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繊維業界の裏歴史 三日ほど前に 繊維屋名前はまだない さんから こういうコメントをいただいた 内容は アパレル業界、と言ったらいいのかな? (ベターな呼称があればご教示ください) の裏歴史を語る労作である これはおそらく業界の裏歴史の一部として 貴重な記録なんだろうと思うので 私のブログに残しておくだけでは 恐らくもったいないものだろうと推察 ただ 私には繊維業界の業界知識が無く 充分に読み切れないので 急遽、付け焼刃で ダイエー アパレル このあたりをウィキで学習しようとしたのだが なんと、ダイエーに関する記述は膨大なもので とても読み切る事は出来ない とにかく急場には間に合わない ということを グタグタ言っていてもきりがない とりあえず この記事を独立記事としてポストする -- 繊維屋名前はまだない さんの寄稿 ーー え〜ろくでもない恥さらし話wでしたが これをただのバカ話として終わらせるとモッタイナイ alex99様の武勇伝を笑って読んでオシマイでは もったなさすぎるのと同じです 1つの事例から様々な事が学べるのがこのブログの特徴 そこで、私も私の書いたものを再録解説してみます 日本は生活必需品の原料である 綿花も羊毛も取れない土地柄ですから 衣料品をリーズナブルな価格で安定供給するのが とてもムツカシイ時代が続きました そこで商社の役割がでてくる訳ですな 米相場で培った先物の知識を使って、先物市場を 使って「安定価格で安定供給」を妨げるリスクを ヘッジして、商品を安定供給する そして、繊維は最終工程の服を作る前に 綿を糸にして・糸を布にして・布を染めて といったさまざまな工程があります そしてその多くは、そう体力がない業者です それでいて、商品の1ロットがやたらデカいから まともにやっていたら、資金がショートしちゃいます そこで、我々が間に入って支払サイドを整えて、 手形などを使って、黒字倒産などを防ぐ訳ですな これが「商社の金融機能」というやつです もちろん信用調査能力は必須です。この仕事は 第2地銀や信金の融資審査部の仕事に近いと思います あるいは帝国データバンクか そして70年代になると、さらに新しい仕事が加わります 商社主導で業界全体の生産量を調整やらざる得ない 事態になってしまいました ダイエーの言いなりになれば、いくらでも発注はくれますが 利益低いわ、リベート要求されるわで涙目www しかも彼らにつき合うと、セール乱発を繰り返して、 市中での上代が(小売り希望価格)ますます下がります 万年デフレになっちゃうんですよ そして最後は品質下げりゃーもっと安くなるだろ などと、恐ろしいことを言ってきます そして、最終的には関わる人全員が不幸になります だったら業界全体で生産調整すればいいのですが 関わる業者数がやたら多くてみんな零細だと上手くいかないw そこで商社がイニシアチブをとって 大手小売との距離をうま〜く調整して 市中に出回る商品量を調整して、価格破壊もとい価格破滅ww を防いでいました なので、私の新たな仕事は市価調こと市場価格調査でしたね 都内の団地街にあるダイエー西友のチラシを集めまくって 下着のような実用衣料の価格を毎日チェックしてました 丹念にマーケットの価格を見ていると ダイエーの在庫度合いが見えてくるので それに合わせて生産・納入する量を調整する訳ですな もちろんあちらは年中玉くれ玉くれといろんな会社に 言ってましたが、裏では各社同士きちんと密約アリなのですよwww どこぞに声かけても、み〜んな玉ありませ〜ん 即座に増産もできませ〜んといおうものならどうなるか? いうなりゃ横暴な雇用側(小売側)にたいして 被雇用者(メーカーサイド)がストライキをやる訳ですな そしてその先導者が実は総資本側な商社www なお、90年代のデフレまっさいちゅう、ダイエーは 「日本の物価を我々が半分にする!」といいましたが まともな業者は誰も相手にせずw結局、急造自社商品 (PB品ともいう)で凌いでいましたね で、粗悪な物を安く売る事で売上は立ちましたが ろくに利益が出ていませんでした そしてああいう事になってしまった訳です 軽工業製品はとかく過剰生産・過剰流通が起こりやすいから 価格破壊と品質低下がとにかく起こりやすい世界です そこで、市場の無意味な崩壊を防ぐのが 商社の割かし大きな役割だったかな〜と今にして思います まあ結果論といえば結果論なんですけどね 商社マンだった中内さんと裏で対決していたのが 実は商社だったのは、やや皮肉な気もしますけどね 今はユニクロに代表されるSPA(製造小売)が主流の21世紀 なんだか夢のような話です・・・
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