161370 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

うたたねの詩

うたたねの詩

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Calendar

Profile

転寝屋

転寝屋

Recent Posts

Archives

2024/11
2024/10
2024/09
2024/08
2024/07

Category

Headline News

Freepage List

Favorite Blog

ほろ酔い日記 -京番茶-さん
女神☆555(cecil☆)… みみゆうな1525さん
気まぐれ主婦の気ま… 諏訪姫さん
♪猫♪のだらだら日記 ♪猫さん♪さん
熊のクロノス観察記 お疲れ熊さん
初心者's かふぇ 欧州帰りのニュータイプさん
多々オンラインゲー… appleaimerさん

Keyword Search

▼キーワード検索

2020/09/06
XML
カテゴリ:BLACKLIGHT 再起
ヨーディたちはオポアに出向き、話し合いの場の中にいる。
「残る者たちにまで保障、ですか。言いたいことはわかりますが・・・」
あとに続く言葉は、そこまでの予算はない。
「金銭面だけではなく、待遇面で調整しましょう」
いつでも好きな時に、とまではいかないまでも、故郷に帰れるように考慮する。
期間についても希望を聞き入れられるようにすれば、
移動して来る者たちについては、補償金を抑えられるはずだ。
「なるほど。それなら家族を残して出てくる者も増えるかもしれない。
 予算には限度があります。それだけは忘れないようにお願いします」
フューリッドにとって無理難題になっては元も子もない。

ヨーディたちはそれぞれの地方に分かれて交渉に向かう。
ヨーディは町長の元を訪ね、話をしていく。
話を聞き終えた町長は、急な話に困惑気味で、懐疑的でもある。
以前、バフタールに途中で投げ出されたことが、記憶に残っている。
期待させるだけさせておいて、結果的には何も変わっていない。
「それでも戻ってきたのは、ここが我々の故郷だから、です」
貧しい暮らしだとしても、この町には愛着がある。
その想いを押しのけてでも移動を要請するというのなら、
なんとしてでも完成まで足を止めることは許されない。
「それができますか?」町長は眼光鋭く見定めてくる。
ただ残念ながら、すべての人を救い上げることはできない。
ならば、一部の人だけでもまずは救い上げることによって、
その人たちが残された人たちに手を差し伸べてもらうようにする。
そうすればいずれ、みんなに行き渡るようになる。
「これはやり遂げなければならないことだと認識しています」
ヨーディは深々と頭を下げてお願いする。
「そこまで申されるのであれば、協力いたします」
協力するにあたって、移動先の住居を確保する必要がある。
希望する人数を知るためにも、住民に説明する機会が求められる。
翌日、朝から住民に対する説明が行われる。
期待と不安が入り混じるものの、
やはり別の町に造られる、ということで否定的な意見が多くなる。
だとしても、今後の町の在り方を考える時が来ている。
このままではいずれ廃れていくことには変わりはない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2020/09/06 12:00:12 AM
コメント(0) | コメントを書く
[BLACKLIGHT 再起] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X