ショパン ノクターンNo 2 聴き比べ Chopin - Nocturne in E-flat major, Op. 9, No. 2 1. François (0:00) 2. Pires (4:06) 3. Rubinstein (8:24) 4. Horowitz (12:50) この You Tube 素晴らしい 演奏も皆、素晴らしい 一人だけ、気に入らなかった演奏があるが(笑) さっと(笑)一回だけ聞いた感想 1. François (0:00) --------------------- シャンソン・フランソワ 今までちゃんと聞いたことのないフランソワだったけれど これ一発で、まいってしまった いいな~ おしゃれだな~ 最初、聴き出してすぐに「このピアニストは詩人だ!」と思った まるで、ランボーか、ベルレーヌが緑のアブサンを少しだけ(笑) ひっかけて、ジタンを咥えて紫煙をくゆらせながら (なぜか?同じエジプト葉なのに、ゴロワーズではだめでジタンでならなければならないのだ)(笑) このフランソワ 教科書的にまじめに弾くより 語尾部分の細部に、わざと少し、小さな不規則で即興的な装飾音的な雑物をまぶしている それが何とも言えない詩的な陰影、立体感を生んでいる それでいて音色は美しい 2. Pires (4:06) ピレシュ 聴き出してすぐ、ラテン系の人だな!と思った ショパンなのに、イタリア的な豊麗カラフルな音色で色彩豊かな世界が見える ポルトガル、リスボン生まれの人だった やはり、ラテン系であることは間違いない 不良のフランソワ(笑)と違って、オーソドックスに真面目に、雑物を入れずきっちり、しかし、情熱的に弾く まるで病身のショパンに代わって、ジョルジュ・サンドが引いているかのようだ(笑) 華麗なショパン、になっている 3. Rubinstein (8:24) ポーランド生まれの巨匠 ルービンシュタインのショパンと言えば定番中の定番 おまけに私はルービンシュタインのショパン全曲集のCD20数枚組セット、までもっているのだが こうして比較して聞いてみると、意外や、意外! 凡庸なのである!! これはどうしたことか?? 他のピアニストの音色は金管楽器の様なのに ルービンお爺さんの音色は、古色というか、木管楽器的 古いピアノで弾いているんじゃないの?(オイオイ9 だけど、奏法も、わざと、かのように古臭い(失礼) よく言えば、まったく無駄のない質素な演奏 しかし、聴いていると、これこそ、プロトタイプの本当のショパン そういう気持ちになってくる いや、無理にでもそう思わなければなるまい ショパンは、無駄を剝ぎ取って演奏すべしというが まさにそのような・・・ う~~ん コメントではほとんどの人がルービンシュタインに感銘している 私の感性はこれでいいのか? でも、ルービンシュタインは DEFECT STANDARD 深夜に、一人で聴いたら、思いきり感銘しそうではあLる 他と比較するから古臭く聞こえるけれど 4. Horowitz (12:50) ------------------------ 私の妹たちが奉っていたホロヴィッツだ でも、あの頃って、ケンプヤシラフが人気だった時代で・・・ 聴き出すなり ダメだ こりゃ! と思った ピアノを鳴らしすぎるのだ ペダルを踏みすぎ? ここぞ!と言うところで、思いきり鍵盤をたたきつけて 鍵盤が悲鳴を上げている それ、やりすぎじゃないの?お爺さん これじゃ、ショパンじゃなくて、ホロヴィッツだ 静謐なショパンのノクターンが 認知症のお爺さんによって破壊されている 言い過ぎかもしれないが 私、変? ―――― コメント ―――― 99 件のコメント A 4 年前 ルービンシュタインの気品に溢れた演奏が好きです。 誰もこの演奏を超えることは出来ないと思います。 hanakocyan 6 年前 録音状態が異なるものを単純に比較できませんが、マリア・ジョアン・ピリスが情緒豊かで好きですね。 こういうyoutubeって良いですね♬ 関さんありがとう。 Ym. 6 年前 やはり世紀末のポーランドに生まれ多感な幼少期を過ごしたArthur Rubinsteinの演奏が一番心に響きます。 