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ワクチン事情 ●かんべえの不規則発言より
<6月2日>(水) 〇朝から晩まで、「ワクチンが、ワクチンが・・・」と言っているような昨今である。でも、ハッキリ言ってわが国は恵まれた状況です。 昨日時点で接種した人たちは、医療従事者等779万人、高齢者等620万人、〆てもう総人口の1割を超えておりまする。動き出すまでは長いのですが、勢いがつくとこの国は早いのです。 (alex99) 我が国は恵まれている? この人ッと、この点では意見が合わない ここまでワクチン接種が遅れたことは重大な問題だろう 〇なんといっても、 米国モデルナ社ワクチン5,000万回分、英国アストラゼネカ社ワクチン1億2,000万回分、米国ファイザー社ワクチン1億4,400万回分の合計3億1,400万回分の供給を受けることについて、既に契約締結に至っている点は強い。ワクチンの確保がままならない国から見れば、ほとんど左うちわに見えることでしょう。「打ち手が足りない」とか、「予約が取れない」とか言っているのは、自業自得なのでありまして、要はぜいたくな悩みというものです。 〇ワクチンの確保がままならない国向けに、何とか普及を進めましょうという試みがCovaxファシリティーズで、本日、オンライン方式でワクチンサミットが行われます。議長国は日本であります。これも「ワクチン外交」の一種でありまして、とりあえず中国やロシアが、途上国に自国製ワクチンを売りつけようとしているよりは、良心的な行為と言えると思います。 〇世の中には、「だったら医薬品メーカーに、ワクチンの特許を開放させればいい」みたいな無茶なことを言い出す人が居る。ワクチンというものは、生産から分配、接種まで一気通貫でやらなきゃいけないものですから、特許をもらったからと言って、途上国が明日からワクチンを作れるようになるわけじゃありません。 大事なのは公平性よりも効率性です。 〇そのよい例が「職域接種」です。これは朗報というもので、なにしろ職場の接種というのは無茶苦茶に効率がイイ。「このフロアは全員、××日に接種ね」と言えば、それで予約の問題は解決する上に、二次感染などのリスクも少ない。誰それは終わったが誰それは終わってなくて・・・てな管理も簡単だ。だって社内だから。 〇「それでは大企業の人だけが恵まれることになる」てな議論は、きっと朝日新聞あたりが言い出していることだろう。うむ、ワシはいま朝日の悪口を言ってはいけない立場(近々、朝日カルチャーセンターの講師を務める)なのだが、これは言わねばならぬ。 今は公平性よりも効率性を重視すべきである。公平性とは平時の論理なり。今は効率性を重視して、一気にワクチンの普及を進めるべきではないか。さすれば日本全体の感染率を下げることができ、医療機関の負担も減り、経済活動の回復も早まるのだから。 (alex99) 今は、公平性より効率性・迅速性 これは、全く同意 <6月4日>(金) 〇官邸HPによると、昨日までのワクチン接種回数は医療従事者等8,095,477人、高齢者等7,512,048人。ざっくり1560万人。昨日一日で増えたのが83万人。だんだん勢いが出てきました。今月末にはかなりゆとりがでてくるでしょうね。とりあえず「数は足りている」「足りないのは打ち手だけ」というのは、心強い材料ではないかと思います。 〇この際、ワクチンが期限切れになってしまうくらいなら、どんどん打ってしまう方がいい。ここまでくると、厚労省がうるさく言っていた「公平性の原則」が崩れてくる。まことに結構なことだと思います。 <6月6日>(日) 〇ご近所の老人たちにワクチン情勢を尋ねてみると、「柏市は対応が遅い」と言って怒っている人もいるし、「かかりつけ医が穴場で、もう1回目が終わった」と言って喜んでいる人もいる。最近はリモートの会議をやっていると、「出席者の半分が既に接種済み」みたいなことがあるのだが、こうやってご近所にも接種済みの方が出てくると、ああ、ちゃんと進んでいるのだなあ、という気がしてくる。 〇ワシのところへ順番が回ってくるのは相当に先のことであろうが、こうやって周囲にワクチンを接種した人が増えれば、結果的に安全度は高まる理屈である。だからもう「公平性」は無視してバンバン打つべし。えぐりこむように打つべし。
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最終更新日
2021.06.08 01:46:50
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