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カテゴリ:???...イミフですか?
kaleidoscope様の先日の日記“シックスセンスのような感覚……”(かなり怖いです...)を読んで、私も怖い話をひとつばかりしてみようかな、なんて思います。 以前の日記“私んちは『アダムス・ファミリー』かい?!”で書いたように、私には怖い体験などほとんどありません。 が、私の父や母には結構あるようです。 尤も、本人たちは何故か“幽霊”“UFO”の類はまったく信じておらず、話の終りには必ず、「そんなアホな話あるかいなw!」がくっつきますが... アンタたちの体験談でしょうが?!!! ってわけで、今日は母の話です。大して怖くありませんがw。 母の実家は大阪の南河内という地域の旧家で、茅葺きの陰気で大きな建物でした。が、そのあたりの家はそういう旧家ばかりで、私が子供の頃まではさほど珍しいものではありませんでした。 が、今ではそんな住みにくい家はなくなり、どれも今風の2×4なんかに変わっています。 その元旧家群の生まれ変わった家々の中にあって、時代に取り残されたように、昔のたたずまいのままひときわ大きく目立つM田という家があります。 土塀に囲まれた大きな家ですが、周りが茅葺きの時代から瓦屋根の豪邸で、昔は代官屋敷だったということです。 私も子供の頃からその家を知っていますが、住人の顔など見たこともなく、大きな木のたくさん生えた陰気な屋敷です。 それもそのはず、その家、昔からロクなことがなかったんだそうな。 私が知っているのはそこの長男が土蔵でライフル自殺したということだけですが、昔から色々あったらしい。 要は、横溝正史の小説を地でいったような家だったんですね(笑)。 金田一さんを呼びたくなっちゃいますねw。 私の母が娘時代の話というから、40年数前の話です。 そのM田という家に22歳を頭に3人姉妹がいました。 その3姉妹、今でいうところの“セレブ”ってやつで、かなりのお洒落、衣装持ちだったそうです。 特にその長女の衣装のコレクションは、ちょっとしたものだったそうで、中には一度も袖を通したことがないものまであったそうです。 そういう女性の常で自分の衣装は、たとえ妹たちにであっても一切貸さない、触らせない。 まるでうちの妹のような“モノへの執着心”ですw。 が、そうこうしているうちに、その長女、結核を患って死んでしまいました。 まぁ、亡くなって何日かは沈んでいた妹たちでしたが、四十九日の法要がやってくる頃には姉の遺した衣装を分けることになり、それなりに浮かれていたそうです。 四十九日の法要が終わるとあとは宴会です。 母は法要の手伝いに行っていたそうで、その宴会の途中、姉妹は衣装を分けようと姉の衣裳部屋に向かったそうです。 そしてものの数分もたたない頃、衣裳部屋から ぎゃあぁぁぁ... 真っ青な顔で転げるように座敷に飛び込んできた姉妹は お、おねえちゃん、立ってる... お、おねえちゃん、衣装部屋の前にいてる... と泣きわめきました。 宴会で酒の入っていた男連中でしたが、そんなアホなとみんな席をたって衣裳部屋に行ってみたそうです。うちの母も... 部屋の前には誰もいません。 みんな内心ホッとしたようで、ついでに衣裳部屋の障子を開けると... 立っていたそうです...障子を開けた真ん前に。 母によると、このあと全員悲鳴をあげて座敷に逃げ戻ったんだそうですが、胆の据わった人がもう一度衣裳部屋に行ってみると、長女の姿はなく、衣紋掛に掛けられた彼女の着物が吊るされていたそうです。 母曰く「着物がヒトに見えたんやね。みんな後で大笑いしたわ」 だったら何故、その着物すべてを寺で供養してもらって焼いたのよ? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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