私はポーランドを訪れたことはありませんが、演奏を聴く度に、ポーランドと国境を接する旧東ドイツの街並みや郊外に広がる森や農地に注ぐ光と爽風を思い出します。タイムマシンに乗って19世紀末のポーランドへ行ってみたいです。 ディエゴコラレス 1 年前 ルービンシュタインは音が力強いのに綺麗な音色。マリアピアスはまじめで素直な音色。ピアノは気持ちや感情が1番音に出る楽器ですね。 カズっち 10 か月前 高校生の時、初めて聞いたショパンがフランソワでした。 一つ一つの音が宝石のように輝いているイメージです。 hoshizoraclub 6 年前(編集済み) 私は「フランソワ」依存症候群の患者です。一昨年でしたか古いカセットテープの山からルービンシュタインのショパンを発掘。数十年振りに聴き改めてその華麗さに感動。年を重ねて「違い」を「個性」として受け入れられるようになりました。 花鳥風月 3 年前(編集済み) フランソワは楽しそう。無邪気なようで、タバコ吸いながら弾いてるような退廃的な感じもして…なんか好き。 2happy 1 年前(編集済み) ルービンシュタインのこの演奏が大好きです。あまりにも好きで真似て弾いたら当時の先生に直されましたが。。。 redmantle 3 年前 ホロビッツさん…ノクターンのしかもこの曲録音してたんだ ちょっと意外だった でもさすがでした、素晴らしかったです。 ピリスさんもルービンさん大好きでノクターン集持ってるけど 個人的にはホロビッツさんの演奏に感動した 喜島顕 7 年前 以前は絶対的エース、ルービンシュタインの演奏が安心感すら頂ける様に思いましたが、サンソン・フランソワのラヴェル、ドビュッシーを耳にしてからはその自由奔放な音楽に惹きつけられております。それぞれの皆さんの良さを味わえれば、と思います。 Takeshi K 4 年前 実演が聴けたら印象は変わるかもしれないが、録音として魅力があるのはピリスのもの OnlyTimeful 8 年前 四人四様、超一流ピアニストの競演は素晴らしいです。 皆さんの評もそれぞれですが、私は2番目のマリア・ピアスさんの演奏が好きです。 とても情感に満ちていながら嫌味がなく、私の感性に響きました。 やじろべえ 5 年前 聴き比べられて嬉しい。ありがとう。 ルーピンシュタインが好み。遠い遠い過去を想って、でも悲しみにくれているのではなくしみじみしてる感じ。(´ω`) M I 1 か月前 録音状態が異なりますが、全て素晴らしいと思います。ピリスがとても好きです!装飾音が本当にきれいで。。。 Kotake Sadamitsu 4 年前 皆素敵な演奏ですね。 私は正攻法で凡庸とも云われても、ルービンシュタインに一票。 勿論、ホロヴィッツ、フランソワ、ピリスの御三方も非の付け様は有りません。 その時の気分によって楽しみましょう〜。 れいくー 4 年前 ポーランドのショパン、フランスのショパン、大ピアニストのショパン、現代のショパンですね。すべて素晴らしい! bakabonpapapa 4 年前 「よく歌え、しかし削ぎ落とせ」という言葉に感銘を受けます。とある舞台演劇の演出家の言葉に「台詞を歌うな」というのがありまして、それはつまり、「感情を強い抑揚にして表現する必要は無く、台詞に集約された言葉自体に力が有るので、それを忠実に具現化することに役者は集中しろ」という意味です。例えるなら、「安っぽいアニメの声優みたいに台詞をこねくり回すのはダメ!」って事ですね。 僕個人としては、ルービンシュタインの演奏が曲に対して控えめで誠実な印象を感じました。有難う御座います。 宏 山田 1 年前 ルービンシュタインがいいですね。じらされたり、驚かされたりせずに、落ち着いて聴ける。 味わい深く、心に響きます。 ii i 2 年前 Rubinstein素晴らしい。 西川典尚 4 年前 ルービンシュタインの演奏だけ涙が出ました。なんでだろう R子 5 年前 1番目はどこの斎場でかかっていても邪魔されないというか、違和感が無い感じ。 2番目は、今現在近い場所にいる人達との別れで一番心をより揺さぶられる気がします。 3番目は、追憶、というのもしっくりくるし、とにかく過去を反芻するのにしっくりくる音の強弱、テンポのような気がしました。