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英語の冒険 またAMAZONで購入 この過去ログを読んで 本書を再読したいと思ったが 肝心のこの本が所在不明 すぐには見つからない 蔵書が多すぎるからだが 近々、この蔵書を大整理して 余程貴重な本であると判断したものか? または ぜひとも再読したい本 そう言う本を除いて、売却したいと思った しかし、蔵書のほんの一部をチェックしただけで そう言う作業が、とても可能だとは思えなくなった 旅行のガイドブックや一眼レフカメラの撮影法の本などを例外として 廃棄なり売却という決断はとてもできそうにない(笑) あらためて私と言う人間の優柔不断さにあきれる それはともかく(笑) この本を再読したいので AMAZON で中古本を予約した まもなく到着する予定である でも、目が悪くなって読書には多大の困難が予想される(笑) 自炊業者に依頼して電子書籍にしてしまおうか、と考えている それはともかく(また)(笑) この本の AMAZON REVIEW をコピーしたのでポストしよう 単行本 – 2004/5/1 メルヴィン ブラッグ (著), & 2 その他 ¥1,980 ===================================== 3.9 5つ星のうち3.9 24個の評価 上位レビュー、対象国: 日本 ==================================== ーー REVIEW ーー 猫町 5つ星のうち5.0 たいへんリーダブルで、読み物として愉しめます。 2022年3月20日に日本でレビュー済み 英語の歴史の本として、評者は、すでに他のレビューワーの方も言及しているバーフィールド『英語のなかの歴史』(中公文庫)やブラッドリ『英語発達小史』(岩波文庫)、ウィークリの『ことばのロマンス』(岩波文庫)、また日本人のものでは中島文雄『英語発達史』(岩波全書)、そして最近のものでは寺澤盾『英語の歴史』(中公新書)などを読んだことがあります。 テーマは英語史といっても、それらみなそれぞれ内容やアプローチなどタイプのちがう本でしたが、本書はさらにまたいずれともタイプのちがう本といえます。 本書の序として「はじめに」という一文がつけられていて、本書の内容がまず次のように簡潔に、また過不足なく要約されています。 「はじめは15万人ほどの話し手しかいなかった言葉が、15億人が話し、理解する英語という言語に発展していった過程は、壮大な冒険物語の要素を残らず備えている。この本はその冒険物語である」と。 そして、その英語の歴史=物語の概要を、 「5世紀のフリースランドから21世紀のシンガポールへ、そしてアルフレッド大王のウェセックスからバッファロービルの大西部、インドの平原からホーリー島の修道院へ、ウェストミンスターの宮殿からアメリカ南部のガラ語へと時空を越えて旅をする。その途中でラテン語、ギリシア語、ヘブライ語、サンスクリット語をつつき、さらにフランス語、イタリア語、アラビア語、中国語をはじめとする何十もの言葉を取り込む。英語の語彙の基本は今も最初にイングランドに侵入してきた人びとのものだが、そこに新たな言葉や概念が次々に加えられてきた」 とまとめています。 本書では、英語の発展史をもっとも特徴づける、初期グレート・ブリテン島へのさまざまな外部民族の侵入、そしてその後成立したイギリスの世界進出によって、さまざまな他言語との接触を通じ付随的に起こった英語語彙の爆発的増大という現象を中心に叙述されています。 他の言語からの語彙のこの貪欲な取りこみはたしかに英語の最大の特徴をなすもので、目にもつきやすい部分ではあるものの、言語の他の側面つまり文法や音韻などが英語の歴史のなかでどのように変化していったかは本書ではあまり目が向けられていないのがちょっと残念なところです。もとより著者は、専門の言語学者、英語学者などではなく、本職は小説も書く文学者ということのようなので、仕方ないといえば仕方がありませんが。 このことについて、著者自身やはり本書序でつぎのように述べています: 「わたしは言語学者ではないが、数多くの言語学者の著作におおいに助けられた。この国には、さまざまな学問分野においてアマチュアの活動を認める伝統がある――医師が生物学や鳥類を研究したり、地主階級のジェントルマンが化学や動物学や歴史学を修めたり、博覧強記の牧師がいたり」と。 たしかにイギリスは、たとえば哲学者のバークリやヒューム、歴史家のギボン、政治哲学者のミル父子やベンサムなど、アカデミアに属さず後世に残るすぐれた著述をおこなった在野の学者や研究者を伝統的に多数輩出している国です。 それは、額に汗して働かずに済む階級が長く存在していたイギリス社会特有のありかたにも関係する伝統というところもあったのでしょう(そうした伝統のなか、ジョージ・エリオットの小説『ミドルマーチ』に登場するあの在野の学者カソーボンなども虚構ながらリアリティがあるのでしょうね)。 まあ日本にも、三田村鳶魚や森銑三など、アカデミアで教えることのなかったすぐれた研究者がもちろんいたわけですが。 最後に、2点ほど自分用のメモとして: ・いまではやや差別的なニュアンスがあるようですが、オーストラリアの先住民の名称として「アボリジニー(aborigine)」が知られています。 当方、迂闊にもこれは先住民の自称かと思いこんでいたところ、そうではなく、ヨーロッパからの植民者たちが先住民をそう呼んだものということで、ラテン語の前置詞ab (から)+名詞origine(最初)で成りたつ名称だったということ(言われてみれば、なるほどと思うわけですが)。また、もともとはこのaborigineは、住んでいた場所から追い払った人びとを古代のローマ人がそう呼んでいたことに由来する語であること。 ・現在広く一般に使われているbuddy(バディ)は、18世紀後半、西インド諸島で黒人が話すクリオールを書き記したものにその語の用例の初出が見られるということ。 ================== Amazon カスタマー 5つ星のうち4.0 気長に読む事。 2020年1月16日に日本でレビュー済み Amazon Customer 5つ星のうち5.0 答えは全てこの本の中に書かれています。 2010年1月2日に日本でレビュー済み Amazonで購入 ランカスター公ヘンリーがリチャード2世を廃位し、英語で即位の演説を行った。この時、ノルマン征服以来300年ぶりに英語は再び国王の言葉となった。どうして英語を使ったのか? 14世紀にジョン・ウィクリフはラテン語の聖書を英訳する事に対して、なぜ命を懸けたのか? エリザベス朝の人々が、カンタベリー物語の韻律を感じ取る事を不可能にした大母音推移とは何か? ジェームズ'1世の命で英語に翻訳された欽定訳聖書の60〜80%にティンダルの影響が見られる。ティンダルは聖書を英訳する為にどんな人生を歩んだのか? 400年以上前の時代にシェークスピアは21000語以上のボキャブラリーを持っていたが、その彼が'1音節語を大切にしたのはなぜか? ピルグリム・ファーザーズが上陸後にネイティブ・アメリカンから初めて聞いた言葉は何か? アメリカのピューリタンが、言葉によって生きていたとはどういう意味か? 黒人奴隷はどんな英語を使ったのか? どうして「ハックルベリー・フィンの冒険」の英語はすばらしいのか? 答えは全てこの本の中に書かれています。 最後に、英語に関してだけでなく、言語とは、そもそも人間がコントロールすべき物なのか? この本を読み終えた時に、確信が持てる様になりました。 ===================== mt 5つ星のうち4.0 英国の歴史 2019年3月30日に日本でレビュー済み Amazonで購入 議会の発祥が国王と貴族との権力闘争から生まれたということを「物語イギリスの歴史」を読んで納得した。そのあたりからイギリス史に興味を持つようになった。先日の、「女王陛下のお気に入り」という映画なども1700年代のアン女王の対仏戦争を描いていた。「ふたりの女王」はまだ観ていないがアン女王より120-130年前のイギリス、フランスが舞台である。英語に取り込まれた日本語として、津波、腹切り、神風など有名な単語も記載されている。発祥のイギリス人が肝を冷やすぐらい、底がなくなるような不安感、不安定感の中、英語は世界中に広まり、もはや他言語の出る幕はないようである。しかし、100年後は分化したご当地英語が半ば独立して存在する気もする。 ===================== keito 5つ星のうち4.0 内容は面白い、しかし翻訳の方向性は疑問 2022年10月21日に日本でレビュー済み 内容は星五つです。 ただ、翻訳の方向性は疑問に感じました。 日本人向けに、かなり「意訳」された印象です。 その事が最も顕著なのは、章ごとのタイトルが、原著とは異なってしまっていること。 一例を挙げると、9章、「壮大な権力闘争の果てに」と見出しがついていますが、原著ではWilliam Tyndale’s Bibleです。なぜ、素直に「ティンダルの聖書」と訳さなかったのでしょう。 恐らく、日本人に馴染みの無いティンダルの名を排除して、「わかりやすい」(と訳者が勝手に考えた)見出しをつけたという事なのでしょう。他の見出しもしかり。 (ついでに、9章は、原著の6段落目に当たる部分が、まるまる訳出されておりませんでした。) これはほんの一例ですが、全体的に、良くも悪くも噛み砕いて、分かりやすく、意訳寄りと感じました。 翻訳者のポリシーかもしれませんが、原文の良さ、原文の主張が流れてしまっている部分があり、残念でした。 =================== 福代 5つ星のうち5.0 英語の成長は止まらない 2008年6月7日に日本でレビュー済み 英語は5世紀頃、ゲルマン人によってイングランドにもたらされた。当時、15万人程度の話者しか持たなかった言語が15億もの人々が使用する言語に成長していく過程を描いているのが本書である。 本書によれば、英語はバイキングの襲来とフランス系王朝の支配(ノルマン・コンクエスト)によって二度滅亡の危機にさらされている。しかしこれらの危機を乗り越えた後、チョーサーやシェークスピアの作品によってイングランド人の言語として完全に根付いた。さらにイギリスが世界帝国として成長するのに伴い、アメリカ、オーストラリア、インドへと世界中に拡大していった。 英語の強みの一つはその語彙吸収力である。本書によれば、ノルマン・コンクエスト以後何千というフランス語の単語が流入してきたが、英語はそれらの単語に乗っ取られることなく、むしろ取捨選択し、自らの表現力を豊かにしていった。 植民地では地元で生まれた表現が英語に取り入れられた。科学技術の進展に伴って生まれた新語も英語を豊かにするものとして迎え入れられた。異文化、新文化に対する柔軟な対応能力が英語を世界的な言語に成長させた原因の一つなのだろう。原著は2003年に出版されたものであるため、ネット上で生まれた"blog"という新語も取り上げられている。英語の成長はまだまだ止まらない。 著者は言語学者ではなく作家である。丹念な調査をベースにしながら、英語を一個の成長する生き物として(つまり擬人化して)描き出すことによって、英語史を読みやすく楽しいものとしている。 =============== チエベ@ 5つ星のうち4.0 キャッチコピー「悪魔のように」にひかれました 2004年11月7日に日本でレビュー済み 他の書籍で「日本語の語源」について読んでいます。 結構面白く読めたので、他にもないかなって探していたところ、 ふと「悪魔のように現れ、数々の言語と戦い~」っていう 帯のコピーにひかれました。 「波瀾万丈の英語の歴史」とも書いてあり、 ますます興味がわき、すぐに手にしてしまいました。 「英語の冒険」なんてエンターティメントっぽいタイトルとは逆に、 内容はかなりしっかりしたモノで、 チョットした世界史、特にヨーロッパ史に興味のある人は より面白く読めるのではないでしょうか? 個人的には、聖書を広めた活版印刷の影で英語もまた 聖書と関わり合いを持っていたことは、さらに興味の幅を広げました。 なににしてもはじめは15万人程度で使われていた言語が、 世界一の言語に広がりました。 日本語が英語化していく状況や さらに変化し続ける英語自体の強さみたいなモノを まるでファンタジー小説に出てくる「悪魔」のように 例えたキャッチコピーは本当に上手だと思います。
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最終更新日
2024.11.05 10:19:39
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