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うたたねの詩

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2020/08/30
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カテゴリ:BLACKLIGHT 再起
ヨーディは部屋から出ると、やることを反芻している。
「水路の道筋としてはだいたいこのとおりでいいだろう。
 まずは水路を通さない離れた町に住む民に理解と移動の手配を整えろ」
各町に赴き、了承を得るというだけでもかなりの時間がかかるに違いない。
(そのあとは移動先の住まいも用意しておかないと・・・)
ヨーディは考え込み、「あ、やっと戻ってきた」と言う声も聞き逃すほどだ。
肩を掴まれてようやく気付き、ケジたちが心配そうに見ている。
状況を説明すると、「なんか話が大きくなりましたね」と返ってくる。
「俺たちもやりますよ。このまま終わらせるつもりもなかったし」
そう言ってくれたことで別れて向かうことができる。
「くれぐれも無理強いはしないでくれ。協力が必要不可欠だし」
ゲイドモールからは強制的にでもと言われたが、そうしたくはない。
人手はいくらでも必要になるし、移動できない人もいるだろう。
「残る人にも何かしらの保証をするべきなんじゃないか?」
保障については向こうで調整しろと言われているし、
変更しようと思えば、それほど難しくはないはずだ。

ゲイドモールは珍しく口調を緩めている。
「想定通りに話は進みました。お見事でした」
「本題はこれからだ。実際に事を為せるかどうか、あいつにかかってる」
これまではヨーディの思考を予測して、うまく誘導させることに成功する。
これからは大規模な計画を成就させるためにどうしていくべきか。
以前にも計画として出されることもあったが、結局は実行までに至っていない。
その理由は、二度、移動を余儀なく負わせているからだ。
バフタール領となって移動を強いられ、フューリッドに返されてまた元に戻り、
また今度移動しろとはなかなか言いづらいものがある。
不平不満を募らせる原因ともなりかねず、
この任務を任せてもいいのか、思案中の案件でもある。
「あの者に任せてよかったのでしょうか?
 誰に任せても不安が拭えるわけではありませんが・・・」
一度失敗すれば、次にお願いしたとしても余計難しくなるだろう。
やるからには失敗は許されず、一発で決めなければならない。
レイトは目線を上げて、自分にも言い聞かせるように話す。
「イチから這い上がってきたあいつならできるはずだ」
(地の底から這い上がってきたあいつなら、な)





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Last updated  2020/08/30 12:00:09 AM
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