記憶を過去にすることができたなら、なじむし響きすぎる音だなあ、、と感じました。 私が今現在好きなのは4番目の音源です。なんというか。主張したい部分のメリハリがわかりやすくて。無駄の無い音なんて、きっとないんじゃないかな。誰かにとって、必然な音は絶対あるし。そういう音に、癒されるからこそ、たくさんの音楽家がいてくれるんだと思ってます。みんな同じ音になったらつまらないし。 中嶋きよみ 1 年前(編集済み) ホロビッツの演奏が一番気に入りました。 jr b 6 年前 最初のフランソワに1票です! ショパンのノクターンというと以前はルービンシュタイン派だったんですが、 フランソワを聴き始めると病みつきになりました。 ノクターン9番(32-1)なんぞはリピート再生で何度も何度も・・・ ルービンシュタインは今もやはり心地よいのですが、フランソワにぞっこんです。 muon kokorosora 7 年前 私はルービンシュタインかな。 思い出話のようなノスタルジックな哀愁が漂っています。 若き日を顧みる年寄り向けの演奏かもしれませんが、技巧や感情だけに囚われず、一番人間味が出ているように感じます。 ピアノで「歌う」とはこういうことかと気付かされます KO GOTO 4 年前 ルビンスタインが音楽の淡々した流れの中に、どこか郷愁を滲ませた演奏に惹かれる。 日本ではルビンスタインのショパンは凡庸との評価があったが、その良さがわからなかったのだろうね評論家達には。 若い世代のフランソワとピリスの方が、むしろロマンティックな指向した演奏なのが面白い 堀田勇作 4 年前 透明感から言ったら、断然ホロヴィッツですね。 それにしても、聴き比べることによってそれぞれに違いがよく分かります。 いずれも名演奏家達ですので解釈には深いものが潜んでいるんでしょうね。 ただ、楽しんで聴いている凡人にはそこまで理解はできませんが・ moon11 3 年前 ルービンシュタインとピリスが好き… dolce vita 1 年前 ルービンシュタインの演奏は温かい音色に郷愁を感じる。 一番好きなのはサンソン・フランソワかな。 彼は背中に羽根を持っている。自由で軽妙で洒脱。 上野の文化会館で聴いたリサイタルは生涯の鮮烈な記憶です。 その年の秋に亡くなって、二度と生で聴くことはできなくなった。 salamandra 2 年前 ド素人です。 私はルビンシュタイン先生の演奏が一番好きです。 ショパンよりホロヴィツが聞こえるというホロヴィッツの演奏も好きです。 ピリスのピンクという表現すごくいい。 フランソワはよく聴くノクターンという感じでした。 ルナママ 4 年前 かれこれ40年近く前、フランソワのベートーベン3大ソナタを聞いてからいまだに大好きです。 しかし当時フランソワがショパン弾きとは知らず福永武彦の 草の花 の中に彼の日本でのコンサートの辺りを読んでフランソワがショパン弾きだと知った記憶がある。 どれもこれもいいですよ。 ここにツィメルマンも加えて欲しかった。 A K 3 年前 ルービンシュタインの聞いて泣きましたね.... nana 1 年前 フランソワのタッチの美しさ、透明感に耳を疑いました。 左手もそぎ落とされてる。 天上の音楽の様。 人間が弾いてるの?と思ってしまう。 ピリスは人間的で美しく説得力がある。 その音!その強さ!というのが多く、クライマックスは特に素敵。 ルービンシュタインは、思い出の美しいオルゴール。陽だまりの中で語りだす。時々左手が若干強く感じるけれど、ここぞというフレーズが美しい。 ホロビッツは、こぼれる真珠の様に綺麗だけど、そこでそんなに小さく?と途中で解釈が好みでない。クライマックスも若干強すぎと思うが、ずっと頭にキラキラと残像のように残る。 生意気言ってるけれど、これからこの曲練習します(笑) こんなに素敵なピアニストの表現が聴けて幸せです。 世界のピアニストの音色、解釈が聴き比べられるって最高ですね。
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最終更新日
2023.03.15 17:37:28
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