カテゴリ:🔴 【ニュース・時事・政治・経済・社会】
外交とは何か 「かんべえの不規則発言」より引用 <12月5日>(日) 〇やや旧聞に属するところですが、先月のCOP26、11月14日に閉会した時のボリス・ジョンソン首相の記者会見冒頭発言が、ちょっといい感じなのである。以下は英国政府のサイトから。 https://www.gov.uk/government/speeches/pm-opening-statememt-at-cop26-press-conference-14-november-2021 〇グラスゴー首脳会談は、十分な成果を挙げられなかったということを認めたうえで、こんな風に言っている。 「哀しいかな外交とはそういうものだ。いろんな形で働きかけることはできるが、主権国家に対して、彼らがやりたくないと思っていることを強いることはできない」。 Sadly that’s the nature of diplomacy. We can lobby, we can cajole, we can encourage but we cannot force sovereign nations to do what they do not wish to do. 〇それでもわれわれは、安易にシニカルになるべきではない。シャルマ議長と彼のチームが達成したことを誇ることができる。パリ協定以前の世界は、温暖化に向かってまっしぐらだった。それがパリ以降は3度上昇になった。グラスゴーでは目盛りを2度に下げることができた。それでもまだ高すぎるが、正しい方向には向かっている。そしてどんなに悲観的な評論家でも、1.5度目標がまだ生きていることは認めるだろう。それを実現するための作業は続く・・・・。 〇外交とは何か、ということを知りぬいたうえでの発言だと思います。ボリス・ジョンソンは変な政治家で、コロナ対策などでは明らかに間違った判断を下すことがあっても、なんとなく「許されキャラ」で政権を維持している。これは今みたいな時期には重要な資質であって、岸田さんもそういうところがあるような気がする。 〇何が言いたいかというと、「北京五輪をボイコットせよ!」みたいな声が上がりやすい時期である。それはいいのだけれども、アメリカのバイデン政権は「やるぞやるぞ」という構えを見せながら、開会式の直前まで引っ張るはずである。そうやって中国の行動に是正を求めるのが、こういうときの常套手段である。日本が先にカードを切ったりすると、梃子がなくなってしまうからいかんのです。 〇保守派や人権派の方々からは、「それでは中国の蛮行を止められないではないか」との声があがるかもしれない。そうなんです。哀しいかな外交とはそういうものです。相手は主権国家なのだから。武力に訴える気がないならば、息の長いゲームを仕掛けていくしかない。単純に自分の怒りをぶつけるようなことをしてはいかんのです。 〇しょっちゅう怒っているようにみえるボリス君が、意外と冷静なことを言っているので、上、ご紹介する次第であります。拳拳服膺したいものであります。 ―――― 私の感想 ―――― まあ、簡潔に言えば 外交における、主権の壁、ということだろうが 私このかんべえさんの記事のレギュラー読者になっている理由は二つあって (1)日本の言論に不足している「国際的な話題と視野」がある(はず)(笑)という点である (2)私は元商社マン このかんべえさんも元日商岩井の商社マン という商社マンつながりである 日本の社会には商人というものを軽視する風潮があって 昔は盛んに」「商社の買い占め」という事が騒がれた 商売の基本として、需要のあるものを購入して販売する それがどうして悪事として罵倒されるのか?(笑) むしろ、需要があるのに供給が無ければ、困るでは無いか? 商社がその販売過程において、薬九層倍的な暴利をむさぼるのであれば、未だ、非難の余地はあろうが いわゆる庶民の馬鹿さ加減が如実に表れた典型である とにかく、昔は「商社マンと言えば「悪者」(笑)的な言い方がはやった その好例があの口撃だけが取り柄の落選議員・辻元清美の鈴木宗男氏に対する罵倒 「あなたは疑惑の総合商社です」(笑) ここでも商社、とりわけ大規模企業である総合商社が、悪党の代表として、比喩に使われるという情けない状況であった こうして、商社は、常に日陰で謙虚である事とを強いられてきて、輸出の構造の中でもメーカーの人間が、やたらに商社マンに対して根拠なく威張っていた 今思い出しても腹が立つのだが(笑) そもそも商社は、日本経済の、特に輸出入に関しては、大恩人なのである 言い換えれば、商社の存在無しで日本の貿易は無かったと言ってもいい 私が総合商社に入社した時、自力で輸出ができるメーカーなど、ほとんどなかった あるとしたら、戦前から実績・ルートのある繊維メーカーか、オートバイを独力で海外販売していたホンダなどのオートバイ・メーカーぐらいだった 私の専門であるプラント輸出などは、メーカーは重工メーカーだが、それでも輸出業務と現地・客先との連絡などはすべて総合商社が担っていた 欧州などは言語バリアーなどは基本的にない 社内に、相手国の言語を喋る人間が必ずいる その点では、日本は、ご存じのとおりである まあ、説明が長くなったが(笑) そんな商社の関わり合いの報酬が、いわゆる商社口銭 これを、メーカー側は、偉そうに「くれてやる」態度である また、愚痴になったが、もう古い話か 商社マンとメーカーの間の意識の違いは、もうひとつある 商社マンは海外駐在などを通じて、かなり国際標準の人間になっているし、業務の機能そのものが linkage なのだが、メーカーの人間は、貿易部の人間でも、国内を引きずっている まあ、これも、商社側の意識過剰かもしれない ただ、商社マンと言っても、このかんべえさんは、営業畑の人間ではない 初めから商社管理部門で、活躍、されている 海外駐在で汗をかいたという事が無い人である 営業のノルマに追われて必死に足掻いた事が無いひとである 本社とか、せいぜい、NY駐在などの経験で、NY支店の中でも管理部門 のほほんと、優雅に、俯瞰的評論家的な立場でものを言う 著名経済評論家仲間とつるんで、優雅に、俯瞰的評論家的な立場でものを言う (ここは大事な部分なので、二度書きました)(笑) 商社マンの風上にも置けない種類の人間である (そこまで言うか?) もっとも、そんなニュートラルなスタンスが、こういう経済評論などでは強みになっているのだが 私としては、このかんべえさんの書くものについては 同じ総合商社出身という事で、他の経済評論家よりは、わずかに(笑) 商社的な、現実的な、視野・スタンスを感じるものの ときどき、かなりときどき(笑) 「呑気な、他人事的な事を言ってるな~」という ひがみのようなもの(笑)も、感じるのである 営業出身者では書けないことを書いているなと思っても それは認めたくない(笑) 総合商社出身という立場を、都合よく使わないでほしい、とまで思うのである(オイオイ) 書いているうちに 何を言っているのか? 自分でも整合性の無さに気が付いた 外交とは何か? というタイトルで書きだしたのに いつの間にか、商社マンの愚痴になって 商社とはなにか になってしまった(笑) きょうは これくらいに しといたるわ!
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.12.11 13:16:17
コメント(0) | コメントを書く
[🔴 【ニュース・時事・政治・経済・社会】] カテゴリの最新記事
|
|