (Saul of Tarsus)といいます。Paulという名前も持っていたそうで、当時は複数の名前を持つことは普通のことだったと言われています。なお、Paulはラテン語における名前で、意味は「小さい、質素な」を意味するそうです。女性形はPaulaです。Tarsusとは町の名前で、当時のローマの属州のひとつでした。今のトルコ領だそうです。新約聖書には27のbookがあるそうですが、そのうち13あるいは14が、彼が書いたとされているそうです。内容の真贋論争はあるにせよ、新約聖書の約半分は彼の手になるということです。『パウロ書簡集』Pauline epistlesと呼ばれます。PaulineはPaulの形容詞形です。英語ではめずらしくこのような固有名詞の形容詞形がPaulにはあります。おそらくラテン語由来でしょう。 St Paulがキリスト教徒となったいきさつですが、彼がダマスカスに移動している時に、夢にJesusが現れて、「なぜキリスト教徒を迫害するのか」と聞いたそうです。この時、Paulはショックを受けてキリスト教を受け入れます。これを「パウロの回心」The Conversion on the Way to Damascusと呼び、これを有名な絵にしたのがCaravaggioです。 アナーニアという名前のキリスト教徒がいました。迫害するPaulを憎んでいましたが、ある時Jesusの声に従ってPaulの目に手をかざすと、彼の眼からは「ウロコ」のようなものがはがれ落ちたとされています。これが日本語の「目からウロコ」の由来です。つまり、その由来は新約聖書だったのですね。それまでPaulは一時的に見えなくなっていましたが、これにより視力を回復したとされています。 Powellという姓がSt Paul由来だとどこかで読んだことがありますが、実際はそうではないようです。この名前PowellはWalesの人々の名前だそうです。また、Paul the Apostleという呼称がありますが、apostleとは12使徒のことだとすれば、彼はapostleではないそうです。しかし、apostleには少し別の意味もあるらしく、その意味ではPaul the Apostleは正しいのではないでしょうか。epistleとapostle、似てますが、前者は、書簡形式の文学のことです。後者は、十二使徒のことです。 St Paulは、テント職人の息子で、本来であれば彼も職人になっていたはずです。職人の息子なのに、どういうわけか、彼はギリシャ語、ラテン語に通じ、読み書きができたために、キリスト教徒となってから彼は方々で布教をします。その時の文通が「コリント人への手紙」などの、もとになっているのかも知れません。ですが、あんな長い、各種の「手紙」をパピルスに書いたと考えるのは現実的ではないでしょうね。キリスト教会が羊皮紙を買えるような経済力を備えた、後代の作品と考えるのが現実的だと思います。ただおそらくSt Paulの考え方などが数十年あるいは百年以上伝承されて、後日それが文字化、体系化されたのでしょう。いずれにせよ、St Paulがいなければ、キリスト教は地中海世界一帯で広く信徒を抱える世界宗教にはならなかっただろうと言われています。 英語には、Rob Peter to pay Paulというidiomがあります。「ペテロを強盗して、パウロに払う」というhand-to-mouthなライフスタイルを言います。「借金をして借金を返す」と覚える日本人が多いと思います。Stがないので、ペテロとパウロではないかも知れません。英語、フランス語、ドイツ語でPaulですが、スペイン語ではPabloとなります。Paul、St Paul、覚えておいて損はありません。なおPaulの女性形はPaulaです。日本の化粧品メーカーPOLAは、映画の中の登場人物に由来するそうです。その女優の名前はPolaだそうです。それはパリが舞台の、古い映画ですがフランス語風のPaulaではないのですね。 (alex99の意見) このポーラ化粧品の社名の元となった女優 それは、まちがいなく POLA NEGRI である、と思う ポーランド出身で世界的な映画女優となった PAUL /PAULA となると「ヘイヘイ ポーラ」を思い出す(笑) それにしてもこの人は、豊田章雄社長を嫌いで(笑) 名前もアキオだって(笑) あの英語に対してもぼろくそだな 確かにあの怪しい発音でCMでしゃべりまくるのもどうかと思うが 当人は自己顕示がますます亢進しているようで 「オペラ座の怪人」ならぬ、CMの怪人だな トヨタかんばん方式一般には「JUST IN TIME 生産システム」として知られているが お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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