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広島G7サミットは、議長国日本にとって、前例のない大成功
「かんべえの不規則発言」より ※ 上記のタイトルは、私が考えたものだが ―――― 記事 ―――― <5月24日>(水) 〇G7が終わって3日もたつと、こんな記事が出始めている。以下はWSJ日本語版から。 ●【オピニオン】 G7議長国日本、世界を指導 5月23日 ウォルター・ラッセル・ミード ~毎年開催されるG7サミットのほとんどは、すぐに忘れられる空虚なイベントだ。 外交官やアドバイザーらが延々と交渉した末に採択される会議のコミュニケ(声明)が、各国の政策や世界の出来事に大きな影響を与えることはめったにない。 ~以前なら日本がG7議長国を務めた場合、サミットは円滑に行われ、完全に忘れ去られていただろう。 内向きでリスクを嫌い、安定を求める日本社会の性質を反映し、日本政府はこれまでドラマチックなイベントより穏やかで円満な会合を好んできた。 ~しかし、世界で緊張が高まる中、日本は新たな緊迫感に目覚めた。 岸田文雄首相は、富裕な民主主義国家の集まりの議長国という立場を使い、重要な真実を強調することを決意していた。そして目標を達成した。 〇いやはや、おっしゃる通り。 保守派政治学者のW・R・ミードが評価しているポイントは2点あって、 (1)ゼレンスキー大統領を招いたこと→中ロの問題が浮かび上がった、 (2)インド太平洋の首脳を多く会議に招いたこと→世界の重心がこちらに移っていることを明らかにした。 その上で、アメリカはこのままでいいのか、と訴えている。 〇ところが日本国内には、G7広島会合は失敗だった、裏切られた、と言って嘆いておられる方々がいる様子。 日本の平和運動というものは、 (1)日本に2度と戦争をさせない、 (2)アメリカの戦争に巻き込まれない、 という2点だけを考えてきたので、現在のような事態には対応できないのです。 〇だから今回のウクライナ侵攻に対して、「日本は中立せよ」という人がいたりする。 そんなのあり得ないでしょ。 1990年夏にサダム・フセインがクウェートに侵攻した時だって、さすがに「中立せよ」という声はなかったはず。 ましてロシアは核兵器を持っていて、プーチンはそれを使うかもしれないという脅しをしている。 そんなことを肯定する「反核運動」など、それ自体が自己否定になるはずである。 〇仮に「核廃絶」という目標が1キロ先にあるのだとしたら、今回のウクライナ侵攻によってそれは300メートルくらい後退してしまった。今ではむしろ核による拡大抑止が優先事項であり、そうでなかったら日本の安全だって脅かされてしまう。今回のG7により、G7首脳が核の悲惨さを実感したことによって、そこから100メートルくらいは元に戻したかもしれない。が、それにしたって、2022年2月24日以前の状態に戻すまでには、相当な時間がかかるはずである。 〇ところが世の中には、頭の中に「核なき世界」しか入っていない人たちも存在する。 いかにこの国における「平和主義」が浮世離れしたものであったかが、あらためて実感される。 (後略)
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