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L音とR音の聴き取り実験への疑問 「字幕なしの英語聴き取り応援団」より 2021年02月09日 先日友人と話していて、豊田章男氏の話になりました。彼の経歴は少し怪しいですよね。彼が慶應高校に学力 で入ることは難しかったはず。しかも普通は東京近辺在住者の子供ですが、彼は名古屋でした。彼はBabsonのMBAを持っているという説明がネットのどこかにありました。もしそうなのであれば、彼はBabsonの前にどこかで実務経験をしていることが受験の条件ですが、どうもそうでなさそうです。他にTVCMに出て、グレタの神経を逆なでするような言動を平気でしています。燃料電池車に傾注しています。トヨタの経営は大丈夫なのかと心配になります。なぜマスコミは突っ込まないのでしょうか。その理由は簡単。今自動車産業は日本の広告業界の最大の顧客です。TV、雑誌、新聞でクルマのCMであふれています。当然トヨタはその中で最大の広告出稿者でしょう。 誰にも批判されない経営者の行く先は…? 少し心配になります。 まあ、加えて、私にはCMに出たがる社長というものが想像しにくいですねえ。 そんな中小企業のオヤジみたいなことをする余裕があることに私は少し驚かされました。 さて、このブログでも既に1,2回このL音とR音について触れております。本日改めてそれについて。 先ず、Wikiに「日本語話者による英語の/r/と/l/の知覚」というページがあります。それをお読みになった上で、再びこのブログに戻ってきてください: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A9%B1%E8%80%85%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E3%81%AE/r/%E3%81%A8/l/%E3%81%AE%E7%9F%A5%E8%A6%9A そもそも論としては、L音とR音にはどのような種類があるのかをdefineする必要があります。少し整理してみましょう。 L音 L1 歯茎に舌をあててゆっくり離す場合 L2 歯茎に舌をあててはじく場合 L3 声門閉鎖音を出す場合(Wikiでは軟口蓋化と言っています。その方が正しいかも知れません。) もしかすると、これら以外に、Lの次に子音が来る場合には、更に別の音になるかも知れません。私は音声学を学んだ経験がありませんので、なんとも分かりません。悪しからず。 次にR音を、ここでも機械的に分類してみます: R音 R1 語頭でアクセント付きで発音される場合 たとえばradio R2 語頭で発音されるがアクセントがない場合 return R3 語頭ではないが第1音節で発音される場合 dragon Bruce (name) R4 語尾で発音される場合 たとえば washer BEでは/wάʃə/ AEでは/wάʃər/ R5 第2音節以降で発音されがアクセントがない場合 reproduce rerun superable R5は念のために置いた、いわば論理的な可能性です。私はR5=R2だと考えますが、極めて厳密なレベルではR5≠R2かも知れません。R4以外でR音の後に子音が来ることはないと思いますので、次に来る音素の種類で場合訳をすることはR音の場合必要ないだろうと思います。 私の理解ではR4とR5を除くとこれらはすべて違う音です。発音の仕方が違います。このような区別は上記の聴き取り実験の場面では、なされているのでしょうか。たとえば、R1 (radio)の音を被験者に学習させて覚えさせることは可能だと思います。しかし、L3はかなり難易度が高いのではないでしょうか。これらは発音の課題であり、聴き取りの課題でもあります。ぜひ聞き取れるようになりましょう。もし自信がないのであれば、音声ファイル付きの辞書で聞いて、真似してみましょう。 さて、次の話題です。L音R音を、日本で暮らす乳児に聞かせる実験をすると、聞き取れると言われています。(その手法としては、馴化・脱馴化法という、日本人学者が開発した手法を使います。)ところが、成長すると、日本人の子供、大人はL音R音の区別ができなくなるそうです。乳幼児ができて、大人ができないのは不思議です。ですが、これには理由を説明する仮説があります。日本語環境では、L音R音を区別する必要がないために、ある一定の幼児の年齢以降では脳内の聴き取り能力が縮小してしまう。別の言い方をすると、必要がないことに脳は余計なリソースを割かないということです。上記のWikiの中には、アメリカで暮らすようになって長い年月が経ってもL音R音の識別に日本人は苦労する、という例が言及されています。つまり一旦失った聴き取り能力は、(ある年齢以上では)回復できない、という、これも納得しやすい説明がなされるのが普通です。あるいは、L音R音を静かな実験室のような環境で聴きとる能力よりも、日本で必要なのは、例えば、「遠い」電話での会話で「ら行」を聞き取ることの方がはるかに大事です。我々には失ったこの能力を再度得ることはできないのでしょう。 であればこそ、逃げずに、発音を身につけ、聴き取り力を身につける以外に方法はないように思います。 正しい聴き取りは正しい発音と表裏一体だと私は思います。頑張りましょう。 ―― 私の意見 ―― このことに関連して思い出すことがある このブログを書き出したころの昔の話だが 私が「世界英語」と言うテーマで記事を書いたことがある その中で私は、世界英語と言えども、やはり英語の発音は native sperker 達のそれを標準にするべきだろうと書いた それに対して、海外在住の女性達から反対意見が出た 彼女たちは、世界英語と称するからには いろんな訛りの英語発音でもよい native の発音にこだわらなくてもよい、と主張したのだ この彼女たちの主張は、正しいかのような印象を与える しかし、彼女たちは英語のスペリングに関しては、間違ってもいいとは言わない これは明らかにおかしい 結局彼女たちは、発音に自信が無かったのだ 発音もスペリングも、ともに英語の発信要素である 許容度の問題春物の、正しければ正しいほど良い それは自明の理である 筆者は上記で、日本人の聞き取り能力に欠陥があるのなら せめて発音だけでも正しく、と主張している と言うのも、聞き取り能力は、正しい発音の能力に依存するからなのである 正しい発音ができなければ、聞き取り能力は進歩しない 話者は、実は、自分の発音を中心に聞き取りをしているからなのである 曽於中江 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.01.30 07:25:59